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西川のりお著『オカン』

パラちゃんのラジオでのりお師匠のことを聞いたり、ご本人のお話を伺って、なんて賢い方なのか!と感銘を受け、著書を読んでみました。
結果は息ができないくらい号泣しました。

人生のいろいろなことが詰まった本で、
子供から見た両親や、結婚や、お金の力や虚しさ、
沢山のことを考えさせられました。

読んだかたには分かっていただけると思いますが。

お金は大切やけど、貯め込んで何にも使わなかったら意味ないし
いつも自転車の修理ばかりで外であんまり遊ばなかったお父様は
きっとその日常が宝物だったのであって
たまに自転車で行く映画館とか子供に買ってあげるお菓子とかもうそれが1000万円くらいの幸せだったのでしょう。
そしてオカンに言い返さないことで、平和を保っていた、男の中の男です。それをオカンもどこかで分かっていて、甘えているからきつい言葉が言えたんです。この人はわたしを愛している、と確信しているから。
素敵なご夫婦です。

のりお師匠の奥様は神戸のお嬢様。
先方からもう会わないで欲しいと手紙をもらったとのこと、
オカンはきっと気づいていた。だから
舐められてたまるか!ボケが!
と両家顔合わせでは真顔でむすっと黙っていた。
線と線が繋がってオカンの本当の気持ちがわかった時、
とても意地らしいと涙で息ができなくなりました。
のりおさんも、いつも正しいことを忖度なく仰るかたなので、
素晴らしいご両親のもとに生まれ育たれたことが
結果としてよくわかります。
お金は使う時は使う!ビジネスクラスに乗ってラスベガスに行く!フランスに服を買いに行く!
そんなおしゃれなダンディーパパになられました。

パラちゃんも、ご自分が誰からもしてもらえなかったことを息子さんにしてあげていることに満足しながらも、自分もこうされたかった!と思うとおっしゃっており、
やはりご苦労されたからこそ、
しっかり者のパパになられていて、すごい底力だなぁと尊敬の気持ちしか湧いてこないのであります。

オトンが亡くなられた時に看護師さんたちが泣いていた、というエピソードに表れているように
みなさんから愛されるかただったんですね、オトンも。(失礼覚悟で呼ばせていただきました)
本を読んで息ができないくらいに泣いたのは生まれて初めてで、
自分でもまさかの事態に驚いております。
読み終わった後も心がじんわりとあたたかく、
満足な気持ちでいっぱいです。
のりお師匠の息子様もとてもご立派になられているようで、本を読んでいるだけでも、のりお師匠やご家族の真面目でお優しいお人柄が伝わってくるようです。
素晴らしい作品に出会えて感激しております。
はっきり申し上げてビートたけしさんの本ではこんなに感動しませんでしたので
私はのりお師匠の本を強くお勧めします。
まだ呼吸困難なので、深呼吸してこれを書いて
しばらく涙を落ち着けてから家事に入ろうと思います。
こんなに泣いた本は初めて!

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