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痛い過去ほど優しい未来に変わる!?

朝起きたら、声が出ない!

全く声が出ないんです。

こんなことは初めて。


と言おうとしたけど、

実は1回だけ、

経験したことがあった。


あれは忘れもしない、15年前。


シングルマザーで東京住んでた

クリスマス前の出来事でした。

私は東京で4歳の子供と二人暮し。


当時は、スーパーでジュースとか

ワインとか、ソーセージとか

配って売ってました。


デモンストレーション

というやつですね。


三角布にエプロンかけて

買い物してる人全員に

「いかがですか〜?」

と、試飲を勧めたりする。


あれは、多摩市の

京王デパートだったと思う。


ワインを私は売っていた。


今でこそ、夫がワインの専門家で

美味しいワインについては

ちょっとは分かるつもり。


でも、当時の私は

ワインのうまさなんて

さっぱりだったな。。


なのに。売らなくちゃ。

で。


1日目。ドイツ帰りを武器に

なんとか喋ってみたけれど

全然、間が持たなかった。

とにかく、声を張り上げて

私の周りにエネルギーが

回ってるようなフリしたら、

少しだけ人が集まってきた。


私は声を張り上げて

試飲用のワインを

ばばばばーっと

配りまくった。


でも、必死で声張りすぎて、

だんだんと声が出なくなり

初日の終わりには声が

出なくなっていた。


次の日。クリスマスイブ。


私の声が全く出ないのだった。


どうしよう・・

売らなくちゃいけないのに

声出ないし。笑


いや、笑ってる場合じゃない。


もう仕方ないから、

全く声が出ないまま

試飲用ワインを配ってた。


すると、誰かが言った。


「アラマ〜。あなた。。。

そんな声が出なくなるまで

大変ね〜。。!!

じゃあ、1本買ってあげるわよ」


その人が私のワインを掴んで

カゴに入れた時から、

周りになんとな〜く居た

決めかねてた人たちが

影響されてカゴに入れ始めた。


私は嬉しくなって

声にならない声で


「アリガトウございます〜!!!」


と、必死で言ってると

また通りがかりの人が


「エ?声枯れちゃったの?

すごいな・・。。苦笑」


と、半分哀れむように

でも、面白がって

ワインを買ってくれた。


すると、どこからともなく

どんどん人が押し寄せて来て

瞬く間に、私のワイン売り場に

大量の人が押し合いへし合い

ワインを掴み始めたのだった。


ものの3時間も経たないうちに

何百本とあったワインが完売した。


これは、声が出なくなったから

できたことだった。


もし、普通に

「いらっしゃいませー!」

と、普通に売ってたら

きっと売れ残ったかも。


何が言いたいかと言うと

一見、わー最悪ー!!

と、思うことって絶対に

最後には(よかったー笑)

になってる。


ただ。


この後。


当時、大好きだった

大竹しのぶさんのトークショー

を見に行ったら大失敗した。


前から3列目くらいかな?


大好きだった大竹さんを

初めて間近で見て大興奮。


すっかり、虜になっちゃって。。


当時、先が見えない人生で

この先私はどうなるんだろ?


と不安の塊だった時に


『明日がある、明日がある、

明日がアールーサー!!』


と、拳を上げて唄われた

小さな体の大竹さんの

大きなパワーに圧倒された。


私もシングルマザーだから

大竹さんみたいに一人でも

頑張って子育てしよう!

と、大きな勇気をもらった。


(なんて素晴らしいんだ!)

(この人に直接会いたい!)

と、その時、強く思った。


一人ボッチで大興奮して

会場を後にして帰ろうとした

ちょうどその時だ。


係の方が、右手を上げて

「楽屋に行かれる方は

こちらへお並びくださいー」


と叫んでおられた。


およよ?楽屋に行けるのか?

と、思った私は

別になんの用もないはずが

ふら〜っと引き寄せられ

気がつくと、思いっきり

列に並んでしまっていた。


最初は良かった。


ドキドキして、

ワクワクして。


でも、だんだんと列が

短くなっていくうちに

はたと我に返った。


みんな大竹さんの個人的な

お友達の方ばかりなのだ!

よく見ると、私の前の方には

野田秀樹さんが立っていた。


大竹さんは、お友達であろう

その方達全員に、普段通りに

「また電話するねー!」

なんて声を掛けられてる。


やばい。。

私、完全に場違いだ!!


どうしよう。どうしよう。


次の番が私になったところで

超焦って来た。。


でも、ここまで来て

逃げて帰るのも嫌だ。


とりあえず、並んで

ささっと、今日の感動を

言葉で伝えてさっと帰ろう。


そう決めた。


さて。私の番になった。


「すみません!ルールを知らず

思わず並んで来ちゃいました!!

今日はとっても良かったです!

私も子育て頑張ります!では!」


と、カッコよく早口で言って

帰ろうと思ったのは私だけで。


声が、出ないのだ。。

全く、出ないのだ。


どんなに頑張っても

あっちには何も聞こえない。


大竹さんは、正直なので

(ちょ、誰か助けて!

やばい奴が来た!!)


という表情をされた。笑

そりゃそうだ。。

こんなやつ怪しすぎる。


私が今日たまたま声が出ない

ということも伝わってないし。


あわわ、あわわ。。


でも逃げられない。


目を見て、必死で言った。


「ワタシ、子育て、ガンバリマス」

彼女も私と一緒に顔を歪めて

口の動きを見てくれてた。笑


伝わったかどうかは

未だに分からない。。


私って、バカだー!!!!


恥ずかしくて逃げ出した。


その時は、穴があれば速攻で

入りたいほど恥ずかしかった。


確か、伝えたいことも

伝えられない自分が情けなくて

一人で泣いたんだったと思う。


まさか、そんな話を13年後

笑って書けるとは思ってもみなかった!


何が言いたいのかというと

その時の失敗って、絶対に

後になると良い思い出だ。


だから、とにかく今を

必死で生きた方がいい!


たくさんたくさん経験して

たくさんたくさん泣いて

まっすぐに自分に向き合い

常に正直に生きた方がいい。


カッコつけるんじゃなくて

やりたいことをやればいい。

あとで必ず良い思い出だから。


怖がらないで、進んでいこう。


なんて、夜に書くと

熱くなっちゃうね。( ¯꒳¯ )b✧


では、おやすみなさい。


あなたが今日も元気で

自分らしく過ごせます様に

心より応援しています。


ベルリンより愛を込めて

なおより

追伸)

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