オレは夢占い師

最近は嬉しいニュースがあった。

古くはダウンタウンさんやナインティナインさん、最近では霜降り明星さんらを輩出した10年目以下の若手芸人No.1を決める大会、ABCお笑いグランプリ。
今年も決勝戦に進出してファイナリストになることができた。

去年は決勝で負けて、悔しい思いをしているので、こうやってリベンジの機会を貰えるのは嬉しい。優勝するので是非、7月12日(日)のABCテレビ生放送を見てほしい。
abemaTVでも生放送するみたいなので、東京や地方の方はそちらで見て下さい!


そしてもう一つ。
晴れてこの度、無事に夢占い師・夢鑑定師の資格を取ることができた。

夢占い師?夢鑑定師?
ピンとこない人も多いだろう。

そんな資格あるの?
僕も調べるまでは知らなかった。

前の記事https://note.com/matsumototakeuma/n/na924b9afdd71でも書いた通り、僕は昔から夢を見ることに興味があり、印象深い夢などは夢日記に書き、積極的に夢占いで調べていた。
ただ本当に趣味の範囲で、まさか自分がこういう資格を取るとまでは思わなかった。

ではなぜ、僕が今回このような資格を取ることになったのか。
始まりは僕がプロフィールに書いた嘘だった。

よしもとには公式プロフィールというものがあり、テレビ局の人などはそのプロフィールを元にキャスティングをしたりしている。
特別に引きのある趣味も特技も持っていない僕は、どうせならと尖って特技の欄に「コント作り」と書いていた。
しかしマネージャーに正式に「痛いからやめてくれ」との注意を受けたことによって、僕は特技の欄に書くことがなくなった。

苦し紛れに僕は昔から興味のあった「夢占い」と書いた。
もちろんたまに起きて気になったときに調べるくらいで、専門的な知識もないし詳しくもない。
書くことないし、別にいいだろうくらいの感覚だった。

ただそのプロフィールが原因で、とんでもない仕事が決まってしまった。
とある番組で倖田來未さんの夢を占ってくれという依頼だ。
倖田來未さんなんか僕らの世代ではど真ん中のスターだ。
そんな倖田來未さんを嘘特技の僕が占うなんてとんでもない。

番組の打ち合わせに行ったとき、僕は正直に「実はそんなに知識がない」ということを謝って伝えた。
しかし、それを謙遜してると捉えられたのか、「じゃあ、この夢占ってみてよ。」とスタッフさんの昨日見た夢を言われた。
それは地震の夢だったのだが、僕は地震の夢だけは知識があった。
地震の夢は「今までの日常生活が崩壊する前触れ」。
そして今まで大きく信じていたものが揺らいでいる状態で、そのスタッフさんの夢にはスタッフさんの奥さんも出てきたそうだ。
「最近、奥さんとの間になにかありましたね。」
そんなことを言うと、「当たってる、できるじゃん!」というような流れになり、僕は倖田來未さんを占うことが決定した。

そこからはもう猛勉強。
嘘を本当にするために暇を見つけては図書館に通い、そういう本を読み漁り、受験のときより勉強した。
そして、毎日のように地震の夢を見た。
僕の日常生活の崩壊の前触れだ。
全国ネットで嘘をついたらヤバい。

収録まで一週間半、劇場の楽屋でも芸人の後輩や仲間たちで片っ端から実戦を繰り返し、なんとか基礎的な知識はつけることができた。
そして無事に倖田來未さんとの収録も乗り切った。

そこからすぐにコロナがやってきた。
コロナによって、劇場、テレビ、営業の仕事は全てなくなり、僕は毎日朝から晩までNetflixを見て堕落して過ごした。
そんなときネットでふと、夢占い師、夢鑑定師なる資格があることを見つけた。
あれだけ勉強したんだ、どうせなら資格まで取ってやろう。
それに夢占い師・夢鑑定師の資格を持っている芸人は今まで見たことない。

すぐに資格を取るための通信講座を調べたが、バカ高い。8万もかかる。
コロナでほぼ仕事のない僕からしたら致命的な値段だ。
しかも遅れて給料が入る吉本では、去年の月収より今年の自粛中の月収の方が高いという、ねじれ現象により僕は持続化給付金も貰えない。(誰か改正頼む)

悩みに悩んだが、僕は通信講座の申し込みを、押した。
本当の特技にするためだ。

勉強自体は基礎的な知識がすでについていたこともあり、とても楽だった。また興味深い話しばかりで時間を忘れて勉強した。
中でも無意識についての話しはとても面白かった。
これはいつかnoteにも書きたいと思うが、マジ凄い。目から鱗の話しばかり。
無意識の力をもし操れたら、本当に最強の人間になれる。キングオブコントなんか一瞬で優勝できるネタを思いつける。

