【今週の米大学野球】TJフォンドテイン14Kノーノー/ペイトン・トーレ全米7位大を2安打完封&3試合7打点【10週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、9週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日-金曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。


1.TJフォンドテイン14Kノーノー

 TJフォンドテイン(サンディエゴ州立大3年/LHP/OF)は、20-21年は控え選手でしたが、昨年は先発兼代打として、カンファレンスの週間最優秀投手賞を3度獲得。
今季は開幕投手に指名され、21日のネバダ大戦で9回を与四球1、奪三振14の快投で、2009年のストラスバーグ以来となる、同大8人目のノーヒットノーランを達成しました。

 フォンドテインの球種は、89-92/MAX94mphの速球、チェンジアップ、スライダー。
ブレーキの利いたチェンジアップの評価が高いイニングイータータイプで、過去6試合で42回を投げ、防御率1.07と、安定感抜群。
また、OFとしてチーム最多の7HRを記録しています。

2.ペイトン・トーレ全米7位大を2安打完封&3試合7打点

 ペイトン・トーレ(ウィチタ州立大2年/LHP/1B/24年ドラフト対象)は、高校4年次に打率.490 9HR/防御率0.25 106奪三振を記録した二刀流。
昨年も先発兼1Bとして活躍し、22日の全米7位イーストカロライナ大戦で、9回、被安打2、与四球0、奪三振10の完封で7勝目を挙げました。
野手としても3試合で11-4 1HR 7打点の大活躍で、カンファレンスの週間MVPに選出されました。

●8号HR

●4/22の完封勝利

●4/23タイムリーツーベース

 トーレの球種は、88-91/MAX93mphの速球、スライダー、チェンジアップ。
制球力の高い技巧派で、大きく横に曲がるスライダーは両打席ともに有効な球種。
また、198cm113kgと非常に大柄で、打球速度MAX119.5mphとパワー面も非常に魅力的な選手です。

3.ニック・カーツ10週目3HR13打点

 ニック・カーツ(ウェイクフォレスト大2年/1B/24年ドラフト対象)は、高校時代はペンシルベニア州トップクラスの有望株で、1年目から1Bのレギュラーを獲得。
打率.338 15HR 56打点 OPS1.108の大活躍で、複数の媒体で1年生オールスターに選出されました。
そして、今季も昨年以上の活躍で、10週目は12-7 3HR 13打点を記録し、今季2度目のACCの週間MVPを受賞しました。

●11号HR(106mph/推定飛距離103m)

●12号HR

●13号HR(111mph/推定飛距離131m)

 カーツの持ち味は、コンタクト/パワーを兼ね備えた打撃力で、選球眼も抜群。
195cm107kgと大柄な体格で、守備走塁はあまり期待できませんが、MLBでも中軸を担える、24年トップクラスの強打者です。

4.クーパー・マクマリー4試合連続HR

 クーパー・マクマリー(オーバーン大2年/1B/23年ドラフト対象)は、21年はカンザス大で練習生でしたが、翌年は113打数で9HRを記録。
そして、今季から同大へ転校し、開幕戦で6番1Bで起用。
3月に故障で3週間離脱していましたが、10週目は4試合連続HR含む12-5 5HR 9打点の大活躍で、SECの週間MVPを受賞しました。

●6号HR(打球速度108mph/推定飛距離123m)

●7号HR(打球速度105mph/推定飛距離121m)

●8号HR(打球速度104mph/推定飛距離110m)

●9号HR(打球速度103mph/推定飛距離108m)

●10号HR

 マクマレーは、豪快なスイングが魅力的なプルヒッターで、2年間で184打数19HRを記録。
一方で、191cm117kgと大柄で、守備走塁は期待できません。

5.キーファー・ロード8回11K無四球無失点

 キーファー・ロード(ワシントン大3年/RHP)は、NCAA3部出身で球速も90mph前半と、昨年までは無名な存在でした。
しかし、昨年秋に転校先の同大で99mphを記録し、今季は開幕3戦目で先発。
22日の全米9位スタンフォード大戦では、8回を被安打3、与四球0、奪三振10、無失点の快投で、Pac-12の週間最優秀投手賞を受賞しました。

 ロードの球種は、93-96/MAX99mphの速球・スライダー・カーブ・チェンジアップ。
球威に加え、制球・スライダーが良く、評価が急上昇しており、2-3巡目指名の可能性もあります。

6.MLB公式23年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●アレックス・ムーニー(デューク大2年/SS)釣りなし逆転サヨナラ満塁HR

●ヘイデン・トラビンスキー(LSU3年/C)9回2アウトから逆転3点HR

●テネシー大が全米4位バンダービルト大をスイープ

●ジョージア大が全米5位アーカンソー大にサヨナラ勝利

●D1Baseballが選ぶTOP10プレー(リプライに動画ツイートあり)

●NCAA Baseballが選ぶ今週の写真4枚

●10週目全米大学ランキング


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