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7年かけてLINEスタンプの売上が月10万円を達成した記念note①

マツモトユキエです。誰やねん、と思われる方がほとんどと思います。
「広島弁のマルちゃん」というシリーズのLINEスタンプを作っています。

2016年3月にはじめてLINEスタンプをリリースしてから7年が経ちました。うっかりブラック企業に入社してしまったりして全然リリースできなかった時期もあるのですが、コツコツ地道にリリースを続け…2023年1月ついに目標だったひと月10万円を達成しました。ヤッター!!とっても嬉しいです。いつも使ってくださる皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。

めちゃ嬉しい…

これまで私のスタンプを購入してくださった皆様、LINEさま本当にありがとうございます。

私はスタンプの売上を伸ばすためにどうしたら良いのだろう、と日頃からリサーチをたくさんしているのですが、LINEスタンプは売れない!LINEスタンプはオワコン!と言う記事をたくさん目にしてきました。でも自分の経験で言うと、たった一作作って売れなかったな!で終わってしまうのは勿体無い気がしました。

私の得た金額はスタンプ長者のような大きな金額ではありませんが、あったら嬉しい金額ではあると思うので、これからLINEスタンプ作りをしてみようかな〜と思う方がいれば少しでも参考になればと思い、気をつけていることなどをnoteに書いてみようと思います。

今LINEスタンプは売れないのか

かなり下火になったとは言われていますが、まだまだ収入を得ているクリエイターは多いと個人的には感じていますし、私も年々少しずつスタンプの収入は上がっている状況です。LINE側もどんどんサジェスト強化されていて売れる機会を増やしてくれようとしていることを感じます。

ただ、今はリリースへの障壁がスマホの機能やアプリの発達によってグッと下がりました。LINEスタンプは審査さえ通れば誰でも無料でリリースすることができますし、サービスがはじまった頃と違って、今はデザインソフトの知識がなくてもLINEスタンプメーカーなどのアプリを使えば誰でも簡単にスタンプを作ることもできます。

何が言いたいかというと、LINEスタンプは毎日大量にリリースされており、LINE STOREにアップされてもすぐに新着情報から流れていって簡単に埋もれてしまうのです。

元々のフォロワーや顧客がそれなりにいる場合などを覗いては、販売戦略をしっかり考えていかなければ黙っていても勝手に売れていって丸儲け…ということはないかと思います。スタンプを売るためには色々な工夫が必要になりそうです。

フォロワーがいないと売れないのか

フォロワーがいないと無理でしょうというのは色々なブログ等で言われてますが、私はそうでもないと思っています。私がLINEスタンプを作りはじめた頃のSNSのフォロワー数はTwitter、Instagramともに200人以下で、そのほとんどがリアルの友人や知人でした。

月に10万円を達成した現在の私のフォロワー数はなんとTwitter301人、Instagramは404人となっています。これまでに5万セットくらいは売ってきたはずですが、スタンプの販売数に比例しているとは言えず、ほとんどフォロワー獲得に繋がっていませんし私自身は特に注目されていないのです。

このあたりのことからフォロワーがいないとスタンプが売れない、というのは必ずしもそうでもないと言うことが言えると思います。

LINEの底力を舐めてはいけない

Webマーケティングに精通しているLINEの提供するサービスですので、サジェストもしっかりされており、スタンプが売れた実績が増えていくと過去に自分のスタンプを買ってくれた方に新作のリリースのお知らせ通知が届いたり、自分の絵柄が好きそうな方に向けてLINEのトーク画面の広告枠に表示してくれたりします。

SNSでの自力での告知では限界があります。LINEスタンプはこういったフォロワー以外のユーザーにアプローチできる仕組みがあるのでとってもありがたいです。

友人のトーク一覧上の広告枠に表示されているところ



コツコツリリースを続けていくことでスタンプが人目について売れてくれる機会も少しずつ増えていきます。
LINEスタンプは120円で販売してクリエイターの取り分が31円程度なので、ぼったくりのような事を言う方もおられますが、私個人の力では今の数売っていく事は絶〜っ対に無理なので、本当にありがたい仕組みを作ってくださっていると思ってます。

LINEスタンプを売るために私が立てた戦略

私がスタンプでの売上を伸ばすために考えてきた戦略をご紹介します!

