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どうすれば組織を変えられるのか?~書籍「組織を芯からアジャイルにする」第1章~

本記事は現在加入中の「シン・アジャイル」コミュニティにて、書籍「組織を芯からアジャイルにする」の心に残ったフレーズについて、noteに書き綴ってみませんか?というお誘いにのっかり書いてみます。

心に残ったフレーズ by第1章

この活動は、書籍「組織を芯からアジャイルにする」の章ごとに書いていくという前提があるので、今回は第1章より心に残ったフレーズを書いていきます。

今回選んだフレーズは、1-1章のタイトルになっている「どうすれば組織を変えられるのか?」というフレーズを選択しました。

何故このフレーズか?

何故このフレーズを選んだかというと、ここ数年自分がチャレンジしているテーマに近いからです。私自身何にチャレンジしているのか?というと「会社のカルチャを変える」です。

カルチャーとは?

企業におけるカルチャーとは、所説あるとは思いますが、以下のとおりです。

企業と従業員の間で共有されている価値観や行動様式・生活習慣

エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」HPより

ようは、日本語でいうと、企業風土・企業文化的なことですね。

Why カルチャー変革?

なぜカルチャーを変えたいかというと、「かつての仲間たちの言葉」があります。私自身、転職経験がなく、新卒で入社してから今の会社で20年近く働いています。その間、多くの出会いと別れがありました。ありがたいことに私はわが社を去っていった仲間たちと、いまだに交流がありますが、退職理由に「ようはそれって、ウチのカルチャが嫌で辞めたんじゃね?」という事が、多くありました。
だったら、「会社のカルチャを変えて、かつての仲間が戻ってきたい!」と思える会社に変えちゃおうという短絡的な考えから、行動をはじめました。

どうすれば組織を変えられるのか?

では、本題となる「どうすれば組織を変えられるのか?」という問いについて、まだまだ道半ばではありますが、実体験をもとに以下3点を記載していきたいと思います。

背景

かるく自社の背景をお伝えしておくと、数千人規模のSIerで、主に受託開発を生業としています。立ち位置としては、伝統的な企業を親会社にもつ、情報システム子会社って感じです。

1人からはじめる

「会社のカルチャを変える」と壮大なテーマを掲げたものの、何をしたらいいか?さっぱり目途はたってませんでした。色々悩んだ結果、まずは「勉強会の開催」でした。

なぜ勉強会か?

以前は、うちの会社でも「勉強会を開催したけど誰も集まらんかった」という時代がありました。一方で「組織の課題は?」というと「技術力がない」「とがった技術がない」などという意見が出てきており、ものすごい違和感のある状態でした。

私は「勉強会を開催したけど誰も集まらん」って、ものすごい組織として良くない状況だと思うんです。だから「勉強会が日常的に開催され、学びの連鎖がおきているような組織にしたい」と思いました。

で、近しいメンバーに声をかけて、当時はまだ社内に有識者がいなかった「プレゼン」に関する勉強会や、自分が興味をもっていた「スクラム」に関する勉強会を、近しいメンバー&興味をもってくれそうなメンバーを誘い、開催することにしました。

最初は、「誰もあつまらなかったらどうしよう?」などの不安もありましたが、やってみたら案外ポジティブなフィードバックをくれたり、自分も様々な学びがあり、やってみてよかったなと思います。

1人はじめるポイント

私の経験上、1人から始めるポイントは2点です。
①事前リサーチをしろ!
勉強会をやる上で、組織・チームの関心どころが高いテーマをやるのがベターだと思います。そのため、最初は「誰がくるかわからん」という、一か八かの開催よりも、事前に「〇〇の勉強会やったら参加してくれる?」という事前リサーチをした方がいいと思います。

②フィードバックを貰え!
開催後は、アンケートなどで、参加者のフィードバックはもらった方がいいと思います。大概この手の活動に自ら参加してくる人は、ポジティブなフィードバックをくれます。それが、自分のモチベーションにもつながると思います。

仲間をみつける

1人で最初の一歩を踏み出したら、次は仲間を見つけるです。いわゆるセカンドペンギンの存在ですね。私の場合、セカンドペンギンを見つけるのに、そんなに苦労しなかったのは、とても幸運でした。
勉強会などを通じて情報発信を続けていると、賛同してくるメンバーがどこかに現れると思います。私の場合、自分が投稿したSlackのメッセージにリアクションしてれるメンバーなどを見ていることが多いです。リアクションをくれる=賛同の意思表示をしてくれているという事なので、そういった人たちに個別にDMなどで、アプローチしていきました。

コミュニティの存在

仲間がある程度見つかったら、社内にコミュニティを作っちゃうのがおススメです。この手の活動を1人で継続するのは、難しいので、コミュニティを作っちゃうのが良いと思います。

コミュニティを作る上でのポイント

これは、あくまで私の会社での話なので、他で参考になるかはわかりませんが、コミュニティを作る上での私なりのポイントです。

①自分の中での正義を作れ~ゴールデンサークルの進め~
なぜコミュニティを作るのか?勉強会をやるのか?を言語化しておいた方がいいと思います。コミュニティの心の拠り所を言語化しておくのは大事かと。

②許可を求めるな謝罪せよ
これは、状況によっても異なるとは思いますが、もし社内コミュニティの前例がないのであれば、どこまで許可をとったらいいの?という話も場合によっては出てくると思います。私の場合は、「許可を求めるな謝罪せよ」の精神で、最低限直属の上司には一言だけ「社内コミュニティつくりまーす」と軽く伝えて、走り出しました。ある程度形になってきたところで、上層部にも直談判し、オフィシャルな存在にしてしまえばいいかなと。

③社外コミュニティに参加せよ
社外コミュニティに参加するのもおすすめです。「コミュニティ運営はじめて」という方は、外に知見を求めた方がいいと思います。社外の方々との接点を持つことは、色々学びが多いです。

仲間とつづける

仲間を見つけることができたら、あとは継続が大事だと思います。一方で、ずーっと同じ熱量で続けることも難しい一面もあると思います。
「本業が忙しくなった」「イベント開催したけど思ったより来てくれない」など、色々な壁にぶつかると思います。そういったときに、「傾きをゼロにしない」ことが大事なんじゃないかと思います。

辛くなったら、少し休んだり・開催頻度を落としたり・もっと簡単に継続できる方法を考えたり、やり方は様々だと思いますが、とにかく辞めないことが大事かなと。そのためにも、この手の活動を一緒になって活動してくれる仲間と、「ともに考え、ともにつくる」という事が大事になってくると思っています。

最後に

以上が私の実体験から得た学びですが、最近では定期的に社内勉強会があちらこちらで開催されるなど、「以前と変わったな」と思えることが増えてきました。これは私1人の力ではなく、「チーム・組織をよくしたい」と思っている仲間があちらこちらにいたという、恵まれた環境にあると思います。

書籍「組織を芯からアジャイルにする」の中では、「両利きの変革」というフレーズがあります。これは、組織を変革するには「提供価値の変革(顧客体験価値向上)」と「組織内部の変革(従業員体験価値向上)」の両輪が必要という意味です。いわゆるCXとEXの両輪が必要って感じですかね。

私がこの記事で記載したのは、「組織内部の変革(従業員体験価値向上)」にフォーカスを当てています。顧客体験価値の向上は大前提のもと、今回記載させて頂いたような、組織内部の変革も重要だと思っています。

そのためには、人の熱量が大事で、掛け算でその熱量を伝播していくためにも、コミュニティのような存在が大事になるのかなと思います。

色々まとまりのない文書を長々と書いてしまいましたが、今日はこれにておしまい!



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