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吾輩は迷い猫である① 飼い猫脱走初日

吾輩は、迷い猫である。
名前は、梅。
飼い主がとつぜん病院へ連れて行こうとしたので、脱走したった。
これは吾輩が行方不明の10日間の、愚かな飼い主の行動の記録である。
皆さんのペットの、万が一の時のヒントにしていただければ幸いである。


※最近私が経験した飼い猫の捜索がとても学びがあった気がするのでまとめています。

ウチの飼い猫は松♂と梅♀(元野良猫)で、今回逃げたのは梅です。
梅は顔は橋本環奈並にキュートですが、ベランダに出るわドアノブ開けるわとにかくおてんば、おまけに何故かウンチは他の猫より超絶臭いという猫です。
ある日の11時頃。ワクチンのため病院に連れていく道中(近所)、洗濯ネットに入れず&布のキャリーだったため、暴れてチャックを壊し、住宅地へ逃げていきました。

梅は首輪なし・マイクロチップなし・キジトラ(どこにでもいる柄)の三重苦。さらに私でも抱っこできない超警戒型。私は絶望的だと思いました。が、猫探しは時間が勝負ってみんなの動物園で見た。絶対見つける!と意気込み、猫探しマニュアルなどを調べました。
https://drive.google.com/file/d/1LMG04qOmMHiVxwL_dg7SNOMjSrAiR95T/view

まず猫探偵に電話。ネットで調べて何件かあたり、即日来てくれるという会社Aに依頼しました。

迷い猫チラシ。超テンパりながら一瞬で作り、セブンで刷って、半径100mの電柱や掲示板(ほんとはダメ)に貼りまくりました。

また、ゼンリン住宅地図を見ながら、半径100mの家にポスティングしました。お店にお願いして貼ったり(意外とセブンとかも貼ってくれた!)、ヤマトの配達自転車に貼ってもらったり、犬の散歩してる人に渡したりしました。

この辺の作業は、私は両親の家が近いので手伝ってもらったり、このあと来る探偵さんにもお願いしました。

他人の敷地を探したいので、お菓子を持ってご近所挨拶に回りました。ちょっとクセの強いおじいちゃんもいたけど、だいたいの人は優しい。

22時頃、猫探偵会社AのXさんが来てくれました。猫は夜動くから、だいたい夜中の捜索なんだそうです。
一緒に探したいと言うと、Xさんは「飼い主さんも捜索すると疲弊するので、夜は寝てください」と言われました。確かに・・初日なのにもう疲れていました。

梅の特徴や性格などを伝え、Xさんは近所の捜索に行きました。

ちなみに猫は一般的に脱走直後は超近所に潜み、しばらくして移動してもメスなら50m範囲、オスなら100m範囲が定説なんだそうです。「猫は面で探し犬は線で探す(犬はとにかく走る)」そうです。

家ではもう1頭の猫・松が、ウチのただならぬ雰囲気を感じ取っておどおどしています。
私は急に、「もう梅には会えないかもしれない」という不安にかられ、号泣し、でも即寝ました。

明け方5時頃、Xさんから着信が。
「いまマンションの裏で、梅ちゃんらしき猫を見つけました。」
メールできた写真を見ると、塀の隙間で警戒してこちらを見ている梅。プロの探偵、スゴ!!

「ただ、人間が入り込めない場所で、保護できません。ご飯を置いて、様子を見ます。」
無理やり近寄ると梅は100%逃げるのでにらめっこに。

Xさん曰く、「猫は一度でもご飯を食べた場所には必ず戻ってくる」習性があるので、とにかくその場で食べさせることが重要らしいです。

しかし梅はまだそこまで腹ペコでなかったのか、ごはんに近寄りもせず、
そのうち雪が降り始め、いなくなってしまったのでした…。朝の7時でした。

②へつづく

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