私はここで待っている。

本日16時、本間至恩の移籍が発表された。

これは、私の本間至恩という選手への思い出を語るだけのnoteである。

本間至恩という選手

私が彼を初めて観たのは2017年5月。
ルヴァンカップ。

https://laranja-azul.jp/u-18_shion-02/
ラランジャアズールから引用


やけに小さい人影が交代選手で現れたのを覚えている。
隣にいる母に、あれもしかして本間って子?随分小さいね、なんて言ったような記憶がある。

サッカー選手にしては恵まれない、164cmという小柄な身長に、当時はまだ筋肉もあまり着いていなかった。
そんな小さなヒーローは、一瞬で私たちを虜にした。
彼がボールを持った瞬間に、今までとは全く違う感覚があった。ドキドキするような、ワクワクするような。
なんでもないプレーにスワンがざわめいた。
きっと、いつか大きなことをやってくれる選手だ。
いつか、新潟から世界に羽ばたいていくんだろう。
ずっとそう思っていたけれど。

幾度の移籍疑惑

本間至恩が移籍か!
そんな見出しを我々サポーターは何度見ただろうか?
やれ埼玉の赤いチームだ、瓦斯だ、トルコが興味を示しているだなんだとサポーター同士のやり取りや根拠の無い噂、WEBや新聞記事が飛び交った。

その度我々は至恩が行くわけない。至恩は新潟から海外へ行くんだから。なんて強がりながらドキドキと残留の報告を待っていた。

毎回毎回、きっと今のタイミングで移籍した方がキャリアにはいいのかもしれない。なんて思ったりもした。
きっと今年は残ってくれないんだろう。そう思って2022のシーズンを待っていた私にとっては、彼の残留は奇跡のようなものだった。
「自分にとって、新潟から世界に行くのが1番だ」
と語ってくれたことに、涙したのも記憶に新しい。

だから、余計にこんなに早く訪れた別れには動揺が隠せなかった。
今年のシーズンの終わりまでは居るんだと勝手に思っていたから、頭をガツンと殴られたようだった。

彼の600文字に及ぶメッセージを見て泣き、チームから出されたYouTubeの動画を見て泣き、モバアルZの動画を見て泣き、そして今この文章を打ちながら泣いている。

それでもやっぱり、彼の挑戦は誇らしい。
海外サッカーは全く分からないが、ベルギーのトップを走るチームだそうじゃないか。
ビッグクラブだね、おめでとう。
身体には気を付けて、無理をしないで。
そんな在り来りな言葉しか出てこないけれど、貴方はやっぱり私の1番大好きな選手だから。
頑張ってほしい。誇らしい。そう思う。

行ってらっしゃい、そして。

色々つらつらと語ったけれど、
言いたいことはやっぱりこれなのだ。

アイシテルシオン!
新潟の至宝を世界に見せつけてこい!

行ってらっしゃい。
世界に飽きたら、アルビに帰っておいで。

私はここで、待っています。

先日の千葉戦のウォーミングアップ
ずっとここで待っている。

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