【今週の米大学野球】ジャック・ハーレー4試合5HR/ジャロン・ワッツ-ブラウン8回12K1失点【7週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、6週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日-金曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。

1.ジャック・ハーレー4試合5HR

 ジャック・ハーレー(バージニア工科大3年/OF/MLB公式37位)は、1年次からCFのレギュラーを獲得し、昨年はチーム1位の打率.375を記録しベスト16進出に貢献。
今季は長打力が大きく向上し、7週目は20-11 5HR 11打点 1盗塁を記録し、ACCの週間MVPを受賞しました。

●8号HR

●9号HR

●10号HR

●11号HR

 ハーレーは攻守のバランスが良く、183cm84kgの体格の割にパンチ力のある選手。
高校時代OF送球94mphを記録した強肩で守備力も高く、アグレッシブなプレースタイルで、22年HOU全体28位のドリュー・ギルバートと比較されています。

2.ジャロン・ワッツ-ブラウン8回12K1失点

 ジャロン・ワッツ-ブラウン(オクラホマ州立大2年/RHP/)は、昨年ロングビーチ州立大でノーヒットノーランを達成し、全米28位の111奪三振を記録した好投手で、今季から同大へ転校。
エースとして活躍し、1日の全米21位テキサス大戦では、8回、被安打3、与四球3、奪三振12、失点1の好投で4勝目を挙げ、Big12の週間最優秀投手に選出されました。

 ブラウンの球種は、92-95/MAX97mphの速球、スライダー、カーブ、チェンジアップ。
制球は未完成ですが、大きく落ちる縦のスライダーは大学生トップクラスです。
また、191cm86kgと線が細いですが身体能力が高く、4試合連続100球以上とスタミナもあり、伸びしろは大きい選手です。

3.ポール・スキーンズ7試合連続6回11K1失点以内

 ポール・スキーンズ(LSU3年/RHP/MLB公式4位)は、空軍士官学校1年次に、全米12位の打率.410 11セーブを記録し、大学代表に選出。
昨年は先発で全米8位の10勝をマークし、再び大学代表に選出されました。
そして、LSUに転校した今季は開幕投手を務め、6回12奪三振無失点の快投で、SECの1週目最優秀投手を獲得。
30日の全米11位テネシー大戦でも、7回、被安打5、与四球1、奪三振12、失点1と、好投しました。

 スキーンズの球種は、97-100/MAX102mphの速球、スライダー、チェンジアップ。
平均98mphとMLBでもトップレベルの球威に加え、大きく横に曲がるスライダーの評価が高い大学生No.1投手です。
アーカンソー大のヘッドコーチは、彼を「私が今まで見てきた中で最高の大学生投手」と、これ以上ない賞賛を贈っています。
 また、2年連続2桁HRを記録したパワーも魅力的で、秋シーズンも打者として活躍しましたが、今季はまだ打席に立っていません。

4.ブレイデン・テイラー7週目10安打2HR 

 ブレイデン・テイラー(TCU3年/3B/MLB公式11位)は、1年次から3Bのレギュラーとして活躍し、Big12の最優秀1年生に選ばれ、大学代表にも選出。
昨年は全米10位の55四球を記録し、再び大学代表に選出されました。
ただ、今季は、1週目は12打数7安打と好スタートを切ったものの、一時は打率2割前半とスランプに。
しかし、7週目は19-10 2HR 8打点と 復調し、全米22位テキサス工科大3連戦でも、13-7 2HR 6打点を記録しました。

●9号HR

●10号HR

 テイラーは高い打撃スキルが持ち味の選手で選球眼も優れ、20-25HR級のパワーを秘める強打者。
走塁が上手く、強肩で守備面も堅実なオールラウンダーで、1巡目での指名が予想されています。

5.西田陸浮選手7週目14打数9安打5打点2盗塁

 西田陸浮選手(オレゴン大3年/2B)は、名門東北高校で1年秋からベンチ入りした有望株で、3年夏に宮城県大会決勝では仙台育英に敗れ、惜しくも甲子園出場を逃しました。
そして、卒業後はオレゴン州のマウントフッドCCへ進学。
1年目からリーグ1位の33盗塁、3位の打率.415を記録しました。
昨年は2位と24個差の58盗塁を記録し、全米20位級のオレゴン大へ進学が決定。
シーズン後に参加した、全米最高峰のサマーリーグのケープコッドリーグでは、1位の28盗塁、8位の打率.291と大きなインパクトを残しました。
そして、今季は開幕戦3連戦5打点の大活躍で、7週目も14-9 5打点 2盗塁を記録しました。

●3/31タイムリーヒット

●3/31セーフティースクイズ

●4/1タイムリーヒット

●4/1タイムリーツーベース

●4/1タイムリー内野安打

●インタビュー

 西田選手は、167cm68kgと小柄で短大では0HRでしたが、今季は木製バットで逆方向への本塁打を記録しており、意外とパンチ力のある選手。
コンタクト力、選球眼は高く、スピード、守備力はトップクラスで、エネルギッシュなプレーが持ち味のムードメーカーです。
現在、米大学野球で最も活躍している日本人選手で、13年NYY2巡目の加藤豪将選手以来、4年制大の野手では初のMLBドラフト指名を期待したい選手です。

6.MLB公式23年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●アラバマ大全米6位アーカンソー大に12-1で大勝

●コルトン・レッドベター(ミシシッピ州立大3年/OF)のHRキャッチ

●ジョン・トマソン(空軍士官学校3年/1B)の10号特大HR(推定飛距離159m)

●LSU同大新記録の観客動員数13068人

●D1Baseballが選ぶTOP10プレー(リプライに動画ツイートあり)

●NCAA Baseballが選ぶ今週の写真4枚

●7週目全米大学ランキング



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