社説の縮約・要約 17日目

17日目は朝日新聞より。裏金づくりについて。

【400字縮約】
 派閥ぐるみの裏金づくりについて、岸田政権からは説明責任を全うしようという姿勢は感じられない。衆院政治倫理審査会の中身は、不十分な聞き取り調査の結果やこれまでの国会や記者会見の説明の域を出なかった。
 安倍派の幹部は、パーティー券の還流は知っていたが、政治資金収支報告書への不記載や自分への還流は知らなかったと語った。還流は歴代会長と事務局長が担当し、幹部はあずかっていないと言うなら、会長経験者を国会に呼び、説明を求めるしかない。
 還流についてはっきりしないままなら、参院議員を対象とする政治倫理審査会も早急に開く必要がある。岸田政権は予算案を採決する日程を決め、年度内に衆院を通過させたいという狙いは明白だ。首相が政倫審出席を表明したのは、予算案の採決を強行する「踏み台」として、政倫審の開催を急いだのだろう。当事者は大勢残っているので、参考人招致や証人喚問等で説明責任を果たさねばならない。(399字)

【200字要約】
衆院政治倫理審査会の中身は、不十分な聞き取り調査の結果やこれまでの国会や記者会見の説明の域を出なかった。パーティー券の還流は知っていたが、政治資金収支報告書への不記載や自分への還流は知らなかったという。還流についてはっきりしないなら、参院議員を対象とする政治倫理審査会も開く必要がある。首相が衆院政倫審に出席を表明したのは、予算案の採決を強行するためだ。当事者は参院でも説明責任を果たさねばならない。(200字)

【寸評】
政治的影響力の源泉として、お金の問題はどうしても避けられないように思います。批判も大切だと思うのですが、政治家が最大限国民のために働いてもらうためには何が必要か、考える材料となる記事も読んでみたいです。