お尻の手術

とうとうお尻の整備に着手した。
今まで若さと忙しさを理由に何となく見て見ぬ振りをしていた体の不調を少しずつメンテナンスをしないといけないと感じる30代。
数年前に歯科治療は終え、次は…と思っていたけど、お尻はどうしても病院へ行くハードルも高いし、きっかけもなくそのまま過ごしていた。

しかし、2023年。妊娠を機に見て見ぬ振りをしていたお尻のアイツ(内痔核)が猛威をふるい、出産で爆発した。日常生活にも支障をきたすほどになってしまい、とうとう肛門科の門を叩いた。

日常生活に支障をきたすとは、具体的に言うと、歩いていると10分ほどで痔が出てくる→そのままにしておくと痛い、体調が悪いと腫れて痛い、つまり長時間の外出は不可能ということ。

近場のスーパーへの買い物すら怖々行くなんて、生後間もない子を抱えた私には支障以外の何者でもなかった。ランニングやウインドウショッピングも趣味だったのに全くできない。フラストレーションを通り越して鬱々とした日々。

結果、私には3つの痔核があり、うち一つがⅣ度に近いⅢ度、二つがⅢ度という診断。
授乳中であることもあり、ジオン注射は断念し、取り急ぎ大きい一つを結紮手術し、卒乳後、残り二つをジオン注射で治療するという方針になった。

ネット転がる体験談やTwitter…いや、Xの呟きをしらみつぶしに読んだけれど、結紮手術に関してはみんな痛いしか言わない。ジオン注射は負担も少なくて楽。結紮手術で日帰りなんて無理。痛みで眠れない。排便後の痛みは悶絶もの。
などなど、私の心を晴れさせてくれるものはほとんどない。ときたま、『巷で言うほど大変ではなかった。耐えられる程度の痛み』という記述も見つけるが圧倒的少数派。そんなの不安しかないじゃんね。確かに無責任に『大丈夫だよ〜』なんて言う方がよろしくないとは思うけど、それにしたってねぇ。

てことで、私はこれから手術を受けるというつい数日前の私のような人のために心が晴れる方の記録を残したいと思います。(急な敬体)

私はとある駅前のクリニックで日帰り手術をした。手術前の診察の日に血液検査と心電図を取って、手術当日及び術後の注意事項の説明を受けた。手術日が1ヶ月後だったので無駄にモヤモヤした日々を送り、いざ当日。

前日に下剤を飲んで、朝お通じするよう指示をされ、朝から食事は禁止。空腹のまま、お昼頃から手術開始。

脊髄?に麻酔をして下半身は何されているかさっぱり分からないまま10分程度で手術終了。手術自体は何にも辛くない。麻酔の注射も別に…普通の注射の痛さ。

麻酔が切れるまで点滴を受けながらリカバリールームで2〜3時間休む。ただ、なんだか分かんないけど下腹部が鈍く痛んだ。看護師さんに理由を聞いても『中を(器具で)触ってますからね〜』みたいな曖昧な分かるような分からないような返答。

麻酔が切れたので帰り支度をするも、空腹と疲れと下腹部の鈍痛でヨレヨレになりながら薬局へ。でも別に帰れないほどではない。重い生理痛みたいな。ちなみに下腹部の鈍痛は次第にお尻の方に降りてきて、便意にも似た鈍痛に。多分、便意じゃなくてただの痛みで正解だったと思う。

無事帰宅するも鈍痛がまあまあ辛くて、兎にも角にも処方された痛み止めを飲んで早々に就寝。痛みで眠れないかも…と思う程度には痛かったけど痛み止めが効いてきたら無事に寝られた。

翌朝、前日よりは少しマシになったがまだ鈍痛。痛み止めを飲んだら軽快。というか、謎の内部の鈍痛からいわゆる傷口の痛みへ移行している感じがした。
そしてとうとう排便しなければならない時が来た。痛みが恐怖で仕方がない。
薬の影響とストレスでお腹が張って仕方なかった。そんな状態での初のお通じは硬めのがちょびっと。痛みはというと…

うーん、別に悶絶ってほどでは…というのが正直な感想。もちろん恐怖だし、痛いけど、耐えられないとか涙が出るほどとか、そんなのとはほど遠く…。出血もあったけどだらだら出て止まらないという感じではなく…ほっと一安心。

しかしながら、夜、再びのお通じの予感。1日に2回も行くのはやっぱりお尻の負担を考えると恐怖だし、相変わらずお腹が張っており、ガスが出る勢いで傷口は開いたら嫌だわ…なんて思いながら仕方なくトイレへ。

ここでも硬めのが少し出た。出血もあり。なんなら排便後の痛みからすると朝よりも出血してんじゃね?っていう感じだったけど、下着に当てているガーゼを確認しても特に鮮血は付着しておらず、滲出液のような薄いピンク色のようなものだけ。夜も痛み止めが効いて前日よりもさらによく寝られた。

術後2日目。痛みはあるものの、やっぱり痛み止めでコントロールできていた。お通じはというと、柔らかめのが少し。そのおかげで出血もあまりなかった様子。そして午前中に術後初通院。
傷口はきれいになっていると言ってもらえたけど、中に指入れられるのと坐薬入れるのが痛かった。『痛い痛い痛い!!』って言って耐えた。これが、手術当日の夜の鈍痛の次に痛かったかも。

そんな感じで、家でノロノロと子供の世話をしたり安静にしている分には特に激しい痛みもなく穏やかに過ごした。

術後3日目。朝、お通じが普通に出た。普通に出たので傷口に染みて痛かった。けど、だから悶絶とかそんなんじゃないんだよなぁ…良かった良かったという感じ。むしろ術前の排便後にイボが出てしまう不快感に比べれば、動きやすさの観点から言えば排便後の痛みに少し耐えればこちらの方が断然快適…。

というあたりで、今日がまさにその3日目の最中なのでもっと痛くなることがあれば随時、追記をしていきたいと思う。

これから手術を受ける方、恐れ過ぎなくても大丈夫だと思います。(結紮手術一箇所のみの個人の感想です。三箇所とか切るとやっぱり相当痛いらしい)

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