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伏兵アイテムのレザーベルト選びから始まる、ファッションスタイルの作り方

腰回りに巻きついているあれ

去年の暮れ、“井戸多美男作”T-435に始まった皮革と金属アイテム探しの旅第3弾。

お次はベルトと意気込んだのですが…

ベルトは合わせるパンツ、ひいてはそのパンツから派生してスタイル全般に与える影響が大きく、そのポジションはプロ野球でいうところの福岡ダイエーホークス最強の2番打者『カズ山本』とカブるわけです。

まずは初めに、ベルトの特性から。

革ベルトは、細くなれば細くなるほど薄くなれば薄くなるほど、ドレスに寄っていきます。

周りにいません?

土曜日のプライベート時、普段は穿かないジーンズ姿に黒の細い革ベルトをつけているオッサン。

しかも、それが渾身の1本“ダンヒル”だったりする『着たきり雀』。

https://www.dunhill.com/jp/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88_cod22007458ns.html#dept=blts

痛恨の一撃です。

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そのベルト、昨日のスーツ姿でもしてたでしょ?

日ごろのルーティンが、平日の職場と休日のゴルフ場だけになるとこうなります。

『ミニマリスト』は結構ですが、物を持たなさすぎるのも…また罪です。

革靴の基本が黒茶の2色なので、オンオフで日常使う革製のベルトは、最低でも黒・茶✕太・細の計4本を揃えることになります。

さらに靴の革素材がスエードならスエードのベルト、エキゾチックレザーならエキゾチックレザーのベルトまで揃えると尚可。

とまあ、ファッション界隈にはこのように口うるさいご意見番がつきものなので、常識とされる呪縛から逃げ出したければ、ウエスト部分にドローコードを配したパンツにすることです。

ベルトをしないという選択肢なら、サスペンダーやサイドアジャスターの付いたパンツという手もありますが、使えるシチュエーションと対応パンツの玉数が少なすぎる。


自身の趣味趣向とこのあとのアイテム選択を考えると、ややドレスサイドに持っていった方が今後の運営が容易いので、【幅3.5cm以下、一枚革ベルト】に絞って、リサーチを開始しました。

ベルト幅が3.5cmを超えてくるとカジュアルっぽくなるし 、1枚革のベルトにした方が3層構造のベルトよりもドレスすぎない雰囲気になると踏んだのです。

1枚革にするなら、カーフレザーやステアハイドなどの一般的な革よりも、丈夫なブライドルレザーに軍配が上がります。

ブライドルという単語自体が馬の頭部に装着する馬具のことを指すので、耐久性の高さが取り柄の革です。

革の特徴は、革に染み込ませたロウが浮かびあがるブルームという、ブライドルレザー特有の白い粉。

そして、買って最初にロウをふき取ってもそのあと放置しておくと、また内部のロウが革の表面に白く出てきます。

いつも使わなければ、『ここ一番』で使うときに再ブラッシングをしなければならない…ロウを出しきってしまうまでの初期メンテナンスが、面倒くさいのは面倒くさい革です。

ブライドルレザーということで、ここでまた“WHC”を持ってくるのも芸がないし、どうしたものかと。



情報がなさすぎ

分からないことは、インターネットで調べればそこに答えが書いてある…なんてことをよく言われますが、すべてがそうともかぎらないのであります。


通信会社のくせに、テメーんちの通信料金には一切使えない期間・用途限定ポイントを2,000Pほどドコモからいただきまして。

客がなにを1番に望んでいるって、ケータイ代を少しでも安くしたいことだろう…と思い、こんなクソ規約はとっとと改めて欲しいのですが…

ケータイ代に充当できないのなら、限定dポイントなんて通販サイトマガシークと共同運営をしている、『dファッション』くらいでしか使いどころがないわけです。

ただ、このサイトが使いづらい。

10日、20日、30日はハデにポイント20倍キャンペーンをやっていますが、ポイント使用分と消費税は対象外な上に、ラインナップされているブランド群がライバル、ZOZOTOWN楽天ファッションでも取り扱っているところばかり。

割引クーポンなんてどこでもやっていることなのでここの優位性はなく、それにいくら分買っても配送料をしれーっと取ってきます。

ドコモユーザー以外が、わざわざ使うサイトでもありません。

そんな使い勝手が悪いサイトで、限定ポイント消化のためにベルトを買うことにしたのです。

もちろん、「0」が付く日に。


茶色の本体に金色のバックルが付いている革ベルトなんて市場にごまんとありますが、この組み合わせは一歩間違うとカントリーミュージックが似合う、アメリカ懐古主義的な西部劇の香りがただよってきます。

そんな中で見つけたのは、“アーバンリサーチ”がセレクトした、1976年に英国バーミンガムで創業のレザーグッズ老舗ブランド“ハッドン&ジョーンズ”。

イギリス野郎、万歳。

ブランド名だけ聞くと、“クロケット&ジョーンズ”のパチもんみたいな感じですが…

“WHC”で働いていた元スタッフが立ち上げたブランドらしいのですが、見たことはおろか聞いたことすらない。

色は、ブラックとヘーゼルの2色。

ヘーゼル(はしばみ色)とはいっても、画像からは茶色にしか見えません。

価格は1万ちょっとと、“オロビアンコ”と同価格帯もしくは少し安いくらいでしょうか。

材料に使う革の量からすると、腕時計の革ベルトと比べてパンツの革ベルトって安いですよね。


これだけ大手のセレクトショップがセレクトしているにもかかわらず、いくらネットをググっても“ハッドン&ジョーンズ”の情報が出てきません。



謎のブランド

そもそも、今どき自社HPも持たない企業って少数派だと思うのです。

その主力商品が、自社ブランドではなくOEM生産だったとしても。

小耳にはさんだ未確認情報では、ブライドルレザーのタンナーで有名なセドウィック社製の革を使っているとのことですので、品質的には一流のはずです。

https://www.sedgwickandcoleather.com/

実際の革は、ほとんど粉を吹いていませんでした。


革ベルトは、尾錠が真鍮製でも定革は革製のものがほとんどですが、この30mm プレーンベルトはダブルループも真鍮製。

腕時計の革製NATOベルトっぽい意匠で、独自性があります。

似たデザインの“WHC”製のB2351は、2倍以上の価格。

これを見ると、30mm プレーンベルトのコスパは優れていそうですが、裏面のコバ処理が甘くて6千円程度で売っているセレクトショップPBベルトとそう大差なく、見えない箇所とはいえ残念な結果です。

欧米製でデザインだけでなく品質にも期待したいのなら、革ベルトに2万円前後は出すべきかもしれません。

なんだろう…

見える表側のコバ処理は問題はないのにチープさを感じるのは、表面の両サイドに入ったラインのせいかもしれないので、経年変化して色目に重厚感が出るとラインが目立たなくなると、期待値込みのドーパミン放出75%



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