eスポーツの専門学校に一言

今回は前回書けなかった「eスポーツの専門学校」について、書かせていただこうと思います。
先に言っておきますが、結構ひどいことを書いてしまうかもしれません。
ですが、もっとこうしてほしいという意見も書かせていただいています。
本当に専門学校関係者の皆さんには考えてほしい。
そうしていただかないと先がないです。
※毎回のことですが、あくまでも個人的な意見と感想です。

さて、2年ほど前からeスポーツを「学科」として専攻できる専門学校ができました。
ゲームクリエイターの専門学校をはじめ、イベント系や放送系の専門学校も今後は参入してくると思われます。
現にいくつかの専門学校では、その動きが出始めています。
ただ現在eスポーツを専攻できる専門学校のサイトを見る限り、この学校を卒業した学生がeスポーツの中心になりえないと個人的には思いました。
よく聞く話ですが、現在の専門学校にはeスポーツの最前線にいるスタッフがいないらしいですね。
そんな学校からエース級の人材が生まれるんでしょうか。

卒業生もそろそろ出てくると思うのですが、eスポーツ業界への就職率は何%か気になります。
専門学校なのですから、就職率は入学者数に大きな影響があると思いますし、特に専門学校の場合はは、入学を希望する生徒の親御さんへの説得材料として最重要事項です。
※プロゲーマーの養成については、私自身が門外漢ですので、一旦ここでは止めておきます。ゲームも上手くないヤツにどうのこうの言われると、プロゲーマーを目指す学生からは「ふざけんな!」と言われてしまいますので・・・。

今回私が言及したいのは、マネジメントやイベント企画などeスポーツの中核を担う人材教育がなっていないんじゃないかということです。
カリキュラムの詳細まで見たわけではないので、反論もあることでしょう。
確かにeスポーツに関して知識を身につけること(座学レベルで)はできると思われるカリキュラムみたいです。
それはそれで大事なことですので、間違いなくやったほうがいいですね。

ただ実践が伴っていない。
知識を生かす実践の場が圧倒的に今の専門学校には欠けています。
もしご存知の方がいらっしゃればですが、

1、専門学校が主催するeスポーツ大会ってありましたっけ?
2、専攻する学生さんが一から十まですべて企画・制作したことありましたっけ?

この質問に答えていただきたいです。

少なくとも私が聞いた範囲でいえば、この答えは「NO」でしょう。

知識を生かす、実践できる場所を作る。
それは多少つたなくても、実践できる場を学校側が定期的に作れば解決できるはずなのですが・・・。
そして、きちんとフィードバックしてくれる講師やスーパーバイザーがいれば、次に大会運営や企画に活かせていけるし、就職を考えた際には、自分がeスポーツ業界で何をやりたいかが明確になるはず。

しかし、現実は行われていない。
では実践はどうやって経験しているのか。

3、オフライン大会に、「実践」と称したパシリ役を学生にさせていませんか?

この答えは「YES」でしょう。
いろんなところから見聞きする話です。
主催者側としては、「費用の削減」というメリットがあります。

では、専門学校側のメリットは何なのでしょうか。

・関係性を作れたこと。
・学生にeスポーツの現場を見せられたこと。

では、これが学生にとって本当に大事な実践の場でしょうか。
経験したレベルの話であれば、まあ良しとしましょう。
しかし、前回お話したeスポーツ業界の欲する人材の「質」という話でいば、全く生かされていませんし、意味がありません。

参加してくれた学生の意識の低さ、責任感の無さという話もありますが、
これは仕方のない話です。
それはそうでしょう。
自分たちがお金をかけて作ったイベントではない、ただのパシリ役なんですから。
意識の低さや責任感の無さもしょうがない。
っと、個人的には思っています。
逆に雇用側の企業としては、来てくれる学生はこのレベルということです。
ですので、きちんと理解した上で依頼をしたほうがいいですね。
でないと、後で後悔します。

その意味でいうと、大学のeスポーツサークルが主催する対抗戦や配信、
eスポーツ学生選手権(業界の有名人、筧さんの会社がバックアップ)で実績を積んできた大学生のほうが実践を経験しているし、自分たちでほぼ全ての運営をしているので、人材の「質」は高いです。
私も何人かとご一緒したことがありますが、本当にゲームのことをよく理解していたし、こちらのやってほしいことを率先してくれていました。
彼らとはまた一緒に仕事をしたいと思いますし、報酬をお支払いした依頼をきちんとしたいです。

