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これでキチンと保護しておけば、千年後に重要文化財指定されること間違いなし

後ろめたさと好奇心

新疆ウイグル自治区で、中国政府による人口抑制の『ジェノサイド』疑惑が持ち上がり、2022年に北京で開催される冬季オリンピックをボイコットしろ!なんていう世論も出ていますが…

さらに、綿花収穫にウイグル人57万人が強制労働させられているとのことで、批判の矛先が新疆綿を使用しているとされている世界的な衣料ブランドに向けられ、ファーストリテイリングが展開している“ユニクロ”の一部のシャツは、米国政府からの圧力を受けて輸入が禁止されました。

中国のこのような弾圧はなにも他民族にかぎった話ではなく、漢民族に対しても香港問題や天安門事件で武力制圧しています。


1990年代の後半から、世界各地で人体の不思議展という催し物がありました。

ドイツ人のハーゲンス博士が開発した、死体が腐敗しないように体内の水分や脂質を合成樹脂と入れ換える、プラスティネーションという新しい技術で製作された、本物の人体標本を有料で一般公開していたのです。

この標本が、中国・大連にある工場で作られている時点で怪しさ満載ですが、妊娠8ヶ月の妊婦は失踪した地元テレビ局の女性アナウンサーに似ているとうわさされ、ほかの標本も中国共産党から迫害を受けていた法輪功学習者ではないか?と指摘されるようになりました。

主催者側から、献体の身元に関する書類は一切提出されることがなく、『死者への冒涜』といった倫理感や『死体解剖保存法』など法規の面から問題視されることも多く、あちこちで物議をかもします。

こういった批判的意見はあったものの、日本だけでも650万人を動員した展示会だったのは事実で、その入場者650万人の中の1人でした。


今から10年ほど前に、県立博物館・美術館を会場として、『人体の不思議展』が沖縄に巡回してきました。

異様な空気感がただよう場内でしたが、べつに怖いとかそういったことはなく、ただ毛を剃られて標本になってしまうと、男女とか年齢とかも分からず、みんな同じような顔に見えてしまいます。

不謹慎かもしれませんが、『見世物小屋』や『秘宝館』にも似た、背徳的な禁忌の世界観に惹かれるのもたしかでして…



スケールフィギュア御用達ワックス

自宅に人体標本はいりませんが、理科室にある人体模型みたいなものならほしいと思い、探していたときのことです。

実際に学校で使っている教材は、簡単には買えない結構なお値段がします。

大きさと精巧さは価格と比例するので、そこそこの大きさで手ごろな値段のものはないかと。

そこで見つけた“アナトミー ツールズ”は、『スター・ウォーズ』の巨匠ジョージ・ルーカス監督と関係があるとかないとか。

細部の作り込みがヤバいレベル。

最新版フルカラーver.は5万円台で手が出なかったので、ファーストモデルのブロンズカラーver.を3万ちょっとで買った記憶があります。

デスクトップ型といっても、この素体は全高が58cmあります。

もう1つは、こちら。

FF8のサイファーに、『斬鉄剣返し』で返り討ちを食らったオーディンと同じパターンです。

斬鉄剣で斬りかかったオーディンがサイファーに返り討ちにあうGIF画像_gifmagazine


こんなフィギュアをありがたがる人間は、『解体新書』の杉田 玄白みたいな医療関係者か?『ウィトルウィウス的人体図』のレオナルド・ダ・ヴィンチみたいなアーティストしかいないわけです。

フツーは。

一般受けしないので、すぐに廃盤になって市場から姿を消します。

劣化しても買いなおすことができない以上、今ある素体にワックスを塗って保存することにしました。

そのワックスは“ルネサンスワックス”といって、大英博物館が館内で収蔵しているお宝を保護するために作った、化学合成のカルナバワックスです。

アナトミーフィギュアは持っていなくても、2.5次元フィギュアをコレクションケースに入れて飾っている人はたくさんいるので、この保護ワックスをご存じの方は多いかもしれません。

“ルネサンスワックス”は、高価なスケールフィギュアの経年変化を危惧しているコレクターが、よく使っているからです。

プラスチックって、簡単に土に還らないので安定した物質と思われていますが、紫外線にも弱ければ熱にも弱く、すぐに劣化します。

だから、ジーンズにしても綿100%よりポリウレタン混の方が、圧倒的に寿命が短い。

“ルネサンスワックス”の臭いは気になりますが、石油製品のフィギュアを保護することの重要性は分かりました?


経年変化…素材がなんであれそれは劣化でしかないので、新品の状態がベストなわけです。

新品は、中古品に比べて値段が高い。

基本、アンティークと呼ばれるくらい古くなるとその希少性から価格は上昇傾向ですが、個体個体の状態によって価格は千差万別です。

長い年月が流れても、新品に近い状態なら価格は高騰します。

良好な状態のまま数百年が経つと、そのフィギュアの価値はうなぎ登りで、もう素手では触れません。

白手袋が必須になります。



グローブ・トロッター御用達ワックス

フィギュアのような樹脂だけでなく、木材や金属にも“ルネサンスワックス”は使えます。

木材との相性は分かりませんけど、金属にはワックスの塗膜で被った方が、酸化で変色しにくいと思います。

そんな万能ワックスである“ルネサンスワックス”を使って、“グローブ・トロッター”をコーティングする動画がありました。

車もワックスをかけたら水をはじくのと同じで、鞄でもはじく…言われてみれば、当たり前のことでした。

まだ“ルネサンスワックス”をお持ちではない
“グローブ・トロッター”のオーナーなら、すぐにでも買った方がいいと思います。

決して安くはないバルカンファイバーが濡れて、フニャフニャになる前に。

それでもケースの隙間から水が入りそうで、自前の“グローブ・トロッター”はワックスを塗っても濡らすことはできませんが、保険ということで…


内容量は65mlと200mlの2種類で、値段は倍もしないので200mlがオススメです。

Amazonの200ml缶で4,500円(送料込み)が現在最安値ですが、ほかのサイトでは小さな65mlでも同じくらいの価格をつけているボッタクリ店もあるので、気をつけましょう。



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