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コストパフォーマンスに優れているだけでは、愛着が湧くことはない人間の心理

もう色違いなんて買わないよ絶対

縛りをクリアしつつセットアップにも対応して、且つコスパが優れている革靴が思いつかず、もうレザースニーカーでいいんじゃないか?と安易な発想にたどり着き、タイムセールで激安になっているブラウンの“スリージェネレーションズ”0417にしようと思ったのですが…

このキャンペーンを公式サイトと楽天市場でやっていますが、ヤフーショッピングでは高い値段、いつもの楽天市場よりも高い値段になっているので、買う人は注意してください。

そして、実はこの靴のネイビーをすでに持っていまして。

今まで、“ルイ・ヴィトン”タイガのロングウォレット、“グレンロイヤル”のコインケース、“リー”のジーンズと「最初に買った価格よりも安い」という理由で、同じ製品の色違いを次々と買ったことがあり、あとから買ったやつをまったく使わず、なんなら梱包すらほどかず…なんて不経済なことがあって、もうそういう買い物の仕方はよそうと。

だいたい、ベルトも条件に合った“リアルハーネス”という英国ブランドがあったのですが、これもベルト幅が2.8cmの黒をすでに持っていたので、“ハッドン&ジョーンズ”に逃げて、まんまと失敗したわけです。

それなら、双子ブランド的立ち位置の“ジャベツクリフ”でもいいのではないか?というご意見もあるでしょうが、倒産後に袂を分かった両ブランドなので革帯には馬具メーカーらしく、お互いサドルレザーを使用しております。

そういった原材料だけではなく、小穴に刻印された数字などの意匠もそっくり。

いうなら、同じ姉妹車シルビアベースでもS13180SXのように、外見があからさまに違うのなら購入対象になりますけど、S12ガゼールって…パッと見おんなじですやん。


見た目は同じなのに、“リアルハーネス”の方が千円近く安いので、そこまでして“ジャベツクリフ”を買う気にもなれず。

そういうわけで、バーゲンだからといって“スリージェネレーションズ”の0417を買っても、プライベートでは絶対に履かない自信があるので、この案件は振り出しに戻りました。

でも、他ブランドの靴を探す気力はこの時点でなくなっていました…



予算2万円の壁

正直な話、スーツ姿に耐えうるレザースニーカーのほとんどは黒で、茶の靴はあまり見かけません。

皇室御用達“大塚製靴”と奈良の革靴KOTOKAを展開している“北嶋製靴工業所”に、イチオシ“スリージェネレーションズ”と国内企業ばかり。

クラシコイタリアの雄、名門サントーニ”も同じようなデザインのスニーカーを売っていました。

それにしても、高い!!( ; ロ)゚ ゚

同じ金額を“サントーニ”のスニーカーに出すなら、提携先の“リーガル”のサイトで売っていたこちらの方がいいような…

足回りからつま先にかけて、アーモンドトゥのラインが美しい。

“ヴァンズ”オーセンティックのアッパーが、スムースレザーになっているようなプレーントゥはどこかで見たことがありますが、ダブルモンクストラップは初めて見ました。

こういうスカした靴が、似合うオッサンになりたい。


関連で、“バンプ アンド グラインド”というメーカーなのか?ブランドなのか?よく分からん、神戸の会社の靴をGoogleから紹介されました。

ヨーロッパにある美しいドレスシューズに魅了され、自ら試行錯誤し、数年かかって開発された革靴を展開。木型と素材に拘ったブランドを1999年にスタート。 当初は斬新な木型と濃淡を強く打ち出した革の風合いにも業界にも革命をおこしたコレクション。現在の細身のスーツにぴったりのロングノーズにブランドの特徴ともいえる、丸ヒール。「遊びと仕事」をコンセプトにしたウェストシェイプのきいた現代的なシルエットが魅力の一つとなっている。

《オフィシャルサイトより抜粋》

似たデザインのレザースニーカーは置いといて、「イタ靴のデザインを誇張した、リーズナブルなセメント靴」なんか、誰も欲しがらんやろう…と思いきや。

楽天市場やAmazonのレビューを見てみると、性別問わず20~50代にかけてまんべんなく高評価が多く、自分の感覚が世の一般人と比べてズレていることに、がく然とするのであります。

スクエアロングノーズで、つま先が反り返ってますよ?

デザインや製法がどうのこうのいうよりも、中心プライスが1万円台半ばなのが、支持の決め手になっているのかもしれません。

安さは、正義なのです。

ファッションにこだわりのないサラリーマンが、革靴に出費する天井が約2万円だと聞いたことがあります。

革靴は、使い捨てだと。

革靴にあまり金額を出さない層にかぎって、『ピッティ ウォモ』の会場に来ているファッショニスタでも簡単に履きこなせないような、悪目立ちするデザインの革靴を好む傾向があるような気がします。

「たかが革靴ごときに、金はかけたくない」

「金はかけないけど、革靴で主張はしたい」

そういうことなんでしょう。



財布に優しい0410 croco

“スリージェネレーションズ”0417を買うのがダメなら、もう買ってしまっている0410 crocoを再利用します。

この靴はクロコ型押しなので解せない部分もありますが、新たに革靴を買うというコストもカットできるので、とりあえずコレでいきます。


革色が焦げ茶とはいえ、もう1つの条件である金色の金属をクリアするために、金の金ゼルが付いたシューレースに変更します。

こちらは、紐の素材や長さ色など細かなところまで設定できるので、こだわる人にはオススメです。

いろいろオプションを付けていくと“紗乃織靴紐”よりも高くなりますが、金ゼルペンチを買って自作すると思えば安いものです。

これまで、シューレースは“紗乃織靴紐”だけでなく“ゲタバコ”なども使ってみましたが、靴ひもドットコムの紐は他社製品に比べて気持ち小ぶりで、蜜ロウの量も多くないのでベタベタしません。

針金のように硬い『蝶々結び』をお望みなら、違うシューレースにした方がいいです。

そして、いくら買おうが送料を取ってくるので、数足分まとめてオーダーした方が靴紐1組当たりの送料は下がります(3足分、買いました)。

ロウの量が少ないとはいえ、金ゼルの色だけでも3色から選べるのは捨てがたいので、ドーパミン放出84%


取っ手の金具も金色だし、行き場のなかった“サルトレカミエ”SR200EXのシューツリーをなにげに入れてみたら、うまく収まりました。

遠目からは高級感があるシューツリーなだけに、細部を仕上げる技術力のなさはホント残念です。



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