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『復讐の泥沼』くわがきあゆ著 素直にサイコにまみれてごらんよ

昨晩じっくり読ませていただきました
くわがきあゆ先生の2冊目ですから
バージョンアップ効果が見たい、
騙されるのは“や”だから
全部脳天にぶち込む気持ちでね

ですので思ったより
はるかに時間がかかり
5時間半もかけてしまいました
(サクッと読む方ならば1時間かと)

ネタバレはしませんが、
強烈に感じた事は全部書きますね
皆様にも読んで
感想を持っていただきたいです


さくっとあらすじです
✳︎裏表紙そのままを記載いたします

古民家カフェの崩壊事故に巻き込まれ、一緒にいた盛岡颯一を喪った日羽光は、彼を見捨てた医療従事者らしき二人の男を捜していた。
なぜ彼らは颯一を助けようとしなかったのか、問い質されば気が済まなかったのだ。やがて光は男の一人の身許を特定して接触を図るが、彼は突如として何者かに銃殺されてしまう。一方、もう一人の男・薬師も光の行方を追っていた。
戦慄のサイコサスペンス!


です


では、この本の読み方を紹介します


先に記載しました箇所、
これが凄い引っかけなんですよね

ちなみに
裏表紙の書き方だと、
日羽光が主人公の様ですが、実は、
日羽光と薬師の
二人のパートに分かれています(ほぼ)

読んでいけば、
どちらのパートかは直ぐわかりますので
目線を変えて読めば二人分の思考を
自分の頭に構築する事が直ぐできます

その二本立てを忠実に読み進めていくと
裏表紙に書いてある事が
とってもアバウトだと直ぐにわかります


そしてタイトルも、引っかけです


このお話は
本当に素直に読む事、
これが一番良いです
最低上記の二人分、
出来ればやはり登場人物分、
頭の中に
其々のデータバンクを作って、
その中に蓄積していけば良いです

終わりに近付けば近付く程、
伏線回収と言いますか…
うーん、そう丸めるのね、
ほーう、そうねじ込むのねと、なります


大きく書くと
サイコ野郎が複数名、
サイコではないけれど
壊れた人が複数名、
一般人が複数名、
そんな構成なのです
その構成に誰が当てはまるかと
待ち構えない為に、素直に読むのです

騙しはないです
素直なお話です

サイコですが
サスペンスではないと思います


私も最初から素直に読めば良かった
裏書を読んでから入ったので、
サスペンスに騙されないぞと
読んでしまい、
少し読んでから
「あ、素直になろう」と思って読んだら
サイコねー、となりましたので


グロ表現もなくはないですが、
どぎつくないのでご安心を
想像してしまわなければ大丈夫です


最後に感想です

主人公の考えが
自分にしっくりこないのは、
私にサイコさが
足りないからだと思います
(結構なサイコではあるのですが…
  それとも私の方がサイコで
  それはないやろ、と言いたいのかな)
なので、
主人公に同情は出来ませんでした
お話を違和感と感じる箇所が少しあり、
それが残念でした
もっと素直に読めなければ、
くわがきあゆ先生の本は
大好きにはなれないと思い残念です
(どうしても、
  一部を力技に思ってしまう私)


そこ、
先生がこれより上をいく
作品を持ってきてくださったら
好きになりそうです


期待して、完


追伸

少ししたら、
バラすかも知れません

知らんけど

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