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吾輩は迷い猫である⑧ 捕獲

吾輩は、迷い猫である。
名前は、梅。
むむむ。あやしい匂いがするぞ…。
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Xさんが張り込みしている間、
できるだけ期待せず、今日保護できるとは思わず、
平常心を心がけて、家で後輩Hといちごを食べていました。

ところで「ドロップ式捕獲器」ですが、
添付の画像のように、「罠」って感じの罠です。いらすとやで「罠」で検索したら出てくる罠。カゴを支える棒を紐で引っ張るのです。紐は数m先の車に繋がっていて、目視しながらXさんが紐を引きます。緊張感すごすぎてやはり素人にはできない…。
しかしアナログすぎない?昭和超えて縄文じゃない?

縄文式捕獲器ですが、効果はすごい。
22:30頃、Xさんから着信。

「おそらく、梅ちゃんを保護しました。」
なんだってーーーー!!

私と後輩H、空き家へ向かいます。
大きな捕獲器の中に、小さいキジトラ!!暴れています。

「梅ひさしぶり!私だよ。わかる?」
と手を伸ばしましたが、
「シャァァアアーーーーガブ」
全然ダメです。噛まれました。(猫に噛まれたら家野良問わず病院へ!)

Xさん「飼い主さん、確認してください。梅ちゃんで間違いないですか?」
サイズ感も模様の感じも梅なのですが、キュートな顔つきは野生に変わっていて、
「間違いないです!(あれ?ほんとに梅…?)」と不安に。

とりあえず梅の力が強くて捕獲器ひっくり返しそうなので、みんなでおさえ、大きな捕獲器ごと、車で家に持っていきました。
その間も檻をガシガシかじって出ようとする梅。
おてんばの次元でなく野生でした。

外に居た梅は感染症を持っているかもしれないので、家にいる松をクローゼットに隔離します。

そして捕獲器ごと家に運び、家の中で、梅、リリース!
ガシャンずだだだだだ
梅は瞬く間に洗濯機の下に隠れました。

私はこの瞬間号泣するだろうと思っていましたが、「万が一梅じゃなかったらどうしよ…」と全然気が楽になっていないのでした。

それから数時間、梅は洗面所に隠れていましたが、
ある瞬間、猛烈なウンチの臭いが漂いました。
①で言及しましたが梅のウンチ臭は群を抜いているのです。

この臭さは………梅だァ〜ッ!!

感激です。ウンチで本猫確認ができ、ホッとしたのでした。

⑨へつづく

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