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回収率18%が贈る有馬記念予想

この記事は、EEIC Advent Calendar 23日目の記事として書かれています。


はじめに

こんにちは。EEIC B3のまっつんと申します。

いよいよ2023年も終わりに近づき、世間がにわかに色めきだってきました。街を彩るイルミネーション、カップルがあげる歓声、響き渡る怒号、4角から近づいてくる蹄の音……。

今年ももう有馬記念の季節ですね。我らが胴元・JRAのCMも例年通り順調に狂い始めています。

さて、2ページ目では今年のGIレースと馬券成績を回顧してきましたが、こちらでは有馬記念の予想をお送りいたします。皆さんも私と一緒に、勝利の快感を味わいましょう

注)この記事にAI的な要素は一切登場しません。普通に競馬の予想をします。もっとナウでレイテストでアドバンストな予想を見たい方は専門家まで。

有馬記念とは?

有馬記念は、毎年年末に中山競馬場(←ちなみに中山競馬場は船橋のあたりにあるぞ!)で行われるGIレースで、夏の宝塚記念と並び、ファン投票で選ばれた馬が出走する「グランプリレース」と呼ばれている。特に有馬記念は年末に人気馬や有力馬が勢揃いする「1年を締めくくるレース」という位置付けになっており、「世界で最も馬券が売れるレース」としても知られている。

元々は天皇賞やジャパンカップが行われる東京競馬場に比べて格落ち感があった中山で大レースを行いたいと考えた日本中央競馬会第2代理事長の有馬頼寧氏が「中山グランプリ」として提案し、第1回中山グランプリの2週間後に急逝した有馬氏を讃えて翌年から「有馬記念」として開催されるようになった。

有馬記念の傾向

有馬記念は「中山競馬場 芝2500m」のコースで行われる。

中山競馬場は他の競馬場と比べて1周の長さが短い小回りのコースとして知られており、例えば東京競馬場2400mのコースはコーナーを4回回るコースであるのに対し、それと100しか変わらない中山2500mはコーナーを6回回るコースとなっている。そのため、ただ直線で速く走れるだけでなく、コーナーの曲がり方などのコース適性が求められるコースであると言われる。また、直線も310mと短く、道中後方に位置を取りたい差し馬や追い込み馬はコーナーを曲がりながら加速しなければ先頭まで届かないため難しいコースであるとされている。

さらに、特に2500mのコースではスタート直後にコーナーがあるため、外枠に入った馬は開幕から内側の馬に比べて長い距離を走らされることになって不利であると言われており、実際に大外枠の15・16番の成績は過去10年で3着以内に入ったのが1回のみと壊滅的である。馬の実力が反映されない欠陥コースいう批判も根強いが、枠順抽選会を生中継することで枠の有利不利ごとエンタメに昇華されている節がある。

印と考察

オッズは12/23 18:00頃のもの。

本命 4番 タイトルホルダー

ぶっちゃけ宗教上の理由が大きいが、真剣予想でもかなり可能性は高いと考える。

まずコース適正に関して、有馬記念での過去2度の敗戦を理由に本馬が中山2500に合っていないとする意見もあるが、個人的には有馬記念での敗戦は適性の問題ではなく、むしろ連覇した日経賞と同舞台である中山2500の適正は高いと考えている。1度目の日経賞は辛勝だったものの春のプランが白紙になるレベルの怪我からの復帰戦であり、2度目の日経賞は得意の道悪で相手もGIIレベルとはいえ8馬身差の圧勝はコース適性がなければ不可能だろう。

また、後入れの内枠という絶好枠を引いたことも高評価。ソールオリエンスとドウデュース以外の有力馬は軒並み外に追いやられており、枠の面では明確に有力馬の中でも有利と言える。

前走のジャパンカップでは、もともと得意としない府中でバケモンイクイノックスには早々に抜かれたが、スターズオンアースとドウデュース相手には残り100mの地点まで抜け出しを許さない粘りを見せた。JCとは打って変わって好条件が揃った今回は、JCで先着を許した2頭との力関係が逆転してもおかしくはない。「馬の実力不足」以外の目立った不安要素がなく、全盛期の強さを取り戻すのは難しいにしても、完全に終わった馬と判断しないならば重視すべき一頭だろう。

対抗 10番 ジャスティンパレス

多分宗教上の理由がなければこっちを本命にしてた。

今年の阪神大賞典と天皇賞・春の勝ち馬で、その後も宝塚記念3着、天皇賞・秋2着と好走が続く。春天ではコーナーを曲がりながら進出して直線半ばで先頭に立ち、秋天では逆に最後方から直線でイクイノックス以外の全馬を差し切る末脚を見せた。枠も閉じ込められることがないちょうど良いところに収まり、こちらも好条件が揃っている一頭

中山実績がないことが気がかりだが、本格化したのは今年からで、同じ小回りの宝塚記念で好走しており、前述の通り鋭い足とコーナリング性能もあるので問題ないだろう。タイトルホルダーとの横山兄弟ワンツーフィニッシュに期待したい。

