【今週の米大学野球】カム・フィッシャー30HR/トロイ・ワンシング計9.2回無失点【15週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、15週目が終了し、NCAAトーナメント出場校64校が発表されました。
リージョナルラウンドは6/2-5で、第16シードまでのホスト校でダブルイリミネーション形式のトーナメントを開催。
各ブロックを勝ち抜いた16校が、2戦先取のスーパーリージョナルラウンドへ進出します。

●組み合わせ

1.カム・フィッシャー6試合連続HR

 カム・フィッシャー(ノースカロライナ大シャーロット校3年/OF/23年ドラフト対象)は、20年にミシシッピ大、21年に短大でプレーし、昨年から同大へ転校。
チーム1位の18HRを記録し、今季は昨年以上のペースでHRを量産。
そして、C-USAの優勝決定トーナメントでは、21-13 6HR 13打点、20日から6試合連続HRと驚異的な成績を残し、文句なしでMVPに選出されました。

●26号HR

●29号HR

●30号HR

 フィッシャーは、推定飛距離146mの特大HRを記録したパワーが武器で、30HRは全米単独1位。
変化球の対応が苦手で、空振りが多い欠点はありますが、評価は急上昇中です。
なお、スピードは平均以下で、LF、もしくはRFが適任の選手です。

2.トロイ・ワンシング3登板で計9.2回無失点

 トロイ・ワンシング(テキサスA&M大2年/LHP/24年ドラフト対象)は、昨年パデュー大でプレーし、主に先発として51.1回を投げ61奪三振を記録。
今季は同大へ転校し、主に先発2番手としてプレー。
23日の全米13位テネシー大戦では、8回、被安打1、与四球0、奪三振7、失点0と完璧な投球を披露し、27日/28日も計1.2回を無失点に抑えました。


 ワンシングの球種は、91-93/MAX94mphの速球・スライダー・チェンジアップ。
大きく曲がるスライダーの評価が高く、左打者を得意としています。
また、50.1回で与四球30と、制球に課題はありますが、過去4試合は10回で1個のみに抑えています。

3.ジャスティン・ラムキン7回9奪三振無失点

 ジャスティン・ラムキン(テキサスA&M大1年/LHP/25年ドラフト対象)は、高校4年次に防御率0.79、11勝無敗、61.2回で139奪三振を記録したトッププロスペクト。
今季は1年生ながら、3月から先発3番手で起用されました。
そして、25日のサウスカロライナ大戦では、7回、被安打1、与四球3、奪三振9、失点0の快投で、3勝目を挙げました。

 ラムキンの球種は、91-93/MAX95mphの速球・カーブ・スライダー・チェンジアップ。
球の出どころが見づらいコンパクトなフォームで、スピンの効いたカーブが武器です。
ランナーがいると崩れやすい傾向にありますが、素質は高く、将来のエース候補です。

4.チェイス・デービス4試合2HR12打点

 チェイス・デービス(アリゾナ大3年/OF/MLB公式39位)は、20年MLB公式ドラフトランキング88位のトッププロスペクトでしたが、短縮ドラフトの影響で指名されず進学。
1年次は35打席の出場のみでしたが、昨年はPac-12で3位の18HRを記録し、ポストシーズンでも活躍しました。
 そして、今季は主に2/3番を任され、15週目は17-6 2HR 12打点を記録し、準優勝ながら優勝決定トーナメントのMVPに選出されました。

●20号HR

●21号HR(打球速度105mph/推定飛距離126m)

 デービスは、どの方向にも長打を打てるパワーヒッターで、選球眼も良く、21HRはPac-12で1位。
強肩で身体能力が高く、185cm98kgですがスピードは平均以上で、ケープコッドリーグでは主にCFを務めました。

5.ブレイデン・テイラー4試合3HR11打点

 ブレイデン・テイラー(TCU3年/3B/MLB公式22位)は、1年次から3Bのレギュラーとして活躍し、Big12の1年生MVPを受賞し、大学代表にも選出。
昨年は全米10位の55四球を記録し、再び大学代表に選出されました。
 ただ、今季は、1週目は12-7と好スタートを切ったものの、一時は打率2割前半とスランプに。
しかし、4月頃から復調し、15週目は16-8 3HR 11打点の大活躍で、優勝決定トーナメントのMVPに選出されました。

●19号HR

●20号HR

●21号HR

 テイラーは、高い打撃スキルが持ち味の選手で、選球眼も抜群。
今季は打球速度が大きく伸び、Big12で2位の21HRを記録しています。
走塁が上手く、強肩で守備面も堅実なオールラウンダーで、1巡目での指名が予想されています。

6.MLB公式23年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●バンダービルト大SEC優勝決定トーナメント優勝

●クレムソン大ACC優勝決定トーナメント優勝

●オレゴン大Pac-12優勝決定トーナメント優勝

●ハイライト

●TCU Big12優勝決定トーナメント優勝

●BTライオペル(フロリダ大4年/C)延長11回11号逆転サヨナラHR

●ケンドール・ディグス(アーカンソー大2年/1B)11号サヨナラHR

●エイデン・メオラ(オクラホマ州立大2年/3B)3号サヨナラHR

●ペイトン・ホルト(アーカンソー大3年)ファインプレー

●サムフォード大トリプルヘッダー3連勝でサザンカンファレンス優勝決定トーナメント制覇

●D1Baseballが選ぶTOP10プレー(リプライに動画ツイートあり)

●15週目全米大学ランキング


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