2021/11/29(1-p.54)

 昨日観た「はやく起きた朝は」では貴理子さんは奇抜な老眼鏡をかけていた。すごくいいと思った。老眼鏡はいかにもおばさん、おじさんがかけているものをかけなくてもいい。とにかくヘンテコリンなもの、べつにずっと付けているわけじゃないし、手元を見るときにちょっと使うだけなんだから、ヘンテコリンなもの、かわいいとか、似合うとかではなく、とびきり変な眼鏡、
「オシャレな眼鏡だね」
 と言わせない、まったく似合ってない眼鏡、
「磯野貴理子 老眼鏡」
 で検索すると出てくる、似合ってるように見える、あんな眼鏡をかけられるのはタレントさんだからで、一般人がマネしてもただの変なおばさんになってしまうだけじゃないか、と思うけれど、そんなことない、似合う/似合わないって、結局のところ、本人が堂々としているか、と、周りが見慣れたか、しかないと思っているので、最初は変でも本人が慣れて堂々としてくればおのずと似合っている、ように見えるし、ファッションなんて(「ファッションなんて」なんて大きく出た書き出しだけど)錯覚だったり、勘違いしたもん勝ちのような気がするから、もともと似合ってなくても着慣れて似合っているような気持ちに錯覚したらその人の勝ちだし、まわりも似合っていると勘違いしだしたらもう似合っているんだから、気にせず変な眼鏡をかけたい。眼鏡をかけたい。ジジイになったら変な眼鏡をかけたい。みんな変な眼鏡をかけられるまで長生きしようね。

「はやく起きた朝は」はすばらしいことばかりで、まず声を大にして言いたいのは、毎朝「めざましテレビ」でやってる占いはやめて、「美・アンジェリー先生のはや起き3人占い」
 をやればいい。
 僕は、家で点いているのは毎朝「めざましテレビ」で、ちょうど起きてきたころに占いをやってるんだけど、耳に入らないように逃げる。悪い運勢だった日、その日なにか悪いことがあったときに、
「ああ、やっぱり占いで言ってた通りだ」
 と思うからだ。人によっては、占いで悪い運勢って言ってたし今日はそういう日に生まれてしまったんだからしょうがない、と開き直るというか、悪いのは今日の運勢であって自分のせいではない、占いのせいだから私は悪くない、と前向きに捉えられる人はそれで大正解だと思うけれど、僕は「ああ、やっぱり悪い運勢だからだ」と後ろ向きに捉えてしまうので、前向きに捉えられるようにしましょうとかそんなことはどうでもいい、どっちが良い、とかってことではなくて、処世術として、僕は気にしてしまうのでだったら聞かない方が良いから聞かないようにしている。
 でも「美・アンジェリー先生のはや起き3人占い」は選択肢は3つしかないけど、でもどれも前向きな言葉ばかりなのだ、昨日の占いの結果をもしかしたらネットで拾えるかもしれないと思って探したけどなくて、でも見つからない方がいい、放送とは送りっ放しと書くけれど、それぐらいの感じがいい。

 サイゼリヤでテイクアウトのピザとか青豆のぷちぷちしたやつを待ちながら日記を書く。家について、昨日は先にビールを飲み始めてしまって、そのまま寝ちゃって、夜中にシャワーを浴びるのが面倒くさかったので、シャワーを浴びてからご飯にする。「はやく起きた朝は」愛が爆発しているのでビールを飲みながら、3時間、ぶっ通しでYouTubeで「はやく起きた朝は」を見続ける。この番組は朝の低テンションのときに見ているからボーッと見てしまうけど、夜にお酒飲みながら見るともっと笑っちゃう。
 もうちょっと飲みたいけどこれ以上飲むと酔う、というより、気持ち悪いになりそうなので止めとく。『会社員の哲学』を酔ってるからあんま読めないだろうけど読んで寝る。そういえば、昼休みに『会社員の哲学』を読んで「仕事に戻んないで読み続けたい」と思ったほど、次の箇所は面白そうだ、と思ったことを思い出した。

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