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グータンの最高!ラジオ

たった今、ネットラジオアプリGERA(https://t.co/de6ctVx39Y?amp=1)で配信されているグータンの最高!ラジオ最終回の編集が終わった。

グータンさんは森山真平さん、原田輝明さんによるサンミュージックプロダクション所属のお笑いコンビ。
もともと学生芸人をやっており、学生の賞レースである大学芸会2015では準優勝するほどの実力者だ。

僕は学生時代にお笑いライブのスタッフをやっていたのだが、比較的笑いの量が少ない、いわゆる"重い"エントリー制のライブでひときわウケていた組がいた。
それがグータンだった。

会場は下北沢のシアターミネルヴァ。
親子のネタをやっていた。
 https://www.youtube.com/watch?v=58f8ncgzXak&t=2s

なんてポップで面白いネタをやるコンビなんだろうと、すごく印象に残っている。
全く似合わないチープなカツラにギターという風貌にもなぜか惹かれた。
そして、一番感じたのは

ギター上手......

めーちゃくちゃに上手かった。
お笑い芸人さんとは思えないくらい。
テクニカルというより、ピッキングによる表現の幅や和音の綺麗さに魅力がある感じ。
もともとミュージシャンだったのかな?というくらい上手だった。
本当にうまいのよ、森山さんって。

我慢できずに出番終わりで話しかけてしまった。

松原「ギターすっごく上手ですね。」
森山「あ、あず、あすぅぅ...、あずず......。」
松原「え?as soon as?」

森山さんはすでに背中を向けていた。
できるだけ早く帰りたかったのかな?

初対面はこんな感じ。


ちゃんとご挨拶ができたのは、僕がグータンの最高!ラジオの作家を担当することになってからだ。
あの時ミネルヴァで観たグータンさんと一緒に仕事ができる!とウキウキしていた。

しかし、僕が担当する前から最高!ラジオは何回か収録していた。
グータンさんからすれば、番組にいきなり知らねぇ作家が入ってくる訳だ。
万が一嫌な作家で、番組にぐちぐちとケチをつけられたらどうしようという懸念は絶対にあったはず。

そうはさせたくない。慎重にいこう。と心に決め最初の挨拶をした。
声が緊張で震えたのを覚えている。
緊張してるくせにミネルヴァで話しかけたことを伝えようとして、結果的に変な空気になった。
無理矢理「よろしくお願います」をきらめく笑顔で言って、強引に“いい感じ”にした。

挨拶でフワッと失敗した後、収録を見学させていただいた。
そこで、お二人のラジオの雰囲気が大好きになった。
原田さんのヘラヘラとあっけらかんとした感じ。
森山さんの独特な切り口のトーク。
そして何よりも2人が楽しそうにはしゃいでいる姿。
本当に楽しかった。


初めて挨拶した次か、その次の収録の時、ラジオの方向性などを決めるため3人で喫茶店で打ち合わせをした。

お二人ともラジオに前向きで、僕の意見を「ありがたい」と受け止めてくれる。
そしてお二人からも「こうしたい」「ああしたい」と意見が出てくる。
ここでチームになった気がした。

そんなこんなでお二人とも馴染めることができ、3人でご飯も行けるようになった。
結構上の先輩とお仕事をする機会が多い僕にとって、グータンさんは年齢的にもすごく近く、親近感のある先輩だった。
だからこそ、番組にも力が入る訳だ。


正直、最高!ラジオの人気がないというのは薄々感じていた。
知名度はまだまだのグータンさん。
新規の人にラジオを聴いてもらうためにはどんなことをしたら良いのか、すごく考えた。

いろいろ突拍子もない案もあったのだが、やっぱり「番組のクオリティをあげる」ということに行き着いた。

「今の最高!ラジオは面白いけど、何か足りない」

2人で遊ぶ感じの企画や、用意したテーマに関してトークしてもらうなどをメインにやっていた。
しかし、面白いんだけど、なんか、グータンというコンビを出しきれていない。噛み合いきれていない。
そう感じていた。


そして、いろいろ試行錯誤してたどり着いたのが、

打ち合わせの方法を変える

だった。


これだけで一気に変わった。
本当に面白くなった。
グータンがどういうコンビか、それが如実に出るようになった。
すっごく嬉しかった。
3人で手応えを感じられたあの瞬間は、忘れられない。

「今後この方法でやっていきましょう!」
そう決まった時に、番組が終わることも決まった。

悔しかった。
一番の最悪選手権だった。

グータンさんと出会ってそんなに経っていないが、
初めて一緒に仕事ができた同年代の仲間だからか
すっごく悔しかった。

それをお二人に直接伝えるのも怖くてLINEで伝えた。

森山さんがショックを受ける顔が容易に想像できたから。
でっかい黒目をウルウルさせて、顔赤らめて。
大型犬みたいに。

原田さんは原田さんで、ヘラヘラしているようで一番残酷なこと言うから。
広角上がっているのに目が笑ってない顔で。
中型犬みたいに。


LINEで番組が終わることを伝えた翌日がまた収録日だった。
気が重かった。
その日と、その次の収録で最後だったから。
ちゃんとラジオが成立するのか、とても心配だった。

でも、やっぱりお二人は大人だった。
ちゃんと割り切って、笑って楽屋に来た。
とても安心した。というか反省した。

何を僕が落ち込んでるのかと。
まだまだ全然だなと。

いつも通り軽く雑談し、打ち合わせに入った。
そこで森山さんが持ってきたエピソードが、

初めて女性とデートをした話だった。

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これはぜひ聴いてほしい。
本当に面白すぎて10回は聴いてる。10回目でも笑う。

童貞森山の真骨頂。
やっぱり童貞は、童貞が面白いんじゃなくて、童貞である所以が面白い。

そして、最終回。

もう、めちゃくちゃ面白かった。

多分15回は聴く。多分15回目でも笑う。

これだけのラジオができるコンビが埋もれる訳ない。
最高!ラジオが終わっても二人は活躍していく。
そう感じた番組でした。

最高!!!!!!

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