クリエイティブリーダーシップ特論6月1日

補足:
武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコースの授業をまとめているnoteです。
クリエイティブリーダシップ特論の授業において雨上株式会社平井俊旭氏からご講演いただき、記事にしています。

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論第3回平井俊旭氏ー 6月1日



平井俊旭氏(以下:平井さん)は日本の地方にある価値を見つけ出し、お金を循環させる仕組みをつくろうと活動されています。
平井さんがその一ヶ所目として選んだ滋賀県高島市での活動でについてお話してくださった5つのメソッドが私は大変勉強になったので下記にまとめたいと思います。


① 小さく、数多く続ける

地方をプロデュースする際にお祭りなど派手なものを1回やって終わりというパターンは全国で多く見受けられます。
しかし、そのような取り組みに未来はないと平井さんはおっしゃいます。
Facebookやホームページなどを使用し、こまめに地道に少しずつ育てていくことで、地域に根を張り、長い目で緩やかに貢献することが重要だということを学びました。


② 地元の人と同じ視点で

地方プロジェクトにおいて住人vsコンサルタントの構図ができることが多々あります。
その原因は地域の人からしてみればなんだかよくわからない外部から人が来てなんだか色々なことを言っているだけで鬱陶しいという風になってしまうからです。
そこで、平井さんは自分も地域の人となることで住民と住民の関係を作り出し、同じ方向を向いて地方を盛り上げました。まさに共創です。


③ 共感のネットワークをつくる(ハンカチ理論)


ビジネスの世界ではよく聞く考え方ですが、地方で実践しているというのは初めて知ったので、個人的に一番面白かったです。アプローチ自体はビジネス的な解釈と変わらず、ひとりのレベルが上がれば周りもつられてレベルアップが望める(高い意識を持てる)ということでしたが、それを地方プロデュースに持ってくるという発想が本当に驚きで、私も平井さんのように柔軟にものを考えたいと感じました。



④ 集めて編集する


外部の人だからこそ見つけることができる価値があると平井さんはおっしゃいました。地元の人が気がついていない価値を噛み砕き、魅力として外に出すというのは決して簡単なことではないです。しかし、これも地道に粘り強くやっていくことで長く続く地域プロデュースになるのだと感じました。コンテンツをつくるのも難しいですが、ネタを見つけるというのもアンテナを張っていないとできないことなので同じぐらい難しく価値があることなのだと感じました。



⑤ いろいろな手法を重ねる


地方プロデュースでは①で述べたの小さなものを数多くというのを徹底したうえで、イベントや書籍など絡めていくのが効果的だということも学びました。
それはその地方のひとつの成果にもなり指針にもなり、地方のつながりを可視化するものでもあります。①と融合するというのが前提のため突拍子もないことは起きず、本当の意味で地域に根差したものを生み出すことができます。この視点は私も忘れないでいたいです。


上記のように平井さんは自らの力で5つのメソッドを生み出し、地方を元気にしようとしていました。私も地域文化や地方の存続には興味があるので平井さんから教えていただいたことを大事にしていきたいと思います。


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