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#思い出読書 #知性化シリーズ #デイヴィッド・ブリン #SFシリーズ

SFは大好きで、子供の頃から片っ端から読んできました。
シリーズ物もアシモフ先生の「銀河帝国の興亡」を初めとして色々と素晴らしい作品に出会ってきました。

知性化シリーズ

決して順位を付けられる物ではありませんが、最も印象と記憶に残り、何度も読み返したシリーズの一つが、デイヴィッド・ブリンの「知性化シリーズ」(The Uplift series)です。

突然列強種属が派遣を争う複雑な星間社会に放り込まれてしまった弱小孤児種属アースリング(ヒト、ネオ・チンパンジー、ネオ・ドルフィン)が、数少ない味方と奮闘する姿が、明治維新後の日本を見るようで日本人にはぐっとくる事が多いと思います。
また弱点・時代遅れ・無価値と卑下されていた独自性を逆に武器として、列強を見返すシーンは非常にスッキリとしました。😊

最後ストリーカーが地球圏に帰還した際の描写は、もう涙ものでした。

残された謎や伏線も多いまま終わってしまいましたが、驚きと感動を与えてくれるまさにザSFと呼べる名作シリーズだと思います。

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Wiki で確認した所、日本語に翻訳された長編は上記が全てだそうです。

Amazon で検索した所、軒並み絶版となっていました。
人気はあったと思うのですが、非常に残念です。

短編 - 誘惑

短編として「誘惑」があり、「SFの殿堂 遥かなる地平 1」に収録されていました。
この短編を読むが為にSFの殿堂は購入しました。😊

ブユルという伏線の一つがそれなりに回収され、意味のある短編でした。
やっぱりそうだったのねぇ...

CONTACTING ALIENS AN ILLUSTRATED GUIDE TO DAVID BRIN'S UPLIFT UNIVERSE

知性化シリーズに出てくる個性的なエイリアン達があまりにも魅力的だったため、翻訳されなかった下記ペーパーバックまで購入してしまいました。

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トレーキ、一番好きなエイリアン

私が最も好きなエイリアンは、統制環を持たない心優しいトレーキです。
集合知性生物として強烈な自我を持たないがゆえのバランスの取れた姿勢。
各トレーキ環毎に役割や特技を色々と持っていて芸達者な所も魅力的です。

とある惑星で他種属と共同体をなしていますが、役割の一つが”汚物処理”なので尊敬はされていても、ちょっとという感じがあったりするのも面白いです。
胎内でアメを生成して、他種属の子供にあげるような良いおっちゃん(おばちゃん?)的ポジションだったりもします。

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下記は統制環が乗っていますので、ジョファーという名のエイリアンで見た目は似ていてもトレーキとは別種属の非常に厄介な敵役です。
実際頭の天辺にある統制環、移動が効率的な歩行環など数種類の「嚢環」の違いしかトレーキとジョファーの間にはありません。

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トレーキの移動環は確か「蛇行環」で、うにゅうにゅのそのそとしか移動出来なかった様な記憶があります。

トレーキは集合知性ゆえ即断即決とは程遠く、移動ものそのそと愚鈍に見え、特に野心とも程遠かったが為に、主属に改造されジョファーが生まれトレーキは駆逐(絶滅)された、、ハズだったのですが...

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