2021/04/14(ガープ-p.24)


 ちょうどスマホで野球速報のアプリを開くと、日ハム戦、9回ウラ、2アウト、代打鈴木将平、という場面だった。
 なにを隠そう私は鈴木将平のファンなのだが、まわりに人がいた手前、イヤホンを付けてラジオを聞くわけにはいかなかったが、野球速報の画面を注視していた。ストライクを2つ見送った(たしかそうだったと思う)時は「まずいか……」と思ったけれど、そこからファールで2球も粘った。最終的には空振り三振してしまったが、そんなことより、アプリを開いたらちょうど代打で出ていたこと、2球粘ったことがよかった。

 正直、あそこで鈴木が代打で出るのは僕にはよく分からない。でもそれは僕がプロではないからで、監督や鈴木には理由があったんだろうから、野球をなにも知らない僕の尺度だけでアレコレ批判するのはオカシイし、そもそも僕は鈴木のファンだから批判することなんか何一つない。1日の終わりに鈴木の活躍が見れて嬉しい。
 前から気になってはいたんだけどYouTubeにある「On the Rock」という、山下澄人監督、脚本の短いドラマのようなものを観る。
 さすが山下澄人、めちゃくちゃ面白い!
 ぎゃはは! と笑うような笑いではないけれど、笑える。今日図書館に行って山下澄人の本を借りてこようかと思ったけれど雨が降っているからどうしようか、と思っている。

 野球のことでいえば、あと小説を読んだり書いたりしている時もそうなんだけど、野球を観ている時は現実逃避が出来る。「現実逃避」はすごく悪い言葉のように扱われているけれど、全然悪いことじゃなくて、1日を充実させるために不可欠なものだし、べつに逃げてるわけじゃない。現実に向き合っていると退屈する。もちろん退屈しないときもあるけれど、現実に対しては受動的にしかいられない感じがして、反対に現実逃避(ほんとは「逃避」してるわけじゃないからこの言葉はあまり合っていないけれど、ほかに言葉がないから仕方がない)は能動的。クリエイティブな感じ、がする。

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