スタンプを利用してくれそうな友人知人に配る

私の場合は、リリースしたスタンプは利用してくれそうな友人に配りまくっていました。配りまくってと言ってもそもそもLINEの友人が少ないので20セット前後です。
使ってくれそうな人、絵柄への反応がいい人に配りました。(最近はありがた迷惑かなと思いやめましたが)

お金が少しかかりますが、120円で購入しても30円くらいは返ってくるので、差引90円くらいだったら年賀状や暑中見舞いを出したと思えば良いかなと思って配っていました。喜んでいただけるし、使ってもらえるだけでありがたいし、お元気ですか〜とお話もできて楽しいしスタンプの感想も聞けて良いことづくめです。

これが結構毎度効果があり、友達が「ママ友が買ってくれたよ〜!」などと報告してくれることも増えました。

スタンプを配ると何が良いのかというと、友人がスタンプを使うとやり取り相手の目に留まります。スタンプをタップすれば購入できる画面に進めるのでそこから売れる事があるのです。

グループLINEで使ってもらえば複数の方にアプローチできます。
スタンプを使うたびに宣伝してくれるような状況なのです。ありがたい事です。

なので、作りはじめはLINEスタンプをよく使う人や自分の絵柄を可愛いー!と言ってくれる人には進んで配ってみるのも良いと思います。

私はスタンプを購入するとき、友人から送られてきたスタンプからストアに飛んで買うことが多いので思いついた手法ですが、確実に今自分が繋がっている知人友人フォロワーではない人に自分のスタンプについて知ってもらえる機会が増やせると自分は実感しています。

数を出す

クリエイターズスタンプをLINE STOREで人気順のタブを見てみると、売れっ子の方がたくさん出てきます。
ここで上位にいるクリエイターさんは、一人一人見てみると大体結構な数のスタンプをリリースしています。

ナガノさん…73件
いしいともこさん…672件
紅おれんじさん…223件
(2023年2月5日現在の状況です)

皆さん凄まじい量です。
ナガノさんは遂にアニメ化までされたちいかわちゃんパワーも大きいと思いますのでこのお三方の中ではリリース少なめですが、それでもたくさんのスタンプを作られてるんですね。積み重ねた努力や歴史を感じます。
私はまだ27件なので、全然ひよっこですね。
少ないリリースで上位にいるスタンプはTwitterなどでバズってるキャラのスタンプが多い印象です。

先ほどもお伝えしましたが、ここ数年のことだと思うのですが、過去に自分のスタンプを買ってくれた方に新作のリリースのお知らせ通知が届いたり、自分の絵柄が好きそうな方に向けてLINEのトーク画面の広告枠に表示してくれたりするようになりました。

新作リリースの通知は、リリースしてから大体2、3日後に配信されているようで、急にババッと売れていくようになりました。

リリースしてからの売上グラフ


2021年は、全くリリースをしなかったので年間12万円程度の収入だったのですが、2022年はLINEスタンプと真面目に向き合ってみよう!と思い一年間で10種のスタンプをリリースしました。
一作一作きちんと考えて作ることは大前提ですが、数を作っていくことも収入を増やしていくのに大切だなと思いました。

私は今年、月3種類のリリースを目指しています。

コンスタントにリリースしていくことで、新しいスタンプを見つけて気に入ってくださった方が、過去の作品もチェックしていくつか購入してくれる、なんて言うことも起こったりします。

ペルソナ設定多分だいじ

スタンプを作る時はペルソナ設定を大切にしています。

どのような人がどんな場面で使うのか、をよく考えて作るようにしています。
例えばこのスタンプは、ビキニフィットネスを目指して筋肉トレーニングに夢中になっている友人に楽しんでほしくて作りました。

友人が筋トレ仲間の方々と楽しくやりとりできるスタンプにできたと思っていますし、他の筋トレ好きの方から喜びの声も届きました。

また、岡山弁のスタンプも、長年活動を応援してくれている友人が岡山出身、岡山在住なので、使ってほしいな~と思って、その子の喋り方などを思い出しながら作りました。

ペルソナ考えるのが難しい場合は「自分」がペルソナでも良いと思います。
私が作っている広島弁のスタンプも、自分が使いたくて作りました。
敬語のスタンプは、目上の人に広島弁のスタンプを送れなかったので、目上の人とのやりとりに使いたくて作りました。

とにかく自分が使いたいスタンプを考えてみます。
作って使ってみると「このスタンプは案外使わないな」「こういうのもあったらいいな」と言うのが出てくると思うので、メモしておいたりすると次回作に生かすことができます。また、愛用してくれてる人に意見を聞くのも良いと思います。

LINEスタンプは、コミュニケーションに使う装飾なので、とにかく使う場面を想像して作るのが大切なのかなと思います。

王道の売り方とは

私はやっていないのでなんとも言えませんが、漫画やイラストのSNSアカウントを作って定期的に更新し、ファンをある程度作ってからスタンプ着手、と言うのが王道の売れるパターンなのかな、と思ってます。

めんどくさい、と思った方は私のような方法を参考にされてみてください。

おわりに

LINEスタンプの自分の販売戦略についてまとめてみました。

私より売れっ子の方には何の参考にもならないと思いますが、これから始めてみようと思う方が始める前から心が折れないよう、無名でもそこそこできたよ!と伝えたかったのです。

LINEスタンプを作っていることで「使ってます!!」とお声がけいただけたりする機会も増え、お金以外にも良い出会いをたくさんたくさんいただいています。
使って下さっている方、本当にありがとうございます。

絵が好きで、作業環境と時間があれば無料でできるビジネスなので、是非おすすめしたいです。
また時間があれば②書きますね!!

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