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『虎に翼』小野の涙と審判の時

『虎に翼』マニアです


汐見夫妻が
寅子を訪ね、
韓国語の手紙の訳について話した時、
小野が訪ねて来ていました

小野は
汐見夫妻を見て心が裂けたのでしょう
「お二人はどうして結婚したのですか?
  どうしたら日本人と朝鮮人が
  結婚できたのですか?!」と聞きます
悪気はなかったのですが、
三人の会話を聞いてしまった事で、
二人の事、
自分が結婚を諦めた事に胸を痛める今、
いろんな思いが湧いてきたと思います

香子は静かに答えます
「好きになった人が日本人だった
  それだけ」
汐見も同じだと答えます
「ありのままの彼女でいられるために
  何ができるのか
  まだ答えの糸口すら
  見つけられていないけど、
  でもいつか必ず
  だから小野さんも自分に正直に」

どうして自分を騙したのか、
この胸の痛みがあるのに、
小野はずっと苦しんでいたので
この言葉の優しさに触れ大号泣します

優しくハンカチを差し出す
香子

小野ちゃん、
いっぱい泣いて、心を軽くしてみてね
そう思いました


その後
寅子は
航一に誤訳の可能性を報告します
結果的に、
弁護士の
杉田兄弟にこの件を託します

航一、
入倉、
寅子も再度状況を整理し、
状況証拠の不確定さを確認します

そして審判の日
杉田兄から有識者からの翻訳として
手紙の内容が語られ、
主裁判官の判決が言い渡されます

「被告は無罪」

被告は涙ながらに土下座して
「ありがとうございます」と言いました

…何故か不服そうな
被告の弟…?

入倉も何か落ち着かない様子に、
寅子はお昼を奢ると
入倉を誘います
航一も一緒にライトハウスに行きます

雪の寒い日でしたがお客様が多い様子
ちょうど良いという感じで、
寅子がおりますと
入倉が言います
「何故誘ってくれたんですか?」
寅子は
「何だか腑に落ちない顔をしてたから」

入倉は正直に言います
「こちらは正しく行なっているのに、
  あんな顔で睨まれるなんておかしい」

そう、
いつもそんな事を感じてるのでしょうね
入倉は
正義の人だから、
余計イライラしたのかと思います

それにしても気になる
被告の弟の顔
無罪になったのに何故喜ばないで
逆に隠し切れないほどの怒りを…


これは何かありそうですね
明日に期待しましょう



追記です

ここ数日、SNSで話題の
「朝鮮人虐殺」の件

初めはNHKに対して「攻めてる」と
称賛の声が多かったのですが、
次の日は「そんな事実はない!」や
「結局NHK…」といった声が

どちらの意見も、
それ以外の声も、上がって良いのです
私もどちらかの肩を持って
書いている訳ではないです
このドラマが好きで書いています
逃げてる訳じゃないです
経験していないから
あったとしても、
なかったとしても、
どちらが正しいのか判断できない、
それでも、
「世の中ありえない事等ないのですよ」

あ、これ、
京極堂の受け売りです

もとい

朝鮮の方々が虐殺された、
いや、逆だ、日本人の方々がだ、
いや、そんな事自体ない、
いろいろな方向から捉えて書く事は
決して悪い事ではないと思います

一番良い事は
真実を知る事ですが、
どうすれば良いのか私には
わかっていません

お互いに心から話し合いたくても
それを阻む何かがある限り、
決して忘れず、
歩み寄りながら真実を知る事しかない、

そう思うのです


2024年8月1日木曜日 21:17追記

寅子は常に平等の立場を重んじていますそれはとても尊い事です
戦争が終わり、憲法が変わり、
国民の全てが平等になったその時から、
特別な思いで受け止めていました

でも、
杉田兄が言う様に、
全ての人が平等だと思える人は
少ないと思います
今の世の中でもそう思うのに、
戦後落ち着いてきたとはいえ
その土地土地のしきたり、
身分がなかろうと貧富の差等、
周囲を気にしないではいられらい要素は
数限りなくあるのです

そんな中でも、
平等に向かい、人に寄り添う、
その思いを常に保つ気持ちを変えない
寅子は凄い人だと思います

本当に平等の世を願います
そうなりたいです




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