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『虎に翼』原爆裁判閉廷 8年間の意義に号泣

『虎に翼』マニアです


竹もとでは
梅子さんの団子検定再び!です
桂場が厳しい顔で
団子の見極め、香り、味を吟味します

手を合わせてお願いする
竹もとの
おやじさんと
おかみさん、
寅子

(またかな…)という顔をする
梅子さんに…何と!
桂場が真顔でゆっくり拍手しました!
合格です!おめでとうございます!

「これでやっと安心して
  あなたにお店を任せられるわ」
おやじさんも
おかみさんも嬉しそう
6年間頑張ったのですね、
梅子さん、やったね!


そこへやってきたのは
道男でした
寅子と話があったのです

実は
笹山のおやっさんが
歩けないくらい脚が悪いそうで、
道男に
お店を継いで欲しいと懇願しますが
道男は断ったと言います
頭が悪いし、
お金の勘定や、
人との付き合いも苦手なので、
自信を持って継げないと判断したのです
なので、
笹寿司は店を畳む事になったと

道男は、
せっかく紹介してくれたのにごめんと
寅子に頭を下げます

するとそこに
梅子さんがたたた!とやって来ます!

「一緒にここでやらない?
  私も一人でやるのは心細いし、
  お寿司とお団子を出せるのは良いわ
  あなたの苦手な事、
  私は得意よ
  それにね…
  私、とても、頭が良いの」(謙遜ね)

道男はみんなを見て少し考えて、
梅子さんの方を向きます
そして「よろしくお願いします!」と
頭を下げます
梅子さんも「よろしくお願いします」と
頭を下げます

なんて素敵なコラボでしょう!
今あるなら行きたいです!
良かった!


そろそろ原爆裁判の判決の時、
漆間が判決の草案を書き上げ、
汐見と三人で読み込みます
汐見は、
「残念ながら、
  原告に賠償を請求する権利があると
  認めることは、
  法的に不可能と言わざるを得ません」
そう判断します

ただ、
寅子は声を上げます
「はて?そうでしょうか?
  請求棄却の一言で、
  この裁判を、
  判決を終わらせてはいけない
  それは、我々の総意では?
  例えば、最後に、
  もう少しだけ書き加えるのは
  どうでしょう?」

その言葉を真剣に考える
寅子ですが、
家では
百合は益々痴呆が進んでいます
それでも
寅子は話しかけます
自分の生理が不安定になり、
今は
更年期障害を受け入れようとしている
そんな気持ちを普段の様に話します

どんな事も
このまま放っておけないのですね
原爆裁判だけではない、
どの事も大事なのです

百合はこっそりバナナを食べてしまい
それに「ごめんなさい」を繰り返します

寅子は優しく
百合の背中をさすります
心から、心から

「私ね、
  苦しいって声を知らんぷりしたり、
  なかったことにする世の中には
  したくないんです」

そして最後の法廷が開廷されます

汐見は判例主文を後に回し、
判決の理由を先に読み上げると言います
(当時の民事裁判としては異例だそう)

「当時、広島市には、
  およそ33万人の一般市民が、
  長崎市には、
  およそ27万人の一般市民が
  住居を構えており、
  原子爆弾の投下が、
  仮に軍事目標のみを
  その攻撃対象としていたとしても、
  その破壊力から、
  無差別爆撃であることは明白であり、
  当時の国際法から見て、
  違法な戦闘行為である
  では、損害を受けた個人が、
  国際法上、
  もしくは国内法上において、
  損害賠償請求権を有するであろうか
  残念ながら、
  個人に国際法上の主体性が認められず、
  その権利が
  存在するとする根拠はない」

ここまで聞いた傍聴席の記者達は、
敗訴確定と思い我先にと立ち上がります

しかし
汐見は声を大きく続けます
「人類始まって以来の、
  大規模かつ強力な破壊力を持つ
  原子爆弾の投下によって、
  被害を受けた国民に対して、
  心から同情の念を抱かない者は
  ないであろう」

それを聞いた記者達は
立ち止まり続きを聞く姿勢に戻ります
真剣に聞きます

汐見は更に続けます
「戦争を廃止、
  もしくは最小限に制限し、
  それによる惨禍を
  最小限にとどめる事は、
  人類共通の希望である
  不幸にして戦争が発生した場合、
  被害を少なくし、
  国民を保護する必要があることは
  言うまでもない
  国家は、
  自らの権限と自らの責任において
  開始した戦争により、
  国民の多くの人々を死に導き、
  障害を負わせ、
  不安な生活に追い込んだのである」

実は、
航一も廊下でそっと、
でも厳しい顔で聞いていました

汐見は続けます
「原爆被害の甚大な事は、
  一般災害の比ではない
  被告がこれに鑑み、
  十分な救済策をとるべき事は、
  他言を要しないであろう
  しかしながらそれは、
  もはや裁判所の職責ではなく、
  立法府である国会、
  および行政府である内閣において、
  果たさなければならない職責である
  それでこそ、
  訴訟当事者だけでなく、
  原爆被害者全般に対する救済策を
  講ずる事ができるのであって、
  そこに立法、
  および立法に基づく
  行政の存在理由がある
  終戦後十数年を経て、
  高度の経済成長を遂げた
  我が国において、国家財政上、
  これが不可能であるとは
  到底考えられない
  我々は本訴訟を見るにつけ、
  政治の貧困を
  嘆かずにはおられないのである」

聞いている被告も厳しく辛い顔だ

「主文
  原告らの請求を、棄却する」

記者達は我先に記事を出すべく
法廷を出ます

「訴訟費用は、
  原告らの負担とする
  閉廷します」

こうして8年続いた裁判は、
日本国側の勝訴で幕を閉じました

原告側も、裁判官の言葉に
涙を滲ませていました
岩居は
雲野の写真をしっかり持ち、
きっと心で伝えた事でしょう

この長かった裁判、
「意義あるものにしよう」と
寅子に言った
よねさん、
被災した人々、
裁判に注目する人々、
関係した人々、
そして
寅子

これからは、
この国自体が、
責任と愛を持って
対応していく事こそが人の道だと思います

しかしながら、
今もまだ式典は行うけれど
馬鹿な言葉を発する政治家が多く、
進んでいない事が多い所を見ると、
国民としては虚しく情けなくなるのです
…これは私の意見です

爪痕を残したと、思いたい
当事者の方々がそう思ったと


それから
桂場は最高裁長官に任命されます
重責をいつもその肩に置いて生きる
桂場

こらからも
その職務を突き進めていただきたいです
(来週からですね)


ラストスパートの時期になりましたが、
まだまだ毎日走り続けて欲しいです


来週も観ますよー!



追伸

汐見の言葉の中に、
「 不幸にして戦争が発生した場合…」
の下があります

戦後、まだその不安があるのは当然です
「戦争をする」とは言っていません

ただ、これを今の政治家達は
「そうだ、可能性があると言った」と
受け取らせたくないです

戦争をしないと宣言したのに、
ここの所戦争する感ありありで
国民を不安がらせていると思います
学習してないのかと言いたいです
軍需は容易く金儲けができる、
ただそこだけを狙ってるのです

やめてくれ、と叫ぶぞ、私は

原爆裁判は60年前、古くない
まだ60年なのに
舌の根が乾かぬうちなのに

やめてくれ
馬鹿な政治はやめてくれ
戦争を反対する
心から

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