見出し画像

『ろりえの復讐』で出てきたピンク映画について話したい



(…初めに断っておきますが、自分はピンク映画の専門家でもないし、作品を沢山見てきた訳でもないし、ただの1ファンとして聞きかじっただけの内容も多分に含まれておりますのでご了承ください。)


2024年4月24日に終演した舞台『ろりえの復讐』という作品の中で、ピンク映画が取り上げられていました。
…と言っても、お話の大筋は「悪しき『製作委員会』に夢と希望を潰された父のためにその組織に復讐をする」というもので、そのいわば「復讐の道具」としてピンク映画が出てきただけではあるので、「話したい」と書いたものの、そういう意味では作品自体の感想、みたいなものとはまた違ってくるんですけど。


そもそも本来私の応援している界隈というのがいわゆる「R18界隈」でありまして、必然と性に関する描写を多分に含む作品と出会う確率が高いわけです。
そんなわけで、この「ピンク映画」というジャンルの作品も、推しのAV女優さんが出演したというきっかけで触れました。

その時に初めて触れた作品が『新橋探偵物語』と言って、今回の『ろりえの復讐』の中にもこの作品をオマージュ(って言い方が正しいのかは分からないのですが)した描写が多数出てきてまして、その辺でもずっと楽しく観させていただいておりました(この辺りの話はまた後述します)(この時点で長文の予感)。


『ろりえの復讐』の中で、【P-1グランプリ 48(フォーティーエイト)】っていうピンク映画に関するイベントが登場したんですけど、その目的として「新人監督の発掘」っていうのがあったんですね。
…そういえば実際のピンク映画界隈でもそんなコンテストみたいなのをやってたなって思ったり(「OP PICTURES 新人監督発掘プロジェクト」)、ルールとして「48時間以内に撮影編集等全て終わらせて納品(ちなみにこれがイベント名の[48]の由来。…こういう細かいところ好き笑)」というのがあったんですけど、実際撮影時間に関しては2~3日で終わる(終える)ことが多いらしく、スケジュールがかなりタイトだと聞いたこともあるし、個人的にはこの辺もなかなかリアリティがあるなと思いながら観ていました。

…でもまあ、それもそのはず(?)で、先にあげたピンク映画の『新橋探偵物語』の脚本を担当されたのがろりえ主宰の奥山雄太さん、というのもあったりなので、界隈に精通している方が書かれたお話だからこそなんだろうな、と思ったりしました。


『ろりえの復讐』のお話の大筋は、先程も書いたように文字通り「復讐」なんですけど、でも、作品の中でピンク映画を作るみんなの情熱だったり、ピンク映画に対する「製作委員会」の扱いだったりを見て、本当にものすごい勝手な個人的な感想なんですけど、性描写を扱う作品のいろいろが日々厳しくなっていく昨今だけど、こういう業界のみんなも魂込めて作品作ってるしがんばってるんだよ、っていう奥山さんからのメッセージも入ってるのかなあと思ったりしました。



で、ここからは(もう既に長くてすみません)その『新橋探偵物語』と『ろりえの復讐』の両方を見た人にしか分からないような話になるんですけど笑

そんなわけで、ピンク映画出てくるし『新橋探偵物語』書いた奥山さんだしひょっとするのかな…?と淡い期待を抱きながら見に行ったんですけど、チームナヲが「P-1グランプリ」に出す作品名が『新宿探偵物語』ってわかった瞬間に「…これひょっとした……?」ってなって、その後、主人公の設定が「性行為で絶頂に達するとあらゆる感覚が研ぎ澄まされる「セックス探偵」に変身(舞台台本より)」で「これもう『新橋探偵物語』じゃん!」って心の中でニヤニヤが止まらなくなっちゃったわけですよ(笑)。
前バリも出てくるし、案の定(?)、主人公の名前はタマオだし、ヒロインはユミカだし…
あと、2回目を見た時に改めて気づいたのが、タマオの敵がユミカのことを「ボスの花嫁となる娘」って言うんですけど、これも『新橋探偵物語』で果梨玉男の敵は「愛する息子の妻にするためにユミカを奪った」という描写がありまして、こういう細かいところの繋がりも発見したりでこのあたりのシーンは違った意味でもずっと楽しく観てました。
…ちなみに、『新橋探偵物語』でこの玉男の敵役を演じたのが、『ろりえの復讐』にも悪役で出演されていた山岸拓生さんでして、その息子役は特殊メイクでガチガチに固めた奥山さんだったりで、なんかこういろいろ繋がりとかがてんこ盛りすぎる!(当社比) なシーンでございました。

…いやしかしこの段落、本当に見てない人には全く訳わかんないですよね😅
でもこれが実は一番言いたかったことだったかも笑


作品の感想に関しては、初回観劇当日に(こちらも)長文でSNSに書いてたりしていますが、

そちらとこの文を合わせたのが今回の作品全体の感想文ということで…。

最後まで読んでくださってありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?