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昨日出会ったモンブランを深堀してみた話(←え?)~愛すべきフランスの日々~

昨日、ご近所のパリスリーで『日本では絶対に絶対にお見掛けすることのないタイプのモンブラン』と出会いました。

その様子をマンガにしてみましたので、是非インスタでご覧ください( *´艸`)

このモンブラン、日本だったら絶対に売られることはないし、逆にこれだけしかマロンクリームが無かったら作ろうとすら思わないと思います。

そう、日本はいつだって完璧で、日本に一時帰国すると、毎回感動の嵐が吹き荒れます(๑˃̵ᴗ˂̵)クルシュウナイ♥

毎回、日本到着直後に直行する空港内のコンビニのレジで、店員さんの「お待ちの方、こちらへどうぞ~」で泣きそうになるんです。(そんな気遣い、ここじゃない・・・)

なので、その日本からフランスに移住した当初は本当にストレスをたくさん溜めました。

でも、ここに長年居て慣れて来ると、これはこれでアリ!って思えるんです。

このモンブランだって、いつもの半分以下の量のクリームしか乗ってないんだから、本来は「売れるべきものの範囲」からは逸脱しているのだと思います。
でも、ここのお店では『えぇんちゃう?出してみて、これでOKって思う人は買うだろうし、そうじゃなかったら買わないだろうしさ!』きっとそう思って店頭に並べられたのだと思います。

何かを行って、それが誰かを傷つける行為でなければ、後は受け取る側の判断。受け取る側の問題。

そういう考え方が、ここにはあります。

人間1人1人常識の範囲が違うのだから、みんな「私の常識」「私の正義」「私の考え・アイデア」を貫き、発する。
だけど、私が発したものをあなたが受け取るか否かの選択はあなたに委ねるわ。

移民大国、色んなバックグラウンドを持つ人が集まってできた国だからこそ、出来上がった考え方なのでしょう。

移住当初受け入れられなかった『超テキトー』なゆるさを、少しずつ受け入れてみると、そこには『完璧じゃない愛くるしさ』が詰まっていました。

そのゆるさが、完璧じゃなくてもいい安心感、やってみようと思うチャレンジ精神を後押ししてくれる。

失敗しても『ce n'est pas grave(大した事じゃないよ)』と笑ってくれる。

私は日本生まれの日本人で、まだ日本で生活していた期間の方が長いのですが、不思議と日本に帰ると緊張するんです。

「フランスモード」から「日本モード」にスイッチが入れ替わるのでしょう。

その緊張は、「職場で制服に着替えた」時の緊張に似ています。「粗相は許されない!」と。
フランスで眠っていた「これをここでやったら誰かを困らせないか、迷惑をかけないか」という気配り機能が再起動し、まるで360度全ての角度に目が付いたように、周りを観察し出します。(うまく出来ているかは別として)

きっと目には見えないその土地の空気が、体の中で化学反応を起こし、「ここでの振る舞い方はこう!」とトランスフォーメーションが起こるのでしょう。

よく数ヵ国語話す人が「言語によって性格が変わる」といいますが、それに似ているのかもしれません。

私も日本語を話す時、英語を話す時、フランス語を話す時で性格が変わります(英語を話してる時の自分が、ポジティブで活動的になるので1番好き)

1人の人間なのに色んな側面があって面白い( *´艸`)

日本にずっといて「私はこういう人間だ!」と思っている人でも、ちょっと違う文化を持つ場所に行ってみたら「こんな面もあるんだ!」と面白い発見ができるかもですね( *´艸`)




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