「肉芽腫性乳腺炎」と病名が確定するまで【②】

近所の乳腺外科の紹介状を手にした私は

精密検査のため大学病院へ向かいました。

そこの医師に言われたことは、

「マンモグラフィーの画像を見ると

乳がんではないと思います。

詳しくは、生検結果が

出たら後日お伝えします」

「細菌が入って炎症を起こしていて、

膿が溜まっていると思われるので、

今から切開して膿を出します。」

心の準備をする間もなく、

診察室のベッドに横になるよう指示され

右胸に直接、麻酔を打たれ、

乳輪の横あたりを5mm程度切られました。

切開した箇所から医師が看護師と

膿を出してくれているのと、

生検のために

胸の内部の組織をバチン!と

大きな音を立てて切り取るのが

わかりました。

処置後の医師の話では、

「予想より膿が少なかったです。

細菌性の乳腺炎ではないかも

しれませんが、

とりあえず抗生剤出しておきます。

飲んで1週間たっても良くならなかったら、

また受診してください」と言われました。

私は、

「乳がんでもなさそうで?

膿が少なかったから乳腺炎でもなさそう?

じゃあ、一体なんの病気なの?」

と疑問に思ったまま病院をあとにしました。

救いだったのは、

近所の乳腺外科の医師のような深刻さが

大学病院の医師にはなかったこと。

「とにかく抗生剤飲もう。

それで良くなるかもしれないんだし。」

しかし、胸の痛みは、良くなるどころか

日に日に激痛っぷりが

増していくのでした。

【③につづく】