見出し画像

管理人として眺める「賃上げ」

今年2本目のnoteは、コワーキングスペース「カフーツ」で2023年12月2日に行われている「ブログJerry Vol.136」で書いてみることにします。
https://cahootz.jp/?p=2475

ここのところア◎の一つ覚えで政経の方々がおっしゃる「賃上げ」。

物価高で庶民の暮らしが大変だ。
物価高に見合う「賃上げ」をするのが解決へ向けた手段なのです。
だから社長のみなさんヨロシクね。

みたいな語調ですかね。ざっくり捉えると。
言う方は簡単。言うだけ。
社長さんは大変。
昇給する原資はどうしよう?
値上げが出来れば良いのだけれど、
お客さんが納得してくれるだろうか?
取引先が受け入れてくれるだろうか?
社長さんは大変。
言う方は知ったこっちゃない。
あたしゃ言うのが仕事です、と。

コワーキングスペースで、この文章を書いていますけど、
私は現在、主としてサラリーマン。
副業は値段上げてますけど、やっぱり厳しい。
厳しいと言うだけで凌げているぶん、まだマシかも知れません。
それは、サラリーマンとして給料をいただいているからです。

努めている会社では今年、例年以上の昇給がありました。
業績が良くなったわけでもないのに、です。
ありがたい。気持ちに応えねば、と日々働いています。
10月の給料明細を手渡されたときに、社長から
「松岡さん。今月から保険料の見直しがあるので手取り額が下がっています。すいません。」
と言われました。
あなたが謝ることではないのですが。
明細に目をやると、確かに額は減っています。
どのくらい減ったのか、帰宅して前月の明細と比較しました。
社会保険、厚生年金が大きく引かれて
所得税が少し減っていて
今年昇給した額の半分以上が「持っていかれて」いました。

管理人の視座として、この「持って行かれた」感が引き起こす負のイメージは、皮膚感覚で「危機感を持って対峙するもの」と捉えます。

給料明細を渡された人が抱く「やりきれなさ」
給料を渡す社長の「やりきれなさ」
物価上昇率に見合う賃上げをすれば大丈夫と思っている人たちの「分かってなさ」
その人たちが、恐らく本気で大丈夫と思っている「危うさ」
私のような素人でも分かる「危うさ」を指摘・助言する人が居ない「その先の危うさ」
そして、この苦境と対峙して乗り切ることが出来ないのは「自己責任」だと本気で思っている人の「謎の無関心さ」
更には、この苦境と対峙して乗り切ることが出来ないのは「ワタシのせいじゃない、誰かのせいで他人のせい」と思って何もしない感じない人の「危機感のなさ」
誰かが一方的に悪いわけではなく、誰かを駆逐したところで問題は解決するどころかヤヤコシクなるだけの展開になるだけです。
管理人の視座で見れば、することは一点「どうやって折り合うか?」
逆winwin、つまりルーズルーズの落としどころを皆で目指すことに尽きるのですけど。

物価が上がれば消費税収は上がる。
賃金が上がれば所得税収、社会保険料は上がる。
そのお金の使い道や如何に?

管理人の視座として、自信を持って言える事柄があります。
ある人の器量を測るには、その人のお金の使い方を眺めることが出来ればほぼ足りるということです。
国や地方行政も同様のことが言えるのでは、と思っています。
なので私は最近、政の動向に普段以上の注意をもって眺めています。
物事には、私から眺める位置では見えない事柄があります。
ですから、私にはどう解決するかを語ることが出来ません。
ただ、目前の出来事と対峙することしか出来ません。

でも、じっと指をくわえて見ているだけではいけません。
私にも妻や子供や孫もいるのです。
どうにも状況が悪い方向へ進むだけでいけない時には、
自分たちで出来ることは頑張ってやるので、持っていかれるお金を返してはくれないか?という交渉をすることはアリだと思っています。
私は決してアナーキストではありません。
ただの年老いた管理人です。
が、管理人の視座として暮らしを保って次の世代に渡していくためには、当然必要な選択肢だと思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?