見出し画像

FMPress Formsを公開しました

こんにちは、エミックの松尾です。Claris FileMaker Serverで共有しているデータベースにWebフォームのデータを登録できるWordPressプラグインであるFMPress Formsを昨年12月に公開しました。今回の記事では、FMPress Formsの概要について記しています。

FMPress Formsの概要

FMPress Formsは、WordPress用のフォームプラグインであるContact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMakerデータベースに登録できるWordPressプラグインです。

WordPressプラグインとして開発されたFMPress Forms

オープンソースソフトウェアとしてWordPress公式プラグインディレクトリおよびGitHubでFMPress Formsを公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。ライセンスはWordPressと同じくGPLv2 or laterです。

WordPressプラグインとして開発

FMPress FormsはWordPress用のプラグインです。拡張性や自由度の高いWordPressは、世界で最も人気のあるWebコンテンツ管理システム(CMS)として知られているオープンソースソフトウェアであり、Web制作プラットフォームとして非常に多くの方に使われています。

WordPressがインストールされているWebサーバーと、SSLサーバー証明書がインストールされているFileMaker Serverがあれば、FMPress Formsを利用することができます。

なお、2022年1月現在、FMPress Formsを使用するには、バージョン7.4以降のPHPとバージョン5.7以降のWordPressが稼働するWebサーバー、バージョン5.5以降のContact Form 7、およびバージョン19以降のFileMaker Serverが必要です。

Contact Form 7の機能を拡張

FMPress Formsは、WordPressで著名なフォーム作成プラグインとして知られているContact Form 7の機能を拡張します。FMPress Formsを使用するにはContact Form 7のインストールが必要で、Webフォーム自体はContact Form 7の機能を用いて作成します。

無料で利用できるContact Form 7は、有効インストール数が500万以上という実績のあるプラグインであり、非常に多くの方々に利用されています。継続的に保守されていて、最新バージョンのWordPressにも対応しています。

Contact Form 7は、フォーム入力完了後のメール通知や自動返信メールの送信に対応していますが、プラグイン単体ではWebフォームから送信されたデータをデータベースに保存しない仕様となっています。フォームデータをデータベースに保存するには別途プラグインが必要になります。

FMPress Formsは、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMaker Serverで共有しているデータベースに登録できるようにするWordPressプラグインです。FileMaker ServerとWordPressの両方を利用している方にとっては非常に有用で欠かせないプラグインとなるはずです。

FMPress FormsはContact Form 7の機能を拡張するアドオンプラグインです

FMPress Formsの活用例とメリット

FMPress Formsの活用例としては、一般公開向けのWebサイトに設置するさまざまなWebフォームが考えられます。お問い合わせフォームや資料請求フォーム、予約受付フォーム、アンケートフォームなど、さまざまな用途で使用することができます。

FMPress Formsは内部的にClaris FileMaker Data APIを利用

FileMaker Serverの純正機能であるClaris FileMaker WebDirectを使ってフォームを作成することももちろん可能ですが、一般公開用のフォームには同時接続ライセンスを用意する必要が出てきます。例えば、セミナー終了後にアンケートフォームを表示するような方式を採る場合、同時にアクセスが集中しやすく、同時接続数が同時接続ライセンス数の上限を超えてしまうと、フォームが表示されないといった事態を招いてしまうことになります。

FMPress Formsは内部的にClaris FileMaker Data APIを利用しているので、同時接続ライセンス数の上限を超えたためにアンケートフォームが表示されないといった事態を避けることができ、セミナー終了直後に一斉にアンケートに回答してもらうことができるようになります。

FMPress Formsを利用すると、FileMakerデータベースにフォームデータが自動的に登録されるため、メールから手動でデータをコピー&ペーストする手間やコストを削減できます。登録されたデータはFileMaker Serverでホストされているデータベースに自動的に入り、フォームから送信されたデータをすぐに共有・活用することができますし、外部サービスとの連携も容易です。

まとめ

2021年12月に公開したFMPress Formsの概要について解説しました。WordPressプラグインとして開発されたFMPress Formsは、WordPress用フォーム作成プラグインであるContact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMaker Serverで共有しているデータベースに登録できます。オープンソースソフトウェアとしてWordPress公式プラグインディレクトリおよびGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。ライセンスはWordPressと同じくGPLv2 or laterです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?