ただ楽しい勉強だったが、不満もあった。
添削課題みたいなのを封筒に入れて提出しなきゃいけないのだが、その度に封筒に貼る82円切手を買わなきゃいけないのだ。
こっちは教材に8万も使ってるのだから、返信用の封筒くらい向こうが用意しておいて欲しい。
毎回82円切手を買いに行く度にムカついてた。
更に質問用紙みたいなのに、勉強をしているときに生まれた質問を書いて送ると、答えを書いて送り返してくれるいうサービスもあるのだが、それを送るのにも82円切手を貼らなきゃいけない。
一度勉強中に生まれた質問をめちゃくちゃ長文で書いて送ったときに「分かりません」という嘘みたいな回答が来たときは、さすがにクレームを入れようかと思った。

まあでもとにかく、無事に卒業試験も合格して僕は晴れて夢占い師・夢鑑定師の資格を取ることができた。
ちなみに認定カードというものがあるみたいだが、それを発行するにも5500円かかるらしい。全くもってふざけてる。
でも大変勉強になったし、楽しかった。ありがとう、夢協会の方。


ここからは少し、夢占い師・夢鑑定師の勉強を通して学んだことの話しだ。

まず夢を分析すると、性的欲求が高まっているという結論になることが多い。
夢の研究の第一人者でもある、フロイト先生も性的欲求が人間の本質と捉えていたように、分析するとかなり性的欲求の高まりに結びつくのだ。

嵐や洪水、津波など水に関わるもの、サメや馬や猪、雄牛などの激しい動物、ブレーキの効かない車、エレベータなどの凄いスピードで上昇していくものは抑えきれないほどの性的欲求の高まりだ。
銃やナイフなどは男性器の象徴だし、棒状の物は穴が空いてる物はもうそのまま、男女のそれの象徴だ。
色でいうと赤いもの。炎や血など、赤ければ赤いほど、情熱やエネルギー、性的欲求が高まっている。
やはり眠っている時点で食欲、睡眠欲はある程度満たしているからだろうか、とにかく性欲というのは姿を変えて夢によく現れる。

夢の中で姿を変えて現れるのは他にも色々ある。
お母さんは、熊や雌牛、広大な海や大地などの姿で現れるし、お父さんは、高くそびえる山や稲妻、猛禽類のワシなどの姿で現れる。
夢の中での友達や弟、妹は自分自身の分身だし、他人は自分にない物ももっている存在の象徴だ。

それと子どもの時や思春期によく見る、追いかけられる夢や落ちる夢。
これは不安の現れで、熊に追いかけられていたら母親から自立したい気持ちで、穴などに落ちていたらセックスに対する漠然とした不安と嫌悪感。

空飛ぶ夢や運転する夢も自立したい気持ちの現れだ。

他にも夢占いをしてるときによく言われるのが、歯が抜け落ちる夢。
顔のパーツというのは人によく見られる部位であるので、それが抜け落ちるというのは自信のなさの現れ。
また歯は金運を現しているため、それが抜けるというのはお金の使い方に注意した方がいい。


と、書いていけばキリがないのでこの辺にしておくが、こういうことだけでも、勉強していくだけで凄く面白かった。
(夢占いはいつでもするので、是非stand.fmというアプリでやっている「そいつどいつのニューラジオ0」というラジオにレターを送って下さい。
出待ちで声をかけてくれてもいつでもやります。)

長々と色々書いたが、夢について勉強して、8万円かけて資格まで取って一つ重大なことにも気がついた。

それは夢占いが別に笑いにならないということだ。

これは致命的だった。
占いというのは、確かに面白いし、「へえー、そうなんだ。」という反応は貰えるが、誰かを笑わせたりはできないのだ。
これは意気揚々と楽屋で色々な芸人を占ってるときに、ある先輩に言われて電流が走った。
「そうなんだーってなるだけで、別にお笑いではないよな。」と。
全くその通りだ。
かと言って、無理やり笑いにしようと嘘をついてオチをつけたりすると、占いではなくなる。
占いの道へ足を踏み入れた時点でお笑いとは逆の道へ歩んでたのだ。

もちろん、1番大事にしてるのはコントであり、お笑いだ。
だから、うまく折り合いをつけていかなきゃいけない。
ただ、8万円の元だけはどうしても取りたい。
だから、どうか。
もし関係者の方がこの記事を見たら、是非夢占いの仕事を下さい。
そのときは芸人そいつどいつ松本竹馬ではなく、ドリームマスター松本竹馬として精一杯頑張らせていただきます。


そして夢の世界に興味を持った方、是非一緒に夢占い師・夢分析師になりましょう。
8万で取れます。

8万を少しでも回収するために、サポートもしてくれると嬉しいです。


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