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【絵画note】キャンバス・ボードの話

最近、画材屋に行くのも難しいので、原則インターネットで画材を買っています。
実物を見ずに買うので、思ったのと違うのが届くことももしばしばですが、それはそれでいろんな画材を試す機会ととらえています。
全てをコントロールしきるより、多少ランダム性を取り入れるほうが良いので。

以前、絵の具の話をしました(以下リンク)

が、今回は支持体の話です。
支持体というのは、紙とかキャンバスとかのことですね。
私は大きく分けて2種類を使っています。

・ 紙を貼ったボード(イラストボードなどと呼ばれる)
or
・ キャンバス(木の枠に布が張ってあるもの)
私はアクリル絵の具で厚塗りをするため、紙は弱すぎて実用外です。
テスト的に紙を使うことはありますが。

その支持体の種類、そして大きさを変えて程度試した感想を、箇条書きにします。

<キャンバスとボード>
・ 水彩紙を貼ったイラストボードなら、アクリル絵の具で水彩っぽく描ける。ただ、アクリル絵の具は水彩同様の色相環パレットを作れないので、水彩画をやりたければ素直に水彩絵の具を使うほうが良い。
・ キャンバスは最初に水をはじくので水彩っぽく塗るのは無理。
・ ボードにアクリル絵の具で描いているとたわんでくるが、裏に刷毛などで水を塗ると8割がた元に戻る。水張りと同じ原理。しかし、ボードにジェッソを塗るのは厳しいかも。耐久力が足りなくゆがみかたが絵の具の比ではなく裏に水を塗ったくらいでは戻らない。
・ ボードで、マーメイド水彩紙など目の粗いものは、厚塗りする段階になると目が気になる。特に狙いがない限り、厚塗りする場合はタントのような目の細かいものの方が向いている。3~4回重ね塗りしたぐらいでは紙もしくは支持体の目は残るということ。
・ ケント紙ボードにアクリル絵の具で書くのは全然問題ない。けど水を吸わないので、水彩風は無理。絵の感触は、つるっつるになる。目の粗さを前提としているドライブラシ技法などはほぼ使えない。ガッシュなどでポスターカラーっぽく塗るのには良い。
・ 塗りの雰囲気にこだわる場合は、支持体のマチエール(つまり紙・キャンバスの凹凸)に相当影響を受けているってのが分かる。ものの形にこだわる場合はそこまで紙に気わなくてOK。

<絵(支持体)の大きさ>
・ 支持体が大きいほうがのびのび描けて、手が動いてくる感覚がある。「大きい絵を描くほうが上達が早い」という話も聞くので、練習は大きい絵中心でにしようかな。
・ ただ、当然小さい絵の良さもある。小さければ単純に塗る面積が小さいから完成しやすい。集中力も続く。塗る面積が小さいから厚塗りを試しやすい。わけわからなくなった時、損切しやすい。
・ 小さい絵でアクリルを使うと、一周描いた時にまだ最初に塗った部分が乾いてないから「乾燥待ち」が発生してしまう。これを回避するには、2〜3枚並行で描くというやり方がある。

以上、箇条書き的なメモでした。

総じていうと、道具を変えると発見があります。
絵の大きさを変えるだけでも発見があります。
私の場合、特に自分なりのやり方が確立されているわけでもないので、引き続き、支持体と絵の具の組み合わせを変えて試そうかな。
ジェッソを使ったマチエールとか、カラーボードとか、10号を超えるような大きい絵とか、木の板とか、試してみたいものはまだまだあるので。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます!サポートいただけたら嬉しいです。