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努力は恥部

芸人になって3年目、もうすぐ4年目。
甘くないとは思っていたけどやっぱり甘くない。

辛すぎる。キャロライナリーパーくらい辛い。

自分なりに3年間走り続けているつもりなのだがまだまだである。
10年以上キャリアを積んだ人が周りにいるのでまだペーペーが言うには早いテーマだと思うけど一旦吐き出したい。

今はほぼ毎日お笑いのことを考えてネタを作って披露してを繰り返してる。
大阪の若手の中だとライブに多く出てるほうだと思う。
でも自分よりも明らかに積んでない人間がどんどん下から出てくる。
まだこっちも3年目なのに。
そのたびに「あ、やっぱ才能に欠けてるな」と思ってしまう。

「いやいやマツザワさんそんなことないですよ」
もしかしたら心優しい人は言ってくれるかもしれない。
才能があるにしては負けすぎてる。
事実ないです。自分が一番このことに関しては分かっています。

見るからにまだジョギングのやつらが自分を追い抜いて結果を残す。
こっちが全力疾走してるのに。
50m走全力疾走で走ってたら横からジョギングで追い抜かれてる気持ち。

才能がないので努力するしか選択肢がない。
「努力できるのも才能」と人はよく言うけど、努力の有無は意志の弱さとか気持ちの問題でやろうとしたら誰でもできること。
でもジョギングで50m走6秒台出すことは誰にもできない。

自分がそっち側に立ってないからわからないだけで、ジョギングに見える人たちも全力なのかもしれない。ちゃんと辛いのかもしれない。
でも、それでも辛ラーメンくらいやと思う。

だからジョギングしてる人たちは一生ジョギングしてて欲しい。
そいつらが同じくらい走り出したら恐らく敵わないから。
こっちの手札は持久戦に持ち込んで長く走り続けることだけだから。

自分より才能もあって走れる人。
もう勘弁してくれ。

多分いろんな売れ方をした芸人さんがいて、才能で走り切った人、努力で才能を凌駕できた人、どっちもあった人。そこに運が絡んで複雑になってると思う。

一旦自己評価では才能の無さはしっかり1年目で気づけたのでこっからも努力は積んでいこうと思う。まだ足りない。もっと努力してる人間はごまんといる。10年以上走ってから言うべきです。ほんとごめんなさいここまで自分は頑張ってる感出して。

何が言いたかったのかと言うと芸人においては努力は才能の無さを隠すための手段であって本当は見せちゃダメな恥部なんだと思う。

今僕は恥部を晒しました。

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