見出し画像

【EDH】超越者、ザ・マスター【Fallout】

 ウェイストランド1億のミュータントの皆さんこんにちは。
 群生するラッドローチ/Infesting Radroachです。

おぞましすぎてモザイク処理済み

 Gの腹側をどアップで描くことってあります? イラスト発注したやつ人の心なさそう。

 統率者デッキを開封したらあまりのインク(?)臭さに「ミュータントの脅威ってそういうこと~」と気を失って早数週間。某太陽マークのお店でダニー・ピンクの在庫が枯れてたりなんだりで賢きモスマンが組めず、同梱されていたもう一人の統率者「超越者、ザ・マスター/The Master, Transcendent」の方を組みました。

 Falloutの一作目はやったことないにわかなのでマスターが何者なのかは全然知りません(小声)。


1.統率者スペック

ウェルカム伯爵に似てない?(似てない)

The Master, Transcendent / 超越者、ザ・マスター (1)(黒)(緑)(青)
伝説のアーティファクト クリーチャー — ミュータント(Mutant)
超越者、ザ・マスターが戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはRAD(rad)カウンター2個を得る。
(T):このターンに切削されて墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。それをあなたのコントロール下で戦場に出す。それは基本のパワーとタフネスが3/3の緑のミュータント(Mutant)である。(それは他の色とクリーチャー・タイプを失う。)
2/4

MTG Wiki

 ザ・マスターは「そのターンに切削されたクリーチャーをリアニメイトする」変則的な蘇生能力を持つクリーチャーです。
 リアニメイトされたクリーチャーは緑の3/3ミュータントになってしまうため単純にスタッツの良い大型生物のリアニメイトには向いていませんが、逆にマナクリなんかはリアニメイトすると元のサイズよりも大きくなるため、戦線の拡大に一役買ってくれます。

「CIPのRADカウンターってなんだよ(哲学)」や「注釈文も書かずにスレ立てとな(死語)」となっている皆さん。落ち着いて手元のピップボーイを確認してください。致死量は溜まって無いはずです。

ザ・マスターは人を放射能漬けにしてスーパーミュータントを作ってたらしい

 ザ・マスターのCIPで得られるRADカウンターはFalloutコラボが初出のカウンターです。
 RADカウンターはパーマネントに付与されるカウンターではなく、経験カウンターや毒カウンターと同じくプレイヤーに付与されます。このカウンターを持っているプレイヤーは自身の戦闘前メインフェイズの開始時にその個数分だけ切削します。英雄譚が誘発するタイミングや大寒波と同じタイミングですね(化石)。
 言うまでもありませんがRADカウンターが意味するものが無害であるはずもなく、切削されたカードの中で土地以外のカードの枚数分だけライフを失います。
 またRADカウンターは1度にすべてが取り除かれるわけではなく、1ターンにつき1個しか減少しません。kaname WDさんより指摘いただきました。RADカウンターは切削された土地でないカード分だけ減ります!

 とはいえEDHにおいて中途半端な数のRADカウンターを与えることは、逆にセヴィンの再利用が落ちてゲームが終わる等利敵行為になりかねません。
 人をミュータントに変えるにはまず自分からということで、自身にRADカウンターを与えるセルフミルデッキとすることにしました。

2.デッキリスト

 やっぱり他のひともミュータントになって欲しいですよね。
 というわけでオーソドックスに食物連鎖入りです。

いつものクリーチャー限定有色無限マナ

 CIP能力持ちの統率者の常として、食物連鎖と霧虚ろのグリフィン(または永遠の災い魔)でクリーチャー限定有色無限マナを発生させた後に食物連鎖で統率者の追放→唱え直しのループに入ると、望む回数CIPを誘発させることが出来ます。ザ・マスターの場合は対象に取ることの出来るプレイヤー全員に無限のRADカウンターをプレゼントすることが出来ますね。
 こうなると切削のライフロスで倒すことが出来るでしょう。ライフが100を超えていて倒せない? そいつは既にミュータントっすわ……。

たまに色が出なくて狂う

 無限にザ・マスターを出し入れするといえばもうひとつ。船砕きの怪物を利用した無限マナを利用する方法もあります。
 船砕きの怪物が存在する盤面でモックス・アンバーとオパールのモックスを互いにバウンスしあって有色無限マナを作り、最後に戻した方とザ・マスターを互いにバウンスしあうことでこちらも無限RADカウンターです。
 ザ・マスターがアーティファクトクリーチャーなこともあって、オパールのモックスはそこそこ動きやすいのもグッド。またこのコンボはエーテル宣誓会の法学者を貫通してRADをばらまくことができるという局所的な妨害耐性もあります(局所的過ぎる)。
 そもそも船砕きの怪物でスタックスは退けられる? そらそう。

オラッ、催眠!

