【今週の米大学野球】ジャクソン・バウマイスター7回14K無失点/リアム・サリバン全米10位ケンタッキー大を7回完封【8週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、8週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日-金曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。

1.ジャクソン・バウマイスター7回14奪三振無失点

 ジャクソン・バウマイスター(フロリダ州立大2年/RHP/23年ドラフト対象)は、高校4年次に防御率0.63、77.1回で145奪三振を記録したトッププロスペクトで、21年のMLB公式ランキングでは53位にランクイン。
昨年はリリーフ中心でしたが、ケープコッドリーグでは6試合すべて先発。
 今季は開幕時は先発2番手で、3月下旬から1番手に昇格しました。
そして、6日のクレムソン大戦で、7回を被安打4、与四球2、奪三振14、失点0の快投で、ACCの週間最優秀投手に選出されました。

 バウマイスターの球種は、92-95/MAX98mphの速球、カーブ、チェンジアップ。
制球は平均以下ですが鋭く曲がるカーブの評価が高く、7回に96mphを記録とスタミナも豊富で、ポテンシャルは非常に高いです。

2.リアム・サリバン全米10位ケンタッキー大を7回完封

 リアム・サリバン(ジョージア大3年/LHP)は、高校3年次に防御率1.41、51.1回で78奪三振を記録した好投手。
1年次の5月から先発ローテ入りし、今季は2番手で活躍。
9日のケンタッキー大戦では、7回を被安打4、与四球4、奪三振8、失点0の快投で、SECの週間最優秀投手に選出されました。

 サリバンの球種は、91-93/MAX96mphの速球、スライダー、カーブ、チェンジアップ。
198cm111kgと恵まれた体格で、速球は伸びのある球質。
大きく横に曲がるスライダーの評価が高く、多彩な変化球を操るローテーション下位タイプの選手です。

3.ドリュー・ハッケンバーグ8回11K1失点

 ドリュー・ハッケンバーグ(バージニア工科大2年/RHP/23年ドラフト対象)は、高校時代は野球、陸上、フットボールで活躍したアスリート。
昨年はチーム1位の10勝、防御率3.30でベスト16進出に大きく貢献し、ACCの1年生ベストナインに選出されました。
 今季は制球が乱れ打ち込まれることが多かったですが、9日のデューク大戦では本領を発揮。
8回、被安打2、与四球2、奪三振11、失点1の快投で、2勝目を挙げました。

 ハッケンバーグの球種は、91-93/MAX95mphの速球、スライダー、チェンジアップ。
シンカー&スライダーを主体にゴロを打たせるタイプで、本来なら制球力も平均以上です。
ちなみに、兄3人はそれぞれNFL・MLS・MLBに指名されたアスリート一家です。

4.ジェイス・ラビオレット8週目3HR10打点

 ジェイス・ラヴィオレット(テキサスA&M大1年/OF/25年ドラフト対象)は、高校4年次に打率.601 11HRを記録したスラッガーで、MLB公式ランキング186位にランクイン。
今季は開幕から8番LFで出場し、4月から6番に昇格しました。
そして、8週目は15-6 3HR 10打点の大活躍で、SECの1年生MVPを受賞しました。

●6号HR(打球速度105mph/推定飛距離123m)

●7号HR(打球速度111mph/推定飛距離130m)

●8号HR(打球速度107mph/推定飛距離111m)

 ラヴィオレットは、32試合/37三振とコンタクト面に課題はありますが、打球速度110mph以上のHRを複数回記録と、パワー面は大学生トップクラス。
198cm104kgと大柄な体格ながら身体能力が高く、60ヤード走6.5秒・9盗塁とスピードも平均以上です。
また、外野送球90mphと強肩で、CFを守れる可能性もあります。

5.ジェイク・ゲロフ8週目3HR9打点

 ジェイク・ゲロフ(バージニア大3年/3B/MLB公式38位)は、1年次の4月下旬からレギュラーで出場しており、昨年はサイクルヒット、ACC8位22HRを記録。
今季も昨年と同等の大活躍で、8週目は16-8 3HR 9打点を記録し、ACCの週間MVPを獲得しました。

●10号HR

●11号HR

●12号HR

 ゲロフは大学生トップクラスのパワーヒッターで、レフト方向へのHRが多く、通算37HRは同大タイ記録。
スピードは平均以下ですが、強肩で守備は平均レベルで、昨年夏のケープコッドリーグでは、1B/OFも務めました。
ちなみに、兄は21年OAK2巡目のザック・ゲロフです。

6.MLB公式23年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●ミズーリ大全米4位バンダービルト大に5-4でサヨナラ勝利

●イーロン大全米2位ウェイクフォレスト大に5-3で勝利

●バンス・ハニーカット(ノースカロライナ大2年/OF)のHRキャッチ

●UCLAユタ大に延長12回1-0でサヨナラ勝利

●ブレイディ・ウェア(インディアナポリス大)サイクルヒット&ノーヒットノーラン達成

●D1Baseballが選ぶTOP10プレー(リプライに動画ツイートあり)

●NCAA Baseballが選ぶ今週の写真4枚

●8週目全米大学ランキング



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