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占星術を入口に苦手なことも考える

2014年9月7日に3回にわたって開催された「トナカイ社会部」の勉強会が終了しました。「トナカイ社会部」というのは、町の占星術研究家・窪田直美さん、占星術師・瑛兎ビットくん、わたしまついなつきの3人でスタートした、マンデン占星術を少しでもきちんと読み解くための基礎知識を学習するための部活です。

マンデン占星術というのは、個人的なことではなく、星の配置を見て世の中の流れを掴むという技法です。毎年の春分図を解析して、その年の出来事を予測します。死と再生の象徴である冥王星が、社会システムやローカルな価値観を象徴する山羊座に入室した2008年以降、世界の流れがあまりにも早く、特に変革を具体化する天王星が山羊座冥王星と90度の凶角を取る2012年の夏至あたりから2015年の春分あたりまでの期間は、毎週入れ替わる世界のトップニュースの情報量がてんこもり!という感覚。

それよりなにより、世界の政治や経済のことをマンデンで読み解こうとしても、そもそもの政治経済歴史地理に関する基礎理解があまりにもお粗末で、お話にならないということにも気が付いて、これを機会に新聞の一面に取り上げられるようなことは、読めばだいたい理解できたり、どのあたりを調べればあたりがつくのか程度の一般常識を勉強しようということにしました。勉強するのは私です。窪田さんも瑛兎くんもきちんとそのあたりの常識はあるのです、というか窪田さんの場合は、前職の関係である意味専門分野です。星の象徴がどのように現象面に出ているのかという考察と検証ができるなら、ということで常識レベルをわたしに合わせてもらいました。そうすることで、星は好きだけど、実際の政治経済の問題はわからないという人たちに、わたしを通して説明できる機会があるのではと思ったからです。

なんどでも書きますが、政治経済歴史地理が苦手です。さほど興味もありません。だけどなんだか世界の状況が、ただならぬ状態になっているらしい。そして星の配置もただならぬ(窪田さんが忙しい時間を割いて、この企画に乗ってくれたのは、2014年の春分図の激烈さにショックを受けたから他なりません)。

勉強会は全部で3回。初回はちょうど、クリミア問題が勃発してロシアとアメリカが異常に緊張しているときでした。窪田さんが世界地図を広げ「はい、クリミアはここにあります」というところから、スタートしました。2回目は、各国のおえらいさんが一同に集まるG7のニュースが聞こえてきた頃、プーチンともオバマとも満面の笑顔で対面しているこの女性は誰?経済問題を抱えるEU加盟国で独り勝ちしているドイツの首相メルケルさんだ!ということで、世界の経済問題のおおまかなおさらいをして、世界における日本の立ち位置確認を。最終回の3回目は、新しい内閣人事の発表直後ということで、安倍さん、石破さん、麻生さんの3人にスポットを当て考えてること、プラス前2回分の検証をしました。星を入口に考えてみることで、かなり苦手な分野の勉強ですが、とれつもなく楽しい時間を過ごすことができました。

そして身に染みてわかったのは、選挙投票率の低さが、世界の中でどんな国であろうとするのかを考えることのできない内閣ができてしまっているという現状を招いているということです。

新大臣たちのホロスコープに共通しているのは、広い視野や長期の計画に基づいて物事を考えたり勧めたりするのが苦手そう、自分の責任で自分がケツを持つから大丈夫という度量で、重要なことを決めるより、言われたことを狭い身内の中だけで回していくのにはとても良さそうだけど、という、安倍首相の性質に見合った感じの大臣たちでした。どうしてこの人が議員?と家柄もなにもないところから出てきている何人かの出自は宗教団体をバックボーンに持っていることもわかり、つまりは選挙の票を獲得できる、その一点で、出てきているということなんですね。

冥王星獅子座世代の政治家たちが、世の中にまともな楔を打とうとするなら、獅子座冥王星の人間が生きているこそこそ素晴らしいという命の賛歌を、土星の受け皿で受け止めなくてはなりません。創造性と情報の融通性を受け皿にするということで、火のサインと風のサインが必要です。今回の内閣には使命と現実対応がずれた人が多くて、やっぱりこれはがっかりするねという結果でした。

詳しい話は、クリミアが世界のどこにあるか、はいここよ!の第一回目から、機会を設けて書き下ろしていきたいと思います。完全に趣味なのですが、窪田さんと瑛兎くんのレポートはおもしろかった。どんなに悲惨で矛盾ある出来事も、自然災害以外のことは、元々人間の心が起こしている。私たちは政治家ではないけれど、右でも左でもないけれど、民主主義のある選挙権を持つ国に生まれてきました。星はみるけれど、傍観者ではないんです。自分の意見を持つということに恐怖を感じる必要はないということに、知らないことを知るという勉強がつながっていけばいいなと思っています。

以上、部活がいったん終了したということで覚書でした。

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