 セルフミルと言えば催眠の宝珠が存在している状態でアフェットの錬金術師の能力を自身に対して使用し、自身を無限にアンタップさせることで無限切削も可能です。
 この場合は無限切削の過程で墓地に落ちたタッサの神託者をザ・マスターの能力で釣り上げることで勝利することが出来ます。
 倦怠の宝珠等でタッサの神託者が封じられている場合は途中で落ちた船砕きの怪物を釣り上げてから何らかのスペルを唱えてスタックスをバウンス、その後最後にアフェットの錬金術師でザ・マスターを起こしてから再度タッサの神託者をリアニメイトすることで勝利することが出来ます。

原始的過ぎる

 もう一つのセルフミル手段として、セファリッドの幻術師と稲妻のすね当てを用いる方法もあります。
 セファリッドの幻術師は古いカードのためテキストには「切削」と書いてありませんが、オラクル更新の際に切削する挙動に変更されているため、幻術師で墓地に落としたカードはザ・マスターによる釣り上げに対応しています。
 逆に隠遁ドルイドは切削ではないため全部削ってもザ・マスターで釣り上げられません。キレそう。

3.個別カードピックアップ

新生化/Neoform

久々の

 デッキリストの項で書いた通り搭載しているコンボのすべてがクリーチャー+他のカード1枚となっているため、コンボの片割れを探すために採用しました。
 マナクリはアフェットの錬金術師、セファリッドの幻術師、タッサの神託者にそれぞれアクセス可能であり、バナナ……タシグルは船砕きの怪物に変換できます(テキスト読み上げ部)。
 アフェットの錬金術師は墓地に落ちていても仕事があるため、新生化で捧げ物の魔道士に変換するのも手ではあります。
 もちろん指輪が落ちている場合はエムリーに変換するなど時々に応じてサーチしたいところさん。こいついつも手札が増えない統率者ばっか使ってんな。
 異界の進化が入っていないのは3マナが重いことと、Willの種にならないからです。

鏡に願いを/Beseech the Mirror

今や5000円

 船砕きの怪物を除きすべてのコンボパーツが4マナ以下に収まっていることから万能サーチとして採用しました。
 食物連鎖をサーチする場合は最終的にクリーチャー限定有色無限マナが発生するため、ザ・マスター本人を協約コスト(アーティファクトクリーチャーなので弾にできる)に充てても問題ないのがうまあじ。
 黒のトリプルシンボルがきつすぎて狂う^~。

アガサの魂の大釜/Agatha's Soul Cauldron

いつものちゃんこ鍋

 ん? 使い方のほとんどが上の記事の使いまわし……。
 アフェットの錬金術師の能力を盤面のセファリッドの幻術師に継承させることで無限切削したり、催眠の宝珠がある状態で盤面のクリーチャーをアフェットの錬金術師化させて無限切削したりと使い方自体はそんな感じです。
 地味に重要な使い方として、墓地に落ちた霧虚ろのグリフィンや永遠の災い魔を煮込んで追放領域に逃がす役目も存在します。

オルサンクのパランティール/Palantír of Orthanc

コラボカードが多すぎるッピ!

 謎の読み合い発生装置。
 最初の方は切削させてくれるけど2,3回目になるとだいたいドローになる印象。
 誘発が終了ステップの開始時のため、船砕きの怪物が落ちても即座にコンボに行けなかったり。このためアルカイックみたいにタイミングを選ばずリアニメイトして嬉しいやつは上に乗せる、そうじゃないなら下に送るみたいな自分の中での基準を持っていたほうがいいっすね。
 貴重な手札が増えるカードなのでエムリーで大事に釣り上げましょう。

永遠溢れの井戸/The Everflowing Well

シディシでも使ったりしてました

 表面は貴重な手札が増えるカードであり、切削がついているため更なるアドバンテージに繋がることも。
 しかしながらこのデッキで真に重要なのは裏面にあります。
 上述の通りこのデッキに搭載されているコンボはタッサの神託者+デモコンを除くとすべてパーマネントを利用するコンボです。
 このため置物破壊や除去に対して非常に脆いのですが、裏面の無限の池によってコンボの片割れをコピーすることで疑似的に破壊体制を付与することが出来ます。
 前のターンから存在するパーマネントを対象にコピーとすると召喚酔いさえも無視できるので奇襲性が高いのもうまあじ。召喚酔いの解けたマナクリをアフェットの錬金術師のコピーにして、いきなり催眠の宝珠で無限切削、しよう!
 船砕きの怪物をコピーしたらさすがに宇宙。

4.おわり

 ダニー・ピンクが手に入らなかったためザ・マスターを組んでみましたが、これはこれでなかなか面白い統率者な感じがしました。
 モスマンの無限RADカウンターは対象を取らないため指輪を貫通できる一方、こっちは無限切削による勝ちにちゃんとジェネラルが絡んでいるのがよかったです。

 書くことが無くなったので終わります。
 ほなまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?