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ギター製作に至るまで vol.14

少し日付が戻って、1990年代後半のマイ・ブームの話です。
1995年だと思うのですが、本屋には個人輸入の本が並び、LL.Beanとか、あとshopの名前は忘れましたが、ファッション系のアメリカのショップから直接購入するのが、私の周りで流行りました。レートや送料等を考えると、決して安いわけではないのですが、それでも内外格差が大きかった時代、何人かで送料を割り勘して購入すれば、国内で買うよりまだまだ安く買える時代でした。
今はネットでボタンを押せば買えますが、当時はFAXで、まず現地からカタログを取り寄せ、商品を選んで、FAXで注文。当時は船便だったのか、宅配便が今ほど整備されていなかったのか、到着まで半月~1カ月はかかっていました。
当時はまだwindows95が出たか出なかったかの頃、ヤフオクなど無かった時代なのですが、個人輸入でも十分儲かった時代なんだろうなあと思います。それでも2000年代前半までは、ネットで購入して、そのままヤフオクで売っても利益が出たりしたのですが、まあ、遠い昔ですね(笑)
私はアウトドアとかファッションには興味が無かったのでアレなのですが、当時、Mandolin brothers(廃業?)やElderly Instrumentsは日本に輸出してくれて、結構お安く買えました。例えばMartinだと新品で2/3~1/2ぐらい、ギター1本の送料が200ドル(最初195ドルぐらいだったのが、2000年代には165ドルぐらいだったような気が)を加えても、国内で買うよりかなりお安かった記憶があります。

1995年のエルダリーのカタログ  Martin D-28が1444ドル


Mandolin brothersは高いけど品はいい、Elderly Instrumentsは安いけど品は落ちるみたいな噂だったと思いますが、実際はそれほど大差なかった気も。Mandolin brothersの方が老舗だったのは間違いないと思いますが。

1996年2月のVintage & Used Instruments


Gibson LGのビンテージがこの値段

私が当時よく利用したのが、Elderly InstrumentsのUsed & Vintage。特に1250ドルぐらいのギターを何本か買いました。覚えてるのは、Martin00-21(1967年)と、Gibson LG-3/4(確か50年代)。多分今はとても買えない値段だろうギターを1000ドル前後で買いました。まあ、どちらも今は手放したのですが。
そのうち、ネットで買える時代になってさらに買いあさるようになるのですが(苦笑)、それはまた別の機会に。


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