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折り合いのつけかた

私は母親になったら自分の時間を子育てに使うことは当たり前だと思っている。だけど夫は父親になっても自分中心の考え方が変わらなかった。私が勝手に頑張っているのだから、もっと手を抜けばと言う。
初めての子育てで力の抜き方がわからず、毎日必死で頑張っていることを理解してくれなかった、同じ方向を見てくれなかったことがとても悲しい。

最近、夫を変えようと頑張ったり腹を立てたりすること自体に疲れた。今までのことを反省し行動を改めようとする夫をみても心が晴れない。産後の恨みは一生の恨み、ということなのか。でも私は自分のこの気持ちと折り合いをつけたいと思った。

夫はコロナ禍を経て今はリモート中心となりかなり改善したが、子が生まれた当時は毎日終電で帰ってくるような劣悪な労働環境だった。夫も初めての子育てで何がどう大変なのかもわからず、とにかく毎日仕事をこなすことで精一杯だったのだろう。もともと鈍感な人だから私の様子を察することなど無理だ。
ということは、当時の私の恨みつらみは夫のせいではなく会社のせいではないか。毎日夜遅くまで働くことが当たり前のこの日本の社会が悪いのだ。

そして今は子育ては夫婦で協力してするものという考えが主流だか、一昔前は子育ては母親がするものという時代だった。夫も子育てをしない父親のもとで育ち、周りも自分中心の考えの人ばかり。良いお手本をしらないし今求められる父親像がわかっていない。夫だけでなく世の父親の子育てに対する意識が根本的に今だに変わっていないのではないか。

また日々の子育てに関係するスマホとの付き合い方も日本の社会の問題なのかもしれない。自分が率先して子育てする意識がないから、何かにつけてすぐにスマホを取り出しそして夢中になり非常識な自分にも気付かない。良識のあるスマホとの付き合い方を知らない人が多いのだ。

こういった日本の社会が原因だと捉えると、夫の行動を否定しても自分が疲れるだけだからと本当に思えるようになったし、スマホに熱中する夫を見ても、「リビングにスマホ地蔵がおる!笑える〜」と思えるようになった。

子育て7年目。
何となく自分の気持ちと折り合いをつけることができたかなと思える今日この頃。

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