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FMPress CloudAuthの提供を開始しました

こんにちは、エミックの松尾です。Contact Form 7とClaris FileMaker Serverの連携を可能にするWordPressプラグインであるFMPress Formsを昨年12月に公開しましたが、FMPress FormsでClaris FileMaker Cloudへの接続を可能にするWordPressプラグインであるFMPress CloudAuthを先月下旬に提供を開始しました。今回の記事では、FMPress CloudAuthの概要について記しています。

FMPress Formsの概要

オープンソースソフトウェアとして公開しているFMPress Formsは、サーバー上で共有されているFileMakerデータベースにフォームデータを登録できるWordPressプラグインです。

WordPress用のフォームプラグインであるContact Form 7のアドオンプラグインとして動作し、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMakerデータベースに登録できます。

WordPressプラグインディレクトリおよびGitHubでFMPress Formsを公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。

Claris FileMaker Cloudへの接続を可能にするFMPress CloudAuth

FMPress Formsは当初FileMaker Cloudには対応していませんでしたが、2022年7月に提供を開始したFMPress CloudAuthを併用することでFileMaker Cloudと連携できるようになりました。

FMPress CloudAuthは、FMPress FormsでFileMaker Cloudへの接続を可能にするWordPressプラグインであり、FMPress Formsの機能を拡張するアドオンプラグインとして動作します。

FMPress CloudAuthのライセンスはGPLv3であり、弊社が提供するeラーニングサービスであるエミックラーニングの講座「Claris FileMaker Cloudと連動したWebフォームの作成」にご登録いただくと無料でダウンロードできます。エミックラーニングの登録は無料ですので、是非ご登録ください。

FMPress CloudAuthの設定にはClaris ID 更新トークンが必要

WordPressの管理画面でFMPress CloudAuthをインストールおよび有効化すると、FMPress Formsのデータソースを編集する際にドライバーの値として「FileMaker Server」だけでなく「FileMaker Cloud」も指定できるようになります。

ドライバーの値を「FileMaker Cloud」に変更すると、データベースのアカウント名を設定する入力欄とパスワードをセットするボタンの代わりに、[Claris ID 更新トークンのセット]というボタンが表示されるようになります。

FMPress CloudAuthではFileMaker Cloudへの接続にあたりClaris ID 更新トークンを設定する仕様としています。Claris ID ユーザ名とそのパスワードを入力するのではなく、2ステップ検証の検証コード入力を省略できるClaris ID 更新トークンを利用するようにしました。

Claris ID 更新トークンを取得できるツールを用意

FMPress CloudAuthの設定にはClaris ID 更新トークンが必要になりますが、Claris ID 更新トークンを取得するにはAWS SDKを使う必要があります。

通常はプログラミングに関する知識が必要になりますが、Claris ID 更新トークンを取得する専用のコマンドラインツールであるfmctokenを使用することで容易にClaris ID 更新トークンを取得できるようにしました。fmctokenは、macOS、WindowsおよびLinuxで使用できます。

将来的には、WordPressの管理画面上でClaris ID ユーザ名とそのパスワード、および必要に応じて2ステップ検証の検証コードを入力すると、Claris ID 更新トークンを自動的に取得してセットするように改善したいと考えていますが、現時点ではfmctokenを使ってClaris ID 更新トークンをセットするようにしてください。

なお、FMPress CloudAuthと同様、エミックラーニングの講座「Claris FileMaker Cloudと連動したWebフォームの作成」にご登録いただくと無料でfmctokenをダウンロードできます。

Claris ID 更新トークンの有効期間は1年間

Claris Customer Console ヘルプによると、Claris ID 更新トークンの有効期間は1年間です。

1年経過するとFileMaker Cloudに接続できなくなってしまうため、1年以内に改めてClaris ID 更新トークンを再度取得し、FMPressのデータソース編集画面においてClaris ID 更新トークンをセットし直す必要がある点にご注意ください。

まとめ

2022年7月に提供を開始したFMPress CloudAuthの概要について解説しました。FMPress CloudAuthは、FMPress FormsでClaris FileMaker Cloudへの接続を可能にするWordPressプラグインであり、FMPress Formsの機能を拡張するアドオンプラグインとして動作します。FMPress CloudAuthのライセンスはGPLv3です。FMPress CloudAuthの設定にはClaris ID 更新トークンが必要になりますが、専用のコマンドラインツールであるfmctokenを使用することで容易にClaris ID 更新トークンを取得することが可能です。弊社が提供するeラーニングサービスであるエミックラーニングの講座「Claris FileMaker Cloudと連動したWebフォームの作成」にご登録いただくと無料でFMPress CloudAuthとfmctokenをダウンロードできます。エミックラーニングの登録は無料ですので、是非ご登録ください。

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