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マツカンフェス物語#41「中牟礼貞則×さがゆき」唯一無二の存在

コロナ禍のライブ雑感編その1「中牟礼貞則×さがゆき」唯一無二の存在

管楽器修理のお店「マツカン」は11月28日(日)に横浜・関内で音楽フェスを開催することになった。

https://note.com/matukan/n/n74782dd714e8

さて、マツカンフェスを企画したのはもちろん自分の好きなミュージシャンの生演奏を聴きたいから。
昨年2020年4月6日に緊急事態宣言に入って、生演奏を聴くことができなくなった。
もうその前からライブハウスはコロナ禍で目の敵にされ、ライブ活動がままならなくなっていた。

当時は冷静にならなければと思い、口に出さないよう自重していたが、不要不急の名のもとに文化活動を停止する風潮を“くそくらえ”と思っていた。
人はパンのみにて生きるにあらず。
音楽によって、美術によって、演劇によって、あらゆる芸術によって明日の希望を見いだし、生きがいを感じるんだ!
強くそう思った。

とは、言え、まだまだ正体不明の感染症を前に人との交流は憚るべきだということも理解していた。

だから、ホームステイならぬホームショップ。店に寝泊まりして、感染症にかからないよう、かけないよう、細心の注意は払った。

5/25(月)約2ヶ月で緊急事態宣言は解除された。

その後、足を運んだライブや芝居、展覧会などのエンターテインメントに触れて、感じたことを書き留めながら、“今”ライブをやる意味について考えてみたいと思う。

緊急事態宣言解除後、僕は最初のライブ鑑賞に「中牟礼貞則×さがゆき」を選んだ。
(以下敬称略)

前々から歌い手としての傑出した才能に惹かれて、何度か「さがゆき」のライブには何度か足を運んだ。
それがきっかけで「中牟礼貞則」というギタリストのレジェンドがいることを知った。
1933年生まれの88才!
はやく彼のギターを聴きたいと切に思った。
この2、3年なかなかスケジュールがあわず、ライブ鑑賞が叶わなかった。

そして、コロナ禍。ご高齢の「中牟礼貞則」果たしてライブのするのだろうか、と不安に思った。
するにしても不安である。

しかし、レジェンドのレジェンドたる所以だろう、緊急事態宣言解除とともに「さがゆき」とデュオするとのこと。

これは是が非でもいかなければと思った。

今聴かなくて!強く思った。

そして当日お二人の演奏を聴いて、とても豊かな気持ちになった。

気負いというものがまったくなく、当たり前のものとして音楽を奏でている。

でも、その演奏、歌は超絶技巧を凝らしている。
けれども、それが押しつけがましくない。

あぁ、音楽って肩ひじ張ることなく、そのまま、その場にいて、身をゆだねればいいんだ、と実感した。

これは生の演奏を体感しなければ味わえない感覚だろう。

これこそが生演奏の醍醐味。

色んな音楽の聴き方があるけど、「生演奏」というものは尊く、かけがえのないものなのだと改めて認識した。

つづく

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