【今週の米大学野球】二刀流ジャック・カグリアン2週目6HR/ショーン・サリバン6回パーフェクト11K【2週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、2週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日-金曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。

1.二刀流ジャック・カグリアン2週目6HR

 ジャック・カグリアン(フロリダ大2年/LHP・1B/24年ドラフト対象)は、高校時代からMAX96mphの速球とパワーが武器の有望な二刀流選手でしたが、TJ手術の影響で指名されず進学。
昨年は4月下旬からDHで起用され、104打数で7HRを記録しました。
 そして、今季は1週目に6.2回を被安打2 与四球1 奪三振9 失点0の快投で、鮮烈なデビューを飾りました。
さらに、登板後の21日から3試合連続HRを記録。
26日のシンシナティ大戦は、投球は4.2回3失点といまいちでしたが、打撃では、なんと3HR5打点を記録。
2週目は21-10 6HR 10打点の大活躍で、SECの週間MVPを受賞しました。

●1号HR(打球速度105mph/推定飛距離123m)

●2号HR(打球速度107mph/推定飛距離131m)

●3号HR(打球速度108mph/推定飛距離127m)

●4号HR(打球速度118mph/推定飛距離114m)

●5号HR(打球速度114mph/推定飛距離141m)

●6号HR(打球速度110mph/推定飛距離137m)

 カグリアンの球種は、94-97/MAX99mphの速球・スライダー・チェンジアップ。
粗削りな部分が多く制球力は未完成ですが、非常にポテンシャルの高いパワーピッチャーです。
一方、打者としては26日の3HR全て打球速度110mph以上&MAX118mphと、圧倒的なパワーが持ち味。
3週目は、同じ州のライバル&全米22位の強豪マイアミ大との対戦があり、非常に楽しみです。

2.ショーン・サリバン6回パーフェクト11K

 ショーン・サリバン(ウェイクフォレスト大2年/LHP/23年ドラフト対象)は、昨年ノースウェスタン大で1年間先発ローテを守り、3月半ばからエースに昇格。
同大に転校した今季は17日に4回10奪三振無失点の好投で、セーブを記録。
24日の、セントマウントメアリーズカレッジ戦では、6回パーフェクト&11奪三振の快投で、2週連続でACCの週間最優秀投手賞を受賞しました。

 サリバンの球種は、87-91/MAX92mphの速球・スライダー・チェンジアップ。
低めのスリークォーターが特徴的な技巧派で、スライダーの評価が高い選手です。
球威はありませんが速球で空振りをとれる好投手で、22年STL全体22位の、クーパー・ジャーピーと比較されています。

3.ディラン・クルーズ2週目14打数10安打

 ディラン・クルーズ(LSU3年/OF/MLB公式1位)は、20年ドラフト1巡目候補のトッププロスペクトでしたが進学を選択し、同大1年生新記録の18HRをマーク。
シーズン後には、大学代表にも選出されました。
昨年も、SEC4位&全米20位の22HRで、カンファレンスのMVPに選出され、再び大学代表に選ばれ、ハーレムベースボールウィークでは、日本の投手とも対戦。
さらなる活躍が期待される今季は、2週目に、14-10 7打点 1盗塁の大活躍で、SECの週間MVPを受賞しました。

●2/25

●2/26

 クルーズは、昨年から全体1位最有力と評されている、非常にスイングスピードの速い強打者で、広角に大学生離れした打球を飛ばすパワーヒッター。
強肩でスピードもあり、CFも問題なくこなせる身体能力も武器の、走攻守すべて平均以上の5ツールプレイヤーで、将来のスーパースター候補です。

4.アイク・アイリッシュ2週連続SEC最優秀1年生

 アイク・アイリッシュ(オーバーン大1年/C/25年ドラフト対象)は、高校4年次に打率.433 10HR 45打点 OPS1.305を記録したプロスペクト。
22年のMLB公式ランキング121位でしたが、進学意志が強く指名はされませんでした。
そして、今季は開幕戦からいきなり3番DHで出場し、1週目から12-6 3打点と大活躍。
2週目も17-11 3打点 1盗塁を記録し、打率は全米2位の.586まで上昇しました。

 アイリッシュは、左打席から広角にライナーを打ち分ける中距離打者で、選球眼も高評価。
強肩好守でリーダーシップも高く評価されていますが、チーム事情でまだ守備には就いていません。

5.1年生イサン・ペトリー2週目4HR9打点

 イサン・ペトリー(サウスカロライナ大1年/OF・1B・3B/25年ドラフト対象)は、高校4年次に打率.479 6HR 18打点 OPS1.547を記録した強打者で、22年ドラフトではMLB公式230位でしたが、進学意志が強く指名されませんでした。
今季は開幕2試合目まではベンチスタートでしたが、2試合連続ヒットを記録し、3試合目から先発出場。
2週目は17-7 4HR 9打点の大活躍で、HR数は全米5位の5本となりました。

●2号HR(打球速度97mph/推定飛距離105m)

●3号HR(打球速度102mph/推定飛距離111m)

●4号HR(打球速度107mph/推定飛距離112m)

●5号HR(打球速度108mph/推定飛距離122m)

 ペトリーは191cm104kgと大柄な体格で、右方向にも軽々HRを打てるパワーヒッター。
高校時代はMAX96mphを記録した強肩で投手としても活躍しており、今後登板の可能性もあります。

6.MLB公式23年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●ユランジェロ・セインチェ(ミシシッピ州立大1年)のスイッチ投球

●ダコタ・ジョーダン(ミシシッピ州立大1年/OF/)1号特大HR(推定飛距離144m)

●ブロック・ウィルケン(ウェイクフォレスト大3年/3B/MLB公式25位)2週目4HR(3号HRは動画なし)

●4号HR(打球速度107mph/推定飛距離128m)

●5号HR(打球速度110mph/推定飛距離109m)

●6号HR(打球速度97mph/推定飛距離115m)

●ノーラン・シュバート(オクラホマ州立大1年/OF/25年ドラフト対象)推定飛距離142mの特大2号HR


●エンリケ・ブラッドフィールド(バンダービルト大3年/OF/MLB公式8位)同大盗塁記録更新(今季4個目97盗塁)

●テキサスA&M大ファンの超ファインプレー

●JJウェザーフォルト(ウェストバージニア大2年/2B・3B/24年ドラフト対象)延長11回に勝ち越しホームスチール

●ポートランド大全米5位テキサスA&M大相手にシリーズ勝ち越し

●D1Baseballが選ぶTOP10プレー(リプライに動画ツイートあり)

●NCAA Baseballが選ぶ今週の写真4枚

●NCAA Baseballの全米大学ランキング



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