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巨大トレンド「NFT」超入門①

今、世界は空前のNFTバブルだ!なんて言われることもあるくらい、世界中がNFTに熱狂しています。
では、何がそんなに人々を熱狂させているんでしょうか?
これまでのニュースを振り返りながらわかりやすく解説していこうと思います。


この記事は、こんな人にオススメです。

・NFTって最近よく聞くけど、自分とどう関係してくるのか知りたい方
・NFTのこれまでとこれからをざっくり理解したい方
・出遅れちゃった感あるけど、一から学びたいという方
・他の人の解説は難しかったので、わかりやすく教えてほしい方
・少し先の未来の経済循環をイメージしたい方

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1.急成長するNFT市場
2.NFTは「世界にたった一つの証明書付デジタル資産」
3.非代替性とは
4.NFTによってデジタルデータを「所有」するという概念が生まれた
5.NFTが、活躍するジャンル(アート/音楽/ゲーム/メタバースなど)

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1.急成長するNFT市場

NFT市場は2017年から現在にかけて、急速に拡大しています。

・世界的に大きな話題となったニュース

・NFTトレーディングカードゲーム「NBA Top Shot爆発的人気となり発売から半年余りで770億円を売り上げた。(2020/10)
・デジタルアーティスト「Beeple(ビープル」のNFTアート作品が、75億3000万円で落札された。(2021/3)
・Twitter社の共同創業者で同社CEOのジャック・ドーシー氏のNFT化した初ツイートが、約3億1600円で落札された。(2021/3)

そして、日本でも2021年頃からようやくNFTの関心が高まりました。
最近は日本でもNFTの話題が尽きません。


・ZOZO創業者の前澤友作氏が、史上初の宇宙からNFTを発行した(2021/12)
・ 手塚プロダクション初の「鉄腕アトム」のジェネレーティブアートNFT1000個が、わずか1時間ほどで完売した。(2021/12)

このように毎日ビックなニュースが飛び込んでくるNFTは、バブルのような一過性の物なのでしょうか?
僕は決してそうは思いません。NFTは新産業になり得るほど可能性に満ち溢れています!

2.NFTは「世界にたった一つの証明書付デジタル資産」


皆さんは、ネット上の画像などを簡単にダウンロードして、更にそれを誰かにシェアしたことがあるんじゃないでしょうか?
でもその画像はいったい誰のモノなんでしょうか?

これまで、デジタルデータは、簡単に複製(コピー)ができてしまうため、それが誰の物か、という事を証明することが難しく、
故に、「デジタルデータには価値がない」という人もいました。(私はそうは思いませんが…)

NFTは、コピー品で溢れかえったネット上の画像の中から、「これは世界に一つだけの本物の画像ですよ。ほら証明書も付いてます」
ができるようになったのです。
(いや厳密に言うと、NFTはNFTなので、画像も構成データの一つという感じなのですが、まずはざっくり理解するために簡単に画像と思っていただいて差し支えないかと思います)

これが、NFTの革命的な技術で、
デジタルデータに「流動生」を持たせることができるようになったのです。

3.非代替性とは

一応、NFTという用語の説明をしておくと、
NFTとは、Non-Fungible Token(ノンファンジブル・トークン)の略になります。

ファンジブル=代替可能という意味なので、
ノンファンジブル=非代替性(交換できない)
トークンは、ここではブロックチェーン技術を利用して発行した「デジタル資産」です。

よって、NFTとは、
「世界に一つだけのデジタル資産」
という意訳になります。


「代替可能なもの」といえば、
例えば、「通貨」です。あなたの持っている100円玉と、僕が持っている100円玉は全く同じ価値で、交換しても価値は変わりませんよね?
例えば、「ごめん、今とりあえずお金がないから建て替えといて」ができるのは、お金にこの代替可能な性質があるからです。

「代替不可能」なものといえば、
例えば、「サイン入りの野球ボール」と「サインの入っていない野球ボール」です。
元はまったく同じ物でも、価値は全然違うものになりますよね。

NFTはこれと同じで、
それぞれ個別の識別サインが記録されていて、入れ替えができないので、
「世界に一つしかない証明書付きデジタル資産」といえます。

このとき使われる技術が「ブロックチェーン」ですが、難しい話はまたにして、
ここではブロックチェーンとは、
・取引情報を半永久的に記録し続けれる
・改ざんがほぼ不可能
・取引情報を世界中の誰でも確認できる
というイメージで大丈夫です。
NFTはこのブロックチェーン技術を使って実現されています。


「なるほど。世界に一つだけの希少なものってこは何となくわかった。でも、それの何が凄いの?」

世界に一つしかないことで、何が起こるのか一緒にイメージしてみましょう。

4.NFTによってデジタルデータを「所有」するという概念が生まれた

たとえば、アート作品は、それが誰の作品かという事はとても重要です。
例えば、「ひまわり」の絵でも、ゴッホの絵は価値が高いのです。

NFT技術によって、その作品が、
「誰によって作られ」「誰の手を経て来たか」などの作品にまつわる来歴の情報が記録され、本物であることを証明できるようになりました。

つまり、あなたのウォレットにゴッホが描いた「ひまわり」のNFT化した画像が入っていたとしたら、
あなたしかその画像を「所有」してないことになります。

そして、あなたが所有しているということは、リアルのアート作品と同様に、
あなたはその「ひまわり」を、誰かに転売することも、貸し出しすることも、メタバース上(仮想空間)で、その作品を展示することもできたりするのです。

