松本人志vs中田敦彦

久しぶりに書かせて頂きます。

今回書く文章に関して「何故お前にそんな事が言えるのか?」という苦情は受けかねます。
何故なら相手はほぼヤ◯ザだから。
一応十数年芸能界の端の端にいる人間なので、各方面から色々な情報は入ってきます。
それで察して頂ける人のみ、読んで貰えたら幸いですw

今日ネットニュースで、お笑いコンビの「オリエンタルラジオ」の吉本興業からの独立を知りました。
オリラジ、特に中田敦彦氏の動向に勝手に注視していた自分としては、めちゃくちゃ大きなニュース。同年代の人間として「すげぇなぁ」と思ったので、この文章を書かせて頂きます。

さて、この「オリラジ吉本退社」のニュースの何が凄いか?って事なんですが、自分なりにめちゃくちゃ簡潔に説明させて頂きたいと思います。
吉本興業、特に東京の吉本は今や松本人志氏の天下。そりゃそうですよね。ダウンダウンの元マネージャーが社長・副社長を務め、ダウンダウンの生みの親とも言われている人が会長。
今は吉本興業は、ダウンダウン、いや、正確には松本人志氏の天下と言っても過言じゃないんです。
松本氏はそれはもう業界や世間が認める才能とカリスマ性を持った人間ですが、その裏腹にはものすごいマフィア性があります。
(松本氏のマフィア性に関するエピソードはめちゃくちゃ知っていますが、ここでは省かせて頂きます)
ただ松本氏の名誉の為に言っておきますが、恐らく彼もめちゃくちゃピュアな人間で、吉本興業、ひいてはお笑い界全体を良くしよう!という想いから、時にマフィア性を出してしまうんだと考察してます。

その絶対的権力者である松本人志氏に、吉本興業で唯一噛み付いたのが、オリエンタルラジオの中田敦彦氏。

ここからは自分の取材が甘い部分もあるので、フィクションを織り交ぜて。

そもそも何故中田氏が松本氏に噛み付いたか?ですが、発端は2017年。
オリラジが「パーフェクトヒューマン」で2度目のブレイクを果たした時に、松本氏が
「あんなのはネタじゃない。面白くはない」
と発言したのに対して、中田氏が反論したのが始まり。
中田氏の言い分は
「お笑いに何が正解か?何が面白いか?なんてない」
といったところでしょうか。
奇しくもこの前のM-1グランプリで優勝したマヂカルラブリーのネタが「あれは果たして漫才なのか?」論争が起こっていますが、この論争よりもだいぶ前に松本人志vs中田敦彦の間で同じ様な論争が起こっていたんです。

ここまでの流れでは色々な見解、色んな角度からの意見があると思うのですが、ここからはちょっと自分の意見を言わせてもらいます。

自分も昭和な人間なので、割と前時代的なモノが好きですが、ここでの松本人志氏の発言には矛盾を感じるんです。
ダウンダウンも昔出たての頃は「新しい漫才」と言われ、恐らくですが師匠連中からは
「こんなのは漫才じゃない」
と言われてたと思います。それでも自分達の漫才を貫き、ダウンダウンは芸能界の階段を駆け上がってきました。

ちょっとだけ話が逸れますが、自分は「先輩にされて嫌だった事を後輩にもする」という文化が大っ嫌いで、そういう事をする人間は非常に小さい人間だと思っています。そういう部活の先輩とか職場の先輩は、自分の中ではずっと軽蔑対象でした。
今回のこの構造は、つまり「松本人志氏の器の小ささ」が巻き起こした、と自分は思っています。

中田敦彦氏は自身のYouTubeでも言っていますが、
「自分は考え方がコロコロ変わる。でもそれで良いと思っている。以前は他人に厳しい事を言っていたが、今は他人の事を色々言うのはやめた」
もうほぼ180度意見が変わっていますが、それを認めて公衆の面前で発言している。
これは正に、自己中心的に凝り固まった考えになりがちな「老害心理」に対するアンチテーゼなのではないか?と思っています。
宮迫博之氏とのYouTubeトークバラエティ「Win Win Wiiin!」の中では、こうも言っています。
「吉本の闇営業問題は会社の構造上起きた問題であって、宮迫さんや入江さんが責任を取る様な問題では無い!」
この発言は、本来ならばあり得ない発言。
テレビならばテレビ局側が吉本興業と松本人志氏に勝手に忖度して、間違いなく放送されていない発言です。
この動画を観た時、自分は
「言っても吉本に所属しているのに、こんな発言して大丈夫なのかな??」
と思っていたのですが、蓋を開けてみたら年内の退所が決まっていたという結末。
なるほど、と納得しました。

そして更に、先日の「ワイドナショー」で松本人志氏が
「オレも本当は変わりたい」
という謎の発言。自分の勝手な考察だと、コレは中田敦彦氏の吉本退所が頭にあっての発言だと思っています。

つまりオリエンタルラジオの吉本退所・独立のニュースは、芸能界のドンであり老害芸人の中心である松本人志氏の考えをも揺るがす、大革命なのです。

このニュースは、世間ではものすごく小さなニュースかも知れません。
しかし自分は、今後の日本の芸能界を大きく変える、そして後々「あのオリラジの退所が、今の芸能界のターニングポイントだったな」と言われる様な、実はそんな大きなニュースだと予測しています。

数年後が楽しみになるような、自分にとって久々にそんな芸能ニュースでした。

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