KIMONO姫に憧れたティーンの私へ、大人になるって最高だ
突然これまでやったことがないことに挑戦してみたいなと突然思うタイミングがある。私の中で和装がその一つだ。もともと、青春時代、雑誌KIMONO姫とかに出てくる着物をちょっとアレンジしてカジュアルに着たりしてるのとかにひどく憧れた。
「なんてモダンでオシャレなんだろう!!!センスの塊すぎる!!!」。めっちゃやってみたい!という気持ちとやっぱり着れるようになる技術とセンスが必要だしそもそもキャラじゃないし・・・と様々な言い訳をつけて躊躇する中で気がついたらもうアラサー。大学の卒業式は震災の年とかぶったので、なんだかお祝いする気になれず、袴を着なかったというのもあり、和装するチャンスが大人になってからは一切なかった。でも、うっかりブランド物のバッグとか服とか買っちゃえるこの年齢なら和装もチャレンジいけるのでは???と和装にグッと関心が高まった。
大きな転換点となったのが飲み会で知り合った人に誘われた「友達のコンサルの男性が毎年主催している浴衣パーティー」だ。怪しすぎる。でもまあ好奇心が勝ち、行ってみることにした。ドレスコードはもちろん浴衣。浴衣は持っていなかったので、浅草でレンタル浴衣を着付けしてもらった。
パーティー自体は表参道のレストランで開催され、結果的に全く怪しくない異業種交流会的な落ち着いた会だったわけだが、その内容より何よりも結構浴衣楽しいじゃん!と気がついた。私なで肩で、ザ寸胴体型。めっちゃ浴衣似合う!!!と気付いちゃったよね。補正のタオルいらず!!
そしたらその場ですごく素敵な絞りの浴衣きてる人がいて、その人に聞くと浴衣を安く売ってくれるマダムを知ってると教えてくれて。結果的に数週間後にはそのマダムの所に別日に伺い、着物と浴衣、帯をゲットしたのだった。
この浴衣ルックで友達とカフェで美味しいオシャレパフェ食べたり、お散歩したり。めっちゃ楽しくてこれにグッとハマってしまったのだ。憧れのKIMONO姫に一歩近づいた気がしてワクワクした。髪も結んでないし、ピアスも謎の派手なのつけてるし、何より目元はサングラスで足元はTEVA。「正統派じゃないけど可愛いでしょ!!!」「これがマチルダスタイルの浴衣じゃ!!!」と堂々と歩くのが楽しくて仕方なかった。
今年はもう1レベルあげようと思って、夏が始まる少し前に派手な柄の洗いやすいポリエステルの浴衣を買ってみた。浴衣のめんどくささは洗うことにある。だけどポリエステルだとじゃぶじゃぶ洗えて、衣紋掛けにかけて終わり!個性的な月面柄の帯と合わせて計5万円超え。半端ない出費なわけだが、その分着てやるぞと気合が入った。
まだ梅雨が長くて外で着れてはいない。けど家の中で何回も練習してもう浴衣の着付けはバッチリ。自分で浴衣は着付けられるようになった。今日は着物の着付けレッスンにも行ってきた。
KIMONO姫に憧れて、可愛いコーデを食い入るように見つめていたあの頃のティーンのマチルダちゃんに伝えたい。時間がかかったけどアラサーになってやってみたかった格好がようやくできるようになってきたよ。大人になるって最高だよね。これからも好きなことは諦めねえぞ。
ただすでにニトリで注文した着物用の桐のタンスが部屋のドアを通過できるか、それは諦めないといけないかもしれないなあ・・・
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