さらに、NFTは、
誰の手を経て来たか」「誰が作った作品か」ということを遡ることができるので、
コレクター、展示、オークション、研究者などへの「二次流通」「三次流通」があるごとに、作品を作ったアーティストへ、ロイヤリティ(知的財産権の利用に対する対価)として還元するよう設定することもできるのです。

こういった特性から、NFTは「権利の流通革命」といわれています。

5.NFTが、活躍するジャンル(アート/音楽/ゲーム/メタバースなど)

・「アート×NFT」

この技術によって、最も注目を集めた業界があります。
それが、「アート業界」です。

・世界初のNFTアート「CryptoPunks(クリプトパンクス)

2017年6月から、Larva Labs(ラルバラボス)社にて、CryptoPunks(クリプトパンクス)というアートプロジェクトが始まりました。
これが、世界初(人類最古)NFTアートです。
「クリプトパンクス」の特徴は、AIによって生成された1万体もの顔が描かれたJPEG画像です。

CryptoPunksより引用


いわゆるピクセルアートとか、ドット絵といわれるものです。
なんか可愛いし、世界でたった1万点しかないので僕も欲しいのですが、
一番安い物でも数百万円、高いものだと10億円を超えます。

これ1つが!ですよ!!

さらにNFTの特性上、過去の取引情報を誰でも見ることができるので、途中、有名人や有名企業を挟んだりすると価値が高まる傾向にあります。

これから短期的に、値上がり値下がりをするのは当然ですが、長期的にみて、人類最古のNFTアートであって、かつ取引履歴は半永久的に記録され続けるので、一定の資産価値を保ち続けるでしょう。

・「音楽×NFT」


コロナ禍で、音楽フェスや、ライブ公演を行うのが困難な中、サブスクリプションサービスの需要はますます拡大しました。

CDなどのいわゆる「アナログな音楽」が売れない時代に、サブスクで大きな利益を得ているのはほんのひと握りのアーティストだけで、多くのアーティストにとって厳しい状況が続いています。

音楽も「所有」するビジネスモデルにより、業界全体の底上げとなるほどの可能性を秘めています。

NFTは「世界一点もの」という風に例えましたが、数を限定して発行することも可能です。

例えば、アーティストが1000枚限定で楽曲を販売することができるのです。
その希少性から、ファンであれば大金を払ってでも欲しいと思います。
もちろん、それをまた他の誰かへ売ることもできます。

特に注目すべきは、
単価の安いストリーミングプラットフォームよりも、一度の販売で、より多くの収益をあげることができるかもしれません。
また、「私は、このアーティスト曲を買ったんだ」と意識させることで、音楽において大切なアーティストとファンとのコミュニケーションを強くさせるという役割を担っています。

・「ゲーム×NFT」

・ゲームは、プレイするためにお金を払う時代から、お金を稼ぐためプレイする時代になった

仮想通貨を用いたブロックチェーンゲームを「NFTゲーム」といいます。
その特徴として、ゲーム内で、NFT化されたアイテムやキャラクターなどを、ユーザー同士で
仮想通貨を用いて売買を行うことができます。

2018年11月30日に「My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)」というNFTゲームがリリースされ、世界的に大人気となりました。

このゲームでは、「士農工商」という、プレイスタイルがあり、現実世界に近い経済圏が形成されています。

武士:プルイヤー同士のバトルで勝って報酬を得るため、より強いキャラクターやアイテムを買い集めて、強力なチームを作っていく。

農民:ダンジョンを攻略して得たアイテムをマーケットに売って利益を得る。

職人:キャラクターの見た目やスキルを編集して売り出すことで利益を得る。

商人:マーケットで買ったアイテムやキャラクターを他のプレイヤーに売ることで利益を得る。


これ、現実世界と同じ経済活動が生まれていますよね。

これは、一部の例に過ぎませんが、このようにゲームも
Pay-to-Play(ゲームで遊ぶためにお金を払う)の時代から、
Play-to-Earn(稼ぐためにゲームをする)の時代へと進化しつつあります。

「ゲームばっかりしないの!」って言われるのが懐かしい響きになる時代が来るかもしれませんね。

NFTゲーム空間は、メタバース(仮想空間)に似ています。

2021年10月にはFacebook社の創業者マークザッカーバーグ氏が、社名を「Meta」に変更しました。
社名を変更してまでメタバースの世界を実現したいと考えているのです!

従来のゲームをするだけの空間から、仕事や遊びなど、リアルな空間と変わらない生活がメタバースでも行われるようになります。
生活が行われるということは、そこに経済活動が行われます。
このときNFTは、切っても切り離せない、というよりNFTがないと実現されないので、とても重要なものになってくるのです。

次回は、そんなNFTとメタバースについても掘り下げていきたいと思います。

よろしかったらフォロー&スキをしていただけると嬉しく思います。
ではまた!

NFTはバブルともいわれているので、興味のある方もいきなり飛びつくのではなく、冷静に世の中の動向を眺めつつ、未来を予測して、どんな利用価値があるのかを考えて、投資したりビジネスすることをオススメします。

僕は、NFTはWEB3.0やブロックチェーン、メタバースなどとも関係の深い分野なので、一過性の加熱が過ぎても、これから伸び続ける分野だと思っています。

今後クリエイターという立場から関わっていきたいと思い、こちらのnoteでNFTの素晴らしさを伝えるため情報発信を始めました。
※時期にNFT発行予定

また、次回も楽しみにしていてください。

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