【今週の米大学野球】マック・ホーバス11週目5HR/ケイデン・グライス8回2失点&11週目10打点【11週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、11週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日-金曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。


1.マック・ホーバス11週目5HR

 マック・ホーバス(ノースカロライナ大3年/3B/MLB公式125位)は、高校時代はSS兼投手で、ミネソタ州トップクラスのプロスペクト。
1年次の4月半ばから3Bのレギュラーを獲得し、昨年はACC6位の19盗塁、13位の18HRを記録するも、指名されませんでした。
そして、今季は2週目から好調で、今週は16-10 5HR 19打点 2盗塁を記録し、複数の媒体で全体の週間MVPに選出されました

●17号HR(打球速度106mph/推定飛距離131m)

●18号HR(打球速度97mph/推定飛距離130m)

●19号HR(打球速度105mph/推定飛距離126m)

 ホーバスは、パワー/スピードを兼ね備えた強打者で、19盗塁はACC1位、19HRは2位。
三振は多いですが、今季は逆方向への打球が増加し、打率も改善しています。
ただ、3Bの守備は範囲は広いものの不安定で、強肩・身体能力を生かしてOFに転向する可能性もあります。

2.ケイデン・グライス8回2失点&11週目10打点

 ケイデン・グライス(クレムソン大3年/1B・LHP/MLB公式130位)は、20年高校生トップクラスの二刀流選手で、翌年は1年生7位の15HRを記録。
ただ、昨年は58試合で97三振を喫し、ケープコッドリーグでも不調でした。
しかし、今季は先発3番手として頭角を現し、29日の全米11位ボストンカレッジ戦では、8回、被安打2、与四球2、奪三振9、失点2を記録。
打撃面でも16-7 2HR 10打点を記録し、ACCの週間MVPを受賞しました。

●10号HR

●11号HR

 グライスの球種は、91-93/MAX96mphの速球・スライダー・チェンジアップ。
198cm113kgと非常に大柄な体格ながら、スピードもあり、ジョーイ・ギャロと比較されています。
投打に荒削りで、プロではどちらを選択するかは分かりませんが、伸びしろは非常に大きい選手です。

3.マット・ショウ4試合連続HR

 マット・ショウ(メリーランド大3年/SS/MLB公式20位)は、21年にOPS.952を記録し、全米1年生ベストナインに選出。
昨年も全米20位の22HRを記録し、シーズン後に参加したケープコッドリーグでは、打率.360 5HR 21盗塁を記録し、MVPを獲得しました。
11週目も、18-12 4HR 8打点の大活躍で、Big Tenの週間MVPを受賞しました。

●16号HR

●17号HR

●18号HR

 ショウは、コンタクト/パワー/スピードを兼ね備え、逆方向にもHRを打てる強打者で、18HRは全米13位。
現在はSSですが肩は平均以下で、2B向きと評価する声もあります。

4.大山盛一郎選手日本人初?の2試合連続HR

 大山盛一郎選手(カリフォルニア大アーバイン校3年/3B)は、興南高校時代の18年夏の県大会で、チーム2位の打率.455を記録しましたが、故障により甲子園出場はなし。
卒業後は、カリフォルニアの短大のマーセッドカレッジへ進学し、昨年は打率.409 8HR 45打点 25盗塁 OPS1.167を記録。
シーズン後に参加したサマーリーグでは、得点/盗塁でリーグ新記録を樹立し、日本人初のMVPを獲得しました。
そして、今季は開幕戦で7番3Bで出場し、4-2 1打点を記録し、21日から1番に昇格。
今週は、2試合連続HRを含む、計20-10 2HR 8打点 3盗塁と大活躍でした。

●5号HR

●6号HR

 大山選手の最大の武器は、サマーリーグで盗塁記録を樹立したスピード。170cm77kgと小柄ですが、今季6HRとパンチ力もあり、2B/SSもこなせるユーティリティ性も魅力的です。
2000年11月3日生まれと年齢がネックになりますが、このままのペースで打ち続ければ、ドラフト指名の可能性も出てくるでしょう。

5.キーファー・ロード8回11K無四球無失点

 西田陸浮選手(オレゴン大3年/2B・OF)は、名門東北高校で1年秋からベンチ入りした有望株で、3年夏に宮城県大会決勝で仙台育英に敗れ、惜しくも甲子園出場を逃しました。
そして、卒業後はオレゴン州のマウントフッドCCへ進学。
1年目からリーグ1位の33盗塁、3位の打率.415を記録しました。
昨年は2位と24個差の58盗塁を記録し、全米20位級のオレゴン大へ進学が決定。
シーズン後に参加した、全米最高峰のサマーリーグのケープコッドリーグでは、1位の28盗塁、8位の打率.291と、大きなインパクトを残しました。
そして、今季は、開幕戦3連戦5打点の大活躍で、11週目も22-10 1HR 7打点 2盗塁を記録しました。

●オレゴン大タイ記録18盗塁

●4/28タイムリーツーベース

●HRキャッチ

●4/29タイムリーツーベース

●4号HR

 西田選手は167cm68kgと小柄で、短大では0HRでしたが、今季は木製バットで逆方向への本塁打を記録しており、意外とパンチ力のある選手。
コンタクト力は大学トップクラスで、スピード/守備力も高く、エネルギッシュなプレーが持ち味のムードメーカーです。
現在、米大学野球で最も活躍している日本人選手で、13年NYY2巡目の加藤豪将選手以来、4年制大の野手では初のドラフト指名を期待したい選手です。

6.MLB公式23年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●ニコルズ大全米1位LSUに6-5で勝利

●ミズーリ大全米7位アーカンソー大に8-4で勝利

●バンス・ハニーカット(ノースカロライナ大2年/OF/24年ドラフト対象)のスーパーキャッチ

●D1Baseballが選ぶTOP10プレー(リプライに動画ツイートあり)

●NCAA Baseballが選ぶ今週の写真4枚

●11週目全米大学ランキング

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