【College】テネシー大初優勝/ディラン・ドレイリング優勝決定戦3試合連続HR【18週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/16に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は全日程が終了しました。

1.テネシー大初優勝

 テネシー大は昨季44勝22敗/CWS出場7度/優勝/準優勝1度の強豪校。
10年代は4度負け越しと目立った成績を残せていませんでしたが、21年に16年振りにCWS進出。
20年代唯一の4年連続ベスト16入りのチームで、21/23/24年にCWS出場しています。
同大は開幕前から全米ランキング9位と高評価を受けており、1度も10位以下にならず12週目から首位に浮上。
レギュラーシーズン東地区/SEC優勝決定トーナメント優勝と圧倒的な強さで全米第1シードを獲得。
ポストシーズンはCWS決勝まで8勝1敗、優勝決定戦は全米第3シードのテキサスA&M大相手に5対9、4対1、6対5で、見事同大初の優勝を達成しました。
●vsフロリダ州立大ハイライト

●vsノースカロライナ大ハイライト

●vsフロリダ州立大ハイライト(準決勝)

●優勝決定戦1戦目ハイライト

●優勝決定戦2戦目ハイライト

●優勝決定戦3戦目ハイライト

●初優勝の瞬間

●優勝パレード

 また、シーズン60勝はSEC史上初の快挙で、全米第1シード校の優勝は99年マイアミ大以来25年振り。
史上初の20HR以上5名の強力打線/全米6位防御率3.89と投打で圧倒し、守備面も全米トップクラスでした。
来年は多くの有望な選手が流出しますが、新入生/補強次第ではCWS出場を狙える戦力です。

2.ディラン・ドレイリングCWS優勝決定戦3試合連続HR

 ディラン・ドレイリング(テネシー大2年//26年ドラフト対象)は高度な打撃技術が武器の強打者。
高校時代から有望な選手でしたが、4年次にハムストリングスを故障し、進学を選択。
昨年はプラトーンでの起用でしたが、今季はLFのレギュラーとしてSEC8位の23HRを記録。
CWSでは24打数11安打、3HR、11打点、優勝決定戦では12打数7安打、3HR、7打点の大活躍で、CWSのMVPを受賞しました。

●21号HR

●22号HR

●23号HR

 ドレイリングは広角に打球を打ち分ける中距離打者で、選球眼も抜群。
昨年は対左投手に14打数無安打でしたが、今季は打率.398 7HR OPS1.203と、見事に攻略しました。
一方で、スピードは平均以上ですが、肩が弱くLF向きの選手です。

3.ジャック・カグリオン米大学歴代7位35号HR

 ジャック・カグリオン(フロリダ大3年/1B/LHP/3位)は投打に高いポテンシャルを秘める、大谷選手2世。
高校時代から有望な二刀流選手でしたが、4年次にTJ手術を受けたため評価が下がり、進学を選択。
1年次は打者に専念し、昨年はTJ手術明け1年目ながら1年間先発ローテーションを守り抜き、全米1位の33HRを記録。
大学の最優秀選手に贈られるゴールデンスパイク賞のファイナリスト3名に選出され、日米大学野球でも活躍しました。
そして、今季は打撃面で大きな成長を見せ、CWSで12打数7安打、2HR、4打点でベストナインを獲得しました。

●17号HR

●35号HR

 カグリアンの武器は大学生No.1のパワーで、今季はコンタクト面が大きく改善し、三振数は昨年の半分以下に激減。
一方で、昨年は先発で左投手1位の平均94.8mphとスピードはトップクラスですが、制球は不安定です。

4.ハイメ・フェレルCWS3HR

 ハイメ・フェレル(フロリダ州立大3年/OF)は1型糖尿病と闘う、強打のOF。
強豪の同大で1年次からレギュラーを務めており、今季はパワー面が開花。
CWSでは17打数5安打、3HR、9打点の活躍でベスト4入りに貢献し、CWSのベストナインを受賞しました。

●20号HR

●21号HR

●22号HR

 フェレルは今季ACC7位タイ22HRのパワーが武器で、積極的なアプローチが特徴的。
高校時代はCを務めており、強肩が武器のRFタイプの選手です。。
ちなみにプエルトリコ出身で、父はプロバスケ・祖父は野球/バスケキューバ代表のアスリート一家です。

5.佐々木麟太郎選手MLBドラフトリーグデビュー戦2安打1HR3打点

 佐々木麟太郎選手(スタンフォード大/1B/26年ドラフト対象)歴代1位高校通算140HRの23年高校生No.1スラッガー。
NPBドラフトでは競合が予想されていましたが、国体後に米大学野球挑戦を表明。
最終候補のスタンフォード大/バンダービルト大/UCLA/カリフォルニア大から同大を選択しました。
 そして、MLBドラフトリーグ初戦で初出場初HRの衝撃デビュー。
その後もコンスタントに長打を積み重ね、6月29日時点でリーグ2位タイの3HR/4位のOPS.913を記録しています。

●2号HR

●3号HR

 佐々木選手のパワーはアメリカでも大学生トップクラスで、100mph以上の打球を9度記録しており、コンタクト/選球眼も高評価。
プロフィール上では高校時代から9kg減量し、守備面でも好プレーを見せました。
ちなみに、スタンフォード大はCWS出場19度/優勝3度の名門校。
今季は22勝33敗と不調でしたが、投打共に有望株が多く、伸びしろは大きいです。

6.MLB公式2024年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●ハンター・エンズリー(テネシー大4年/OF)超好走塁

●クリスチャン・ムーア(テネシー大3年/2B/15位)CWS史上2人目のサイクルヒット達成

●ミッチェル・デリー(ケンタッキー大4年/3B/SS/2B)延長10回サヨナラHR

●ジェイス・ラヴィオレット(テキサスA&M大2年/OF)の198cmの長身を生かしたHRキャッチ

●ディラン・ドレイリング(テネシー大2年/OF/72位)サヨナラタイムリー

●バンス・ハニーカット(3年/OF/20位)のサヨナラタイムリー

●ブレイク・バーク(テネシー大3年/1B/64位)起死回生の同点タイムリー

●ジャック・カグリオン(フロリダ大3年/1B/LHP/3位)歴代6位35号HR&同大新記録75号HR

●CWS歴代新記録観客動員数24788人

𝐃𝟏𝐁𝐚𝐬𝐞𝐛𝐚𝐥𝐥 𝐓𝐨𝐩 𝐏𝐥𝐚𝐲𝐬

●CWSトッププレー集

●CWS全HR集



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