【今週の米大学野球】トレイ・リチャードソン1試合満塁HR2本/セス・キーナー7回13K無失点【16週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、16週目/リージョナルラウンドが終了し、スーパーリージョナルラウンド進出校16校が決定。
スーパーリージョナルラウンドは2戦先取で、勝ち抜いた8校は6/16-26に開催されるCWSに出場します。

●スーパーリージョナルラウンド組み合わせ

6/9-11

●デューク大(38-22)vsバージニア大(48-12/全米第7シード)
●オーラルロバーツ大(49-11)vsオレゴン大(40-20)
●TCU(40-22)vsインディアナ州立大(45-15/全米第14シード)
●サウスカロライナ大(42-19/全米第15シード)vsフロリダ大(48-15/全米第2シード)

6/10-12

●LSU(46-15/全米第5シード)vsケンタッキー大(40-19/全米第12シード)
●テネシー大(41-19)vsサザンミシシッピ大(45-18)
●テキサス大(41-20)vsスタンフォード大(42-17/全米第8シード)
●アラバマ大(43-19/全米第16シード)vsウェイクフォレスト大(50-10/全米第1シード)

1.トレイ・リチャードソン1試合3HR11打点

 トレイ・リチャードソン(TCU3年/2B/OF)は、昨年まで3年間ベイラー大でプレーし、今季から同大へ転校。
主に5/6番2Bとして、打点を稼いでいました。
そして、4日の全米第3シードアーカンソー大戦では、満塁HR2本含む、6-5 3HR 11打点、NCAAトーナメント打点タイ記録の大活躍。
16週目は15-9 4HR 11打点で、リージョナルラウンドのMVPに選出されました。

●3号HR

●4号HR

●5号HR

 リチャードソンは身体能力が高く、チーム1位/24盗塁のスピードが武器。
積極的なアプローチが特徴的なファストボールヒッターで、広角に打球を打ち分けるタイプです。
また、堅実な2Bの守備も高い評価を受けています。

2.セス・キーナー7回13K無失点

 セス・キーナー(ウェイクフォレスト大3年/RHP/MLB公式110位)は、過去2年間で防御率6.31と平凡な投手でしたが、昨年のケープコッドリーグで活躍。
今季はロングリリーフ兼先発で、2日のジョージメイソン大戦では7回 被安打3 与四球0 奪三振13の快投。
防御率はACC2位の2.23となりました。

 キーナーの球種は、91-94/MAX96mphの速球・スライダー・チェンジアップ。
伸びのある速球・大きく曲がるスライダーを軸に空振りを奪え、制球も改善しています。
メカニクスも安定しており、サードピッチのチェンジアップを改善できれば、MLBで先発も狙える好投手です。

3.クリスチャン・ムーア3試合4HR9打点

 クリスチャン・ムーア(テネシー大2年/2B/OF/24年ドラフト対象)は、高校時代はニューヨークトップクラスの有望株で、昨年は118打数で10HRとパワーを発揮。
今季は2Bのレギュラーに定着し、16週目は10-7 4HR 9打点の大活躍で、17HRはチーム2位となりました。

●14号HR

●15号HR

●16号HR

●17号HR

 ムーアは、パワー・スピードを兼ね備えた大型2B。
高校時代に投手としてMAX92mphを記録した強肩で、守備力も高いです。
一方で、プルヒッターで57試合/58三振とコンタクト力が課題ですが、24年ドラフト上位指名候補です。

4.ヨハンディ・モラレス4試合4HR19打点

 ヨハンディ・モラレス(マイアミ大3年/3B/MLB公式17位)は、元キューバ代表の父を持ち、自身も18年のU18代表に選出された超有望株でしたが、20年は短縮ドラフトの影響で指名なし。
大学では2年連続チームHR数1位と素晴らしい活躍で、昨年は大学代表に選出。
ハーレムベースボールウィークでは、日本ハム1位指名の矢澤選手、楽天1位指名の荘司選手から計3安打を記録しました。
そして、16週目は18-8 4HR 9打点の活躍で、打率は全米15位.408となりました。

●18号HR

●19号HR

●20号HR


 モラレスは、193cm95kgと恵まれた体格か、広角に鋭い打球を飛ばすスラッガーで、20HRはACC6位。
強肩を生かした守備の評価も高く、1巡目指名有力候補です。

5.オーラルロバーツ大21連勝でスーパーリージョナルラウンド進出

 オーラルロバーツ大は10年代ポストシーズン出場7度で、昨年も38勝20敗でベスト64入り。
リージョナルラウンドでは、ブロック内で第4シードでしたが、全米第11シードのオクラホマ州立大に6-4と、大金星を上げました。
その後2試合も15-12、6-5と接戦を制し、17年ぶりのベスト16入りを達成。
4月23日以降負けなしの21連勝で、49勝11敗となりました。

●1戦目

●3戦目

 オーラルロバーツ大は、全米4位打率.324と切れ目のない打線が武器で、防御率全米5位3.83/守備率1位と、守りも非常に優秀。
次戦は9日のオレゴン大戦で、2戦先取すれば、45年ぶりのCWS出場となります。

6.MLB公式23年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●西田陸浮選手(オレゴン大3年/2B/OF)リージョナルMVP

●TCUスーパーリージョナルラウンド進出

●バージニア大リージョナルラウンド進出

●LSUスーパーリージョナルラウンド進出

●フロリダ大スーパーリージョナルラウンド進出

別アングル

●テネシー大スーパーリージョナルラウンド進出

●サウスカロライナ大スーパーリージョナルラウンド進出

●スタンフォード大スーパーリージョナルラウンド進出

●デューク大スーパーリージョナルラウンド進出

●テキサス大スーパーリージョナルラウンド進出

●ケンタッキー大スーパーリージョナルラウンド進出

別アングル

●アラバマ大スーパーリージョナルラウンド進出

●インディアナ州立大スーパーリージョナルラウンド進出

●ゼイン・デントン(テネシー大)9回2アウトから逆転3点HR

●ポール・スキーンズ124球目で101mph記録

●D1Baseballが選ぶTOP10プレー(リプライに動画ツイートあり)

●リージョナルラウンド好プレー集

●NCAA Baseballが選ぶ今週の写真4枚


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