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#コンピュータ談義 #マイナーの悲哀 #インタフェース

私は夢見みがちな性格をしているので、ロマン溢れる謳い文句に弱くてマイナー(負け)を良く引いてきました。
ああ、勿論ビデオはβ機を選びました。😊

業界でマジョリティーを確保している製品は元々ロマンを語る必要は無くて、マイナーな方が夢見がちな事を語って煽る方が多いですよね。

例えば”究極の8ビットCPU”(はい、私はPC8001(Z80)では無くFM-7(6809)を購入しました)、”孤高のロータリー”、"知的自転車"...

最初に購入したFM-7 で痛感したのですが、コンピュータの世界でマイナーはかなり致命的で、情報が少ない、対応ソフトが少ない、対応周辺装置が少ない、などなどのナイナイづくしで汎用的に使おうとした場合相当苦労しました。
自分でソフトを組むまたは入力するのが一般的な時代でさえそうでした。
特にソフト不足は深刻で、現在のように最低限のソフトはリリースされているとは程遠い環境でしたし、雑誌等から得られる情報も相当限られていました。
そういった状況でしたので、僅かな情報からサブCPU (FM-7 は6809 を2つ搭載していました、片方はグラフィクス処理専用)を介したグラフィックスへのアクセス方法等を試行錯誤しながら学んだものでした。
でしたので、FM-7 一式は就職後に同期入社した友人に売却してしまいました。

この時にコンピュータの世界では数(開発者数、ユーザー数)こそ力であると学びました。

>>> 脱線開始
毎回書いているように思いますが、就職して最初に購入したのがMacintosh Plusで、当時インターネットの超初期黎明期(DARPAネットに参加する米国の極一部の組織だけがtelnet やftp で相互にアクセス可能)でしたが、UUNet(日本では後にJUNET)という原始的なネットワークが既に存在して、私が就職した会社でもUUNet には参加していました。
当時社内標準はVAX/VMS でしたが、1台だけVAX/Ultrix(VAX に移植されたUNIX(BSD)) が構築され、UNIX の勉強用にアカウントを下さいとメールで依頼した所、あっさりとアカウントが貰えました。業務とは何の関係も無いのに...😅
このVAX/Ultrix 機がUUNet に参加していて、私はNetnews という物を知り、その上でフリーウェア(シェアウェア)が数多く流れている事を知りました。
当時Apple II、Macintosh、DOS の順で多かったですね。
(あとエッチ系画像も多かったですね...)
これならソフトに困る事は無いとMacintosh 購入を決めました。
<<< 脱線終わり

で、時代は進みPowerMac G4 Cube を手に入れた後の話です。
このCube 、外部インタフェースとしてはFireWire(400Mbps)、LAN(100Mbps)、USB1.1 (12Mbps)しかなく、外部にストレージ増設しようとするとほぼFireWire 一択となります。
このFireWire がまたマイナー規格であるが為、殆ど対応機種が見当たらない。
偶に見つけても信じられない程高価格だったりしました。
マイナーの悲哀は特定の製品だけではなく、規格にもあって、その規格しか選択肢無い場合は悲惨です。

幸いジャンクでFireWire 対応の外付け2.5" HDD(500GB) が購入できましたので、内部IDE HDD が故障しても延命可能となっています。
(内部IDE HDDも壁のせいで130GBまでしか認識されないし...)

何時もの通り、ここからが本題で...😝

Mac Pro late 2013 のThunderbolt 2 です。
このポート、本体に6つも付いているんですよ。USB 3 ポートは4つなのに。
これだけ強力にプッシュしているんだから活用したいと思うじゃないですか?

ところがThunderbolt 2 をサポートした製品で適当と思われる製品が見つかりません。
殆どがディスプレー用(経緯からして判りますが...)で、対応ストレージ製品は見つかりませんでした。

一応USB 3(とギガイーサ) で性能的には満足ですが、やはり釈然としないのです。
iPhone 位に売れていてれば、Lightning の様にゴリ押しも出来るのでしょうが、マックはPC界ではマイナー機種でしか無いですから仕方が無い事なのでしょう。

この世界は膨大なツリーのようなもので、どの枝葉に止まるかは各人の判断ですが、IT技術の世界ではマイナーな枝葉を選んでしまうと大きな悲哀を味わうという事でした。

でも、たとえマイナーであっても、背景を流れる素晴らしい思想(コンセプト)とか、実装の美しさなどについつい引かれてしまうんですよね...

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