さて、かなり専門学校へのネガティブな意見をさせていただきました。
ですが、併せて「実践の場」を提供することが大事だと書かせていただきました。

「そんなの分かっとるわい!でもどうしたらいいかわからんのじゃ・・・。」
という学校関係者の方。
以下の方法を検討してみてはどうでしょうか。

■専門学校主催の大会の実施
⇒まず最初のステップとして、これは本気で実践してほしいです。
 もちろん費用の掛かることですから、スモールスタートでいいです。
 やってもらいたいこととしては、

・イベントは、一から十までをすべて学生が企画・運営する。
→大会エントリー、選手への連絡、大会運営、配信、予算設計などをすべて学生にやってもらう。

・学校側は学生の意見を尊重して、あくまでもバックアップのみする。
→会場、機材、経費を学校側はサポート。大会におけるリスクの高そうなことにのみアドバイスする程度。学生たちは任せられたということで、責任感を持つことができます。

・大会は一般の選手が参加できるオープン大会とする。
→オープン大会とすることで、内輪の盛り上がりで終わらせるのではなく、
 参加意識の高い選手をどうすれば満足させられる大会企画となるのか考えさせるため。
→大会をPRすれば、学校自体のPRとなり、学生募集のきっかけになる。

・スポンサー営業
→これはできればの話ですが、経験しておくことも非常に重要ではないかと思いました。
→費用が足りないようであれば、スポンサー営業も学生にさせてみる。
 学生が主体として動けば、企業側もスポンサーする意義もでてきますし、理由もできます。 また学生にはいかに費用を獲得することが難しいかを考えさせることも重要と思います。実際、大学の学園祭実行委員会は営業活動をしていますので、考え方は一緒です。

■eスポーツ事業社との提携
→学生に実践を積ませるためには、きちんとした正しい環境を整える必要があります。現在の日本におけるeスポーツの実践には、先日ご紹介したeスポーツ事業社との提携をしてみてはどうでしょうか。
提携の内容としては、インターンと講師派遣です。
最前線でeスポーツを制作しているスタッフがいます。
そのスタッフと常に仕事をすることで、知識と実践のギャップや本当に必要なeスポーツの知識、そしてかけがえのない経験をすることもできると思います。
また講師としてスタッフを派遣してもらうことで、より実践的な知識や、大会企画、運営についてのアドバイスをもらえるでしょう。
 
■eスポーツ大会へのスポンサー
→もっとライトに実践の場を目指したいのであれば、大会スポンサーになってみてはいかがでしょうか。
大型大会のスポンサーになれば、来場された選手への入学案内も会場内にブースとして設置もできるでしょうし、またスポンサーということで、主催者側もある程度の無理も聞かざるを得ない。
つまり、イベントの中枢にスタッフを入れ込むことが可能というわけです。
まあ、これが正しいやり方かはわかりませんが、少なくとも実践の場づくりとしては良いかと思います。

■大会への積極参加
→学生自体が様々な大会へ参加させることも大事かと思います。
実際に大会がどう運営されていて、スタッフがどう動いているかを大会に参加することで見えることもあると思います。
幸い、オープン型の大型オフライン大会やコミュニティ大会も増えてきましたし、学校側としてもカリキュラムに取り入れてみるのも手です。

■プロゲーマー養成コースへのスポンサード
→プロゲーマー養成コースは、日々練習はしているものの、日本のTOPリーグ(LJL、RAGEリーグなど)に参加できてはいません。ここに参加することでレベルは飛躍的に上がりますし、また有望な選手はそのままプロチームへ引っ張られるかもしれません。
そのためにも、自分の学校のプロゲーマー養成コースの優秀な選手を集めたチームを結成し、スポンサードした上で、TOPリーグに参加するのは、プロゲーマーへの近道のような気がします。
→eスポーツチームのマネジメントを専攻する学生にマネジメントを経験させれば、それも非常に重要な経験になると思います。

専門学校は、大学と比較しても就学年数は少なく、より実践的な教育が求められる場所です。
できる限りこういうことも検討してらいたいと個人的には思っています。

さて、最後に一言。
某テレビ番組での取材の際、エレベーターは使わずに10階にある教室まで階段で登るという話を学生さんしてました。
体力づくり、メンタル強化ということですが、本当にそうでしょうか。
体力づくりが必要なら、毎日1時間強制的に運動の時間を入れればいいと思います。
なんならRIZAPと提携すれば、体力もメンタルも強化できます。
エレベーターを使わずに10階まで登ると、仮に5分かかるとして、年間にしたら何時間かかるんでしょうか。
その分を授業や実践に充てれば、人材の「質」の向上にもつながると思います。
訳の分からないルールやカリキュラムは止めて、本当にeスポーツの最前線の皆さんとカリキュラムを作ったほうがいいですよ。
じゃないと、いずれ淘汰されます。

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