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最も注力すべきはインフレへの対応
こんにちは、松永陽央(まつながゆお)です。
皆さんは資産運用において何を最も重視しますか?
キャピタルゲイン、配当、優待などいろいろありますよね。何を最も重視するかによって投資対象が変わってきます。投資する際には今一度何が一番懸念点なのかを考えてみましょう。
もちろん、色々な項目に気になるでしょうが、優先順位をつけて行った方が行動がシンプルになっていいですよ。
資産がインフレに対応しているか
私の場合、今一番気になるのは私の資産がインフレへ対応しているかです。
日本はインフレの国になりました。
もはや長い間のデフレの時代は終了したのです。
今後物価は長期的にどんどん上がっていきます。給与所得は多少上がりつつもインフレに勝てるかどうかはお勤め先の経営陣の匙加減であり、あなたのコントロール下にはありません。
人生を自分のものにするためにはインフレを自分のコントロール下に置く必要があり、そのための手段が投資です。
なお、日本におけるインフレでは円安によるインフレというのも存在しますし、将来的に海外移住を検討している場合は海外におけるインフレへの対応も重要です。
自分の資産がインフレに対応していないと、将来物価がどんどん上がってきた時に購買力がどんどん下がっていきます。日々どんどん相対的には貧乏になっていくのです。
これは日常生活で困るのみならず、自分がどんどん貧困になっていくという精神的なダメージがあり、絶対に避けなければなりません。
インフレ対応の解は株式投資
月並みですが、私のインフレ対策は株式投資です。
インフレに対応するために日本円現預金は全資産の5%以下にとどめて基本的に資産のほとんどは株式投資をしています。
資産の95%で株をやっているというととてもギャンブル的、リスキーな行動をしていると思うかも知れません。ただ、世の中の基調がインフレになった中で現預金で持つことはすなわち価値がどんどん下落する資産を持っていることなので、私はその比重をできるだけ下げるのが合理的な行動だと考えています。
株式投資のメインは
S&P500インデックス
Nasdaq100インデックス
です。個別株でNVIDIA, TSMC, ASML、ソフトバンクグループなど持っていますが、これらはロマン枠であってメインは米株のインデックス投資です。
日本株インデックスでもいいのですが、過去で見ると米株のパフォーマンスは日本株を大きく上回っているので日本株インデックスをメインにするのにはためらいがあります。過去は未来を決めませんが、私は参考にします。
また、米株インデックスメインにすることで自動的に円安への対応もできます。
リートはインデックス投資に劣後するのでメインにはしない
これは議論が分かれると思うのですが、私の経験談だとリートはインデックス投資に劣ると思います。
リートの安定配当はとても魅力的です。
私も長い間リートを保有し配当金を受け取り続けていますが、次の問題点があります。
キャピタルゲインでは株式インデックスに劣る
株価暴落時にはリートも暴落する
利上げに弱い
配当金に20%課税されています
リートは株式投資に比べて暴落時に強いと思っていた時期があったのですが、コロナショックの時Jリートも大暴落しました。暴落への耐性という面ではリートはインデックスと変わらないです。
また、株価上昇局面ではリートの上がり幅は株式インデックスに比べてかなり劣るので、リート投資家は株式投資かが爆益なのを横目で見ているしかないですよね。悔しくてたまらないでしょう。
リートによる安定した配当金は魅力的なのですが、配当に所得税20%が課税されてしまうため、含み益に課税されない株式インデックスに比べて運用パフォーマンスは劣ります。
インフレへの対応を考えると、リートへの投資は最低限にして基本は株式インデックスで運用した方がいいと私は考えます。
リートへの投資はデフレ下では有効な手段でしたが、インフレの時代では考え方を変えた方がパフォーマンスが上がる可能性が高いです。
インフレへの対応を最重視してポートフォリオを組む
日本は長年デフレの国でしたが、完全にインフレの国に変わりました。
インフレの国なのですから、ポートフォリオを組む際にもインフレへの対応を考えないといけません。この認識を誤ると致命的な判断ミスになります。
考え方を変えましょう。
現預金はインフレに対応できないので、現在の日本の状況では「預金で持っておくのは(インフレに負けるので)怖い」のです。株式は怖いではありません。
株式インデックス投資はインフレに対応する唯一無二の手段であり、現在の日本では超低コストの株式インデックスで誰でも簡単に株式に投資することができます。
ネット証券に口座を開くのが面倒くさいという人でも、主要なメガバンクであれば低コストの株式インデックス投信を取り扱っています。
例えば、
三菱UFJ銀行 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
みずほ銀行 iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド、たわらノーロード S&P500
証券口座を開かなくても身近な銀行でもネット証券と遜色ない投資ができる時代です。気軽にやればいいと思いますよ。
何を最も重要視して投資するか?
これを明確にして投資していきましょう。
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