2022撮影記

今年の振り返りにはまだ早い気がしますが、ライブがもう年末まで決まっていてすぐに終わってしまう気がするのと、残り1ヶ月気合い入れ直すぞという意味で今年の撮影を振り返ってみようと思います。

はじめてが多かった1年

今年一年の特徴はとにかくはじめてのことがたくさんありました。
ツアー撮影や遠征、イベントカメラマンなどなど仕事としてはじめての経験がたくさんありました。その中で自分が撮る写真への意識とか撮り方など変えましたし、自然と変わりました。じゃあ実際に何か変わったのかということで遡れる今年の古い写真と最新の写真を並べてみましょう。

2022.2月

同じ場所で見た方がよさそうなので。

10月末くらいから15mm魚眼と50mm単焦点をセットし始めて、今ある機材でどういう写真が撮りたいのか組み合わせや立ち回りを考えてみました。

今年はSIGMAの15mm f.2.8魚眼を導入してかなり動きやすくなりました。
何も考えずに使うとただの歪んだ写真になるので被写体との距離とか位置取りに最初は苦労しました。ただやっぱり柵中からとかドラムの後ろからとかお客さんから見えない位置の写真を撮る時とか集合写真で大活躍してくれましたね。

50mm単焦点はある程度広さのある箱でしか使うことあまりなかったですね。f1.8なのでISOさげてシャッタースピード上げたい時とか、フル機材を持って行けない、撮影先の環境がわからない時とか重宝しました。
ズームができない分は自分の位置取りで調整するので構図の意識を去年より強くするようになった気がします。

いろんな影響を受けた1年

今年一年はとにかくいろんな人に会いました。
カメラマン、照明、バンド。スタッフをしているバンドがいろんなジャンルのイベントに及びいただくので自然とはじめてのライブハウスとかバンドとかいっぱい行ったからだと思います。
カメラマンとかライブハウスのスタッフさんなどそれぞれどうやって、どんな考えで写真を撮ったり、ステージを作っているのかを聞いたり実際に仕事を見たり学ぶことがたくさんありました。
そうしてみると実力不足がわかってそこからスランプとか始まってキツかった時期もすこーしありました。
一番スランプがキツかった時は撮った瞬間から今日だめな日だとか考えてました。そんな時にとある現場で好きなカメラマンさんとお話させていただく機会があり、ある一言のおかげで立ち直るというか調子戻せて最近はいい写真を更新する日々だと考えていけるようになりました。実際に撮った写真の出来もいいですよ👍
撮影の時の設定とか機材の話とか色々聞かせてもらったんですけど、どうしてその設定(他の人の話聞いてても初めて聞く設定だったので)、やり方で撮っているのかという話になってその人はなんて言ったと思いますか?

写真にパワーがなくなる気がするから
私の方が帰る時間になってしまって会話はこれで終わったんですけど、これはっきり言葉にできるのがすごいと思いました。どうやって撮るのか技術の話はできても、なんで撮るのか自分が撮りたい写真がみえてないとこの軸みたいなものがブレブレになって何もできなくなる。ということを実感していた時だったのでこのタイミングで聞いたこの言葉にはかなり影響を受けたと思います。

挑んだ10月連続遠征&撮影と、楽しくなってきた11月

先ほどの会話の後にスタッフをしているバンドが4日間連続ハロウィンライブというカオスなスケジュールが待っていたので、もうこうなったら思いつくこと全部試してみよう!と色々やってみました。大雑把に言うと次の3つをやってみました。

  • 機材の絞り込み

  • 設定の変更

  • 立ち回る時の意識

機材の絞り込み

これは半ば止むを得ない状態でした。荷物を極力減らさないと行けない時があって普段はカメラ2台にレンズ3本のところをボディを一台減らしたり、あとは明るい単焦点1本とフルサイズ一台だけとかとにかく減らしてみました。
単焦点だけで行った日はとにかくズームができないのでひたすら自分の足で稼ぎました。枚数は減ったものの手応えがありました。

設定の変更

前述したカメラマンさんの設定を真似してたんですね。機材などの問題で完璧に再現することはできませんでしたが極力近づけるようにしました。それで何回か撮って、自分ならここはこうしたい、こうしないと撮れないとか色々考えて今はアレンジ設定で撮ることが多いです。この過程が11月にできてきて今が新しいこと試しつつ慣らしていく段階でかなり楽しいところです。

立ち回る時の意識

根本の考えは「ライブはお客さんとアーティスト、そして会場の人たちのモノ」のままです。だから私は基本的にはライブ会場でストロボを使ったり会場の人に確認を取らずに機材を設置する、といったことはしてません。(人が入らない場所にレンズを置いていくスタイルは見逃してください。)これは現時点ではこれからも変えないつもりです。でもその意識のせいで動きが硬くなったり遠慮していたなという点が多々ありました。ライブってものの中でカメラマンは外野っぽいイメージが拭いきれていないなと。そうすると通れるはずの道を通らなかったり俊敏に動かないといけないところで動きがとまったりします。配慮はいるけど遠慮はいらないそんな意識でやっていきたいなと最近は考えています。

以上のように色々挑戦した10月を経て、11月の直近4本の撮影で少し目指すものというか撮りたい写真のイメージが掴めそうで掴めないそんなフワついた時期になってきました。手応えが出てきて、撮影終わった後にいい仕事したと思える日が続きました。
一つ思ったのは今の自分がいいと思ったものを素直に出してみる。これを繰り返しして行けば来年もっと強いカメラマンになれているのではないかなと。思い今年もまだまだカメラを構えます。
眠くなってきたのでこれで以上!!

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