単穴 13番 タスティエーラ

枠が出てから考え直した部分。大外じゃなかったらスルーセブンシーズかスターズオンアースにしようと思っていた。

今年の3歳牡馬のレベルはダービーの内容などからかねてより不安視されており、クラシック組で古馬戦でまともに結果を残したのもトップナイフ(札幌記念2着)とベラジオオペラ(チャレンジC1着)くらいなので(他にあったらごめん)イマイチ3歳世代を評価しづらいが、それでも3歳の中で抜けた存在のソールオリエンスとタスティエーラは斤量有利もあってここでも通用すると考た。ソールオリエンスは1枠1番が逆に合っていないと考えて(後述)単穴はタスティエーラを選択。

王道の先行抜け出し型の脚質で、中山実績も弥生賞1着皐月賞2着と十分。皐月賞は先行して上がり3位、菊花賞は中団で控えて上がり2位と切れる足も持っている。外枠の13番と先行するには若干外すぎるのが気になるが、そこはムーアマジックに期待


他の有力馬考察

1番 ソールオリエンス

タスティエーラとの選択で切った方。理由は先述の通り1枠1番が逆に合わなそうということ。

皐月賞では直線の短い中山で4角通過順17番から直線だけで全馬を抜き去るという衝撃的なレースを見せたが、4コーナーで大きく膨れたのを強引に力で押し切った競馬。その後もセントライト記念、菊花賞と大外をぶん回して差し届かない競馬が続き、ついに鞍上の横山武史が降板して川田に乗り替わりとなった。

今回の舞台で1枠1番から皐月賞のような競馬をしようにもうまく外に出さなければならず、内でコーナーを回りながら加速するような器用さもこの馬にはないように思える。また先行策を打てるのかどうかも定かではなく、展開次第では馬券内に入ってきそうだが確実性がタスティエーラより劣ると考えた。

また、鞍上の川田が距離が2400mを超えるとぱったり来なくなるのも不安要素。流石にオカルトじみている気もしなくはないが、川田の有馬成績も芳しくないことから今回はタスティエーラを選択。これで来たら川田さんに謝ります

5番 ドウデュース

めっっっっっっちゃ怖い。主に鞍上の武豊が。1Lの血を抜いた怪我から復帰して初週で出遅れた逃げ馬を上がり最速で持ってくるんだもん。なんだあのおっさん。

ドウデュースに関しては、ハイペースを追走した秋天は直線で潰れ、中断で待機したJCでは上がり2位で4着と、ハイペース追走すると末脚が鈍る馬であると予想される。今回はタイトルホルダーがハイペースで逃げることが予想され、仮にスローペースになったとても先行した場合のソールオリエンスや後述するスルーセブンシーズあたりが突っ込んで来そうなので、こちらもどうもリスクが高い印象。

また、ドウデュースはどちらかというと東京のような直線が長いコースで一瞬の切れ味で勝負するタイプだと思われるので、この意味でも持久戦になりがちな有馬では不利と考える。これで来たら豊さんに謝ります

15番 スルーセブンシーズ

こちらも圧倒的中山適性宝塚でイクイノックスにクビ差の2着グランプリ男池添と怖い要素しかないが、流石に大外枠なので切り。でも上位評価3頭の次を決めるとしたらこの馬になると考える。

中山での戦績は7戦4勝2着1回3着2回と圧倒的で、コース適性はメンバー中ピカイチ。中山牝馬S、宝塚記念では3コーナーから進出を始めて上がり最速で突っ込んでくるなど脚質的にも有馬記念に合っている。正直買うかどうかかなり微妙な馬で、当日の気分次第。

16番 スターズオンアース

枠順抽選会で大外を引いた池添を笑って天罰が降ったルメールくん…。

スルーセブンシーズと比べてこちらは中山実績がない分順当に大外で低評価を受けている印象。馬自身もルメールも大外での成績が良いことから期待する声もあるが、この馬もドウデュース同様直線が長いコースで伸びてくる印象なので、今回はパス。でも好きな馬だから頑張ってほしいこれで持ってきたらルメールさんを崇めます

買い目

単勝 4
ワイド 4,10,13(ボックス) または 4,10 - 4,10,13,15(フォーメーション)

ワイドどっち買うかは当日の気分とオッズ次第。
前述の通りタイトルホルダーを強めに買っているのは宗教上の理由なので、特にこだわりがない人はジャスティンパレスからワイドで流した方が良いんじゃないかな。知らんけど。

終わりに

色々書いてきましたが、年間回収率18%の奴の予想に乗るかどうかはあなた次第です。もしかしたらこんな予想なんて無視して「大谷の契約が1015億円だから10-15でw」みたいな買い方をした方が案外当たったりすることもあります。ですが、普段競馬をやらない人も、有馬記念ぐらいは何か馬券を買ってみると新しい楽しさが分かるのではないでしょうか

林先生もそうだそうだと言っています。

さあ、夢を見よう。(2013年有馬記念CMより)

↑昔の胴元はこんなにかっこいいCMを作ってたのに…